坪平屋で大満足の家とは!? [おとなスタイル]

2016年07月14日(木) 09時00分配信

モダンな外観が素敵です。

英語のタイニーハウス、と言う言葉、ご存じでしょうか?


タイニーハウス。直訳すれば「小さな家」。今、小さな家が世界的にブームです。
日本では昔から立って半畳、寝て一畳と言いますから小さな家との相性もいい気がしますが、このタイニーハウスブーム、意外なのは欧米発のムーブメントということ。シンプルに生きたいというライフスタイルの象徴として、小さくてもこだわりのある家を自分で作ってしまう人が多いのも特徴です。
そんな流れもあり、日本でも小さい家を選択する人が増えています。特におとな世代は、子供が独立したり、年齢とともに家族のサイズが小さくなりますから、夫婦ふたりで、あるいはひとりで暮らすために、小さい家は賢明な選択です。掃除などのメンテナンスが楽ですし、物を減らして、生活をシンプルに保こともできます。
ご紹介するのは、40代の男性が、ひとり暮らしの義母のために設計した10坪平屋の家。男性は建築家ではないので、手書きの図面を渡し、アメリカ帰りの日本人大工さんと相談しながら完成させました。アメリカは大金持ちが多いので、個性的な家を完成させるための、腕が確かで経験豊富な、フリーの大工さんが多いそう。

使いやすい動線とバリアフリーが羨ましい。

ひとり暮らしにちょうどいい家できました


建築費用は、付帯工事や家具、家電などすべてを含んで1500万円以内。それなりにかかったのは、「究極のエコは耐久性」と考える夫妻が、建材にこだわったからです。屋根は災害や耐久性に強い最高級のディプロマット。外壁は耐久性に強い国産杉、室内の壁はホタテ漆喰、バスルームは檜、床は国産松、などなど。建材にお金をかける分、サッシは既製サイズだけ、外壁や壁のペイント、キッチンや家具の組み立てなどは自分たちで行ったそう。誰にでもできることではありませんが、お母さまも大満足の、バリアフリー、使いやすい動線、ひとり暮らしにちょうどいい家ができました。

大きい丸窓がインテリアとしても活躍。

小さい家のインテリアのちょっとしたコツとは?


「ここに住むために、いらない物をたくさん捨てたんです。いざ減らしてみたら、お鍋や台所用具も、本当に必要なものって、驚くほど少なかったことにびっくり。もうこれ以上、物は増やさないで暮らしたい」というお母さまの感想は、タイニーハウスに暮らす誰もが抱く気持ちでもあるそう。
小さい家のインテリアのちょっとしたコツも教えてもらいました。「誰もが、家具は背が低くて小さいものを、と考えがちですが、そうするとかえって全体の狭さが際だってしまうんです。テーブルは一つ大きい物を選んで、食卓にも作業台にもと兼任させる。ソファーも中途半端な小さいツーシータ―を選ぶのではなく、ワンシーターでゆったり大きい物を選ぶ。目的をはっきりさせて大きな家具を一つおいた方が、空間が締まって、ゆったりした印象に見えるんですよ」と息子さん。目からウロコのインテリア術ですね。
収納術などの詳細を掲載している「自分サイズが気持ちいい、ひとりで暮らす10坪平屋の家」は、発売中の雑誌『おとなスタイル』夏号で、ご紹介しています。

 

(撮影/伊藤徹也)

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