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名作ドラマ『ふぞろいの林檎たち』で共演! 手塚里美さん×高橋ひとみさんが50代になって思うこととは? [おとなスタイル]

2016年05月26日(木) 09時00分配信

「完璧で」なんてちっとも、なくていい

「完璧で」なんてちっとも、なくていい

「完璧で」なんてちっとも、なくていい

恋愛。自分探し。家族の問題、仕事、人間関係。コンプレックスだらけの、それでも愛しい青春の日々を瑞々しく描いた名作ドラマ『ふぞろいの林檎たち』。
ドラマの中とほぼ同時進行で、それぞれの若き日々を過ごしてきた女優・手塚理美さんと高橋ひとみさん。おとなになって思う“あの頃の輝き”と、今を語ります。
手塚 自分が50代になるなんて、想像すらしていなかったなぁ。あの頃は、必死だったから。「『ふぞろい』を終えてからも、自分はこの世界で生きていけるだろうか?」って。

高橋 そうだね。とにかくそのとき、与えられていることを一所懸命やるだけで。私は、篠ひろ子さんにすごく憧れていた。

手塚 あるよね。私も、いしだあゆみさんにすごく憧れてた。

高橋 最近は失敗だらけの人生を告白しているので、怖いものがなくなってすっかり楽になりました(笑)。

手塚 フフフ。

高橋 でも、みんながそうなんだよね。最近は、欠点がない人よりもギャップがあるくらいの人のほうがいいと思えるし、そんな人が好きだな。

手塚 私も。素敵に年を取りたいと思って、完璧であろうとしていた時期もあったけど、逆にもっと恥をかいてもいいし、それも含めて愛せるような人になれたらいいなと。ないものねだりをしないかわり、もっと自分を大切にしたいと思うようになった。そうすると、人のことも好きになれるんだよね。

高橋 いいね。同窓会って、今でもやってるの?

手塚 ううん、なかなか。実家に帰って八百屋さんの前を通るとき、そこの子で同級生だった男の子と「ようっ」て言い合うくらい。

高橋 いいなぁ。私は実家住まいだけど、小学校の頃の友だちはほとんどいなくなった。女子校のときの同窓会も1回くらいしかなくて。でも、ちょっとワクワクするよね。「同窓会までにきれいになろう」とか。

手塚 時間もできたしね。うちは今年、次男が成人して、少し肩の荷が下りたので、今はまた自分を見つめ直す時期かな。何か自分のためにやりたいと思って。最近、通信教育で手話を始めたの。進まないんだけど(笑)。

高橋 本当?

手塚 うん。あと、区で募集してる、外国人に日本語を教えるボランティアの説明会に行ってみたりとか。

高橋 へぇー。いろいろやってるんだ。私も、まあふたりで老後を迎えることになったわけだから、仲良く健康でいたいけど、ふたりとも実はあんまり趣味がなくて……。

手塚 私もこれから見つけるところ。そういえばひとみちゃん、ずっと私に、再婚を禁じてたのよね。

高橋 「次は私の後で!」って。でも待たせすぎたので、途中から「お先にどうぞ」になったけど(笑)。

手塚 もうちょっと若いときに解禁してほしかったなぁ(笑)。

恋もドラマに学んだ。高橋さんの恋人役は国広富之さん。 写真提供:TBS 「ふぞろいの林檎たちⅡ」

<手塚里美さん プロフィール>
1961年東京生まれ。少女時代よりモデルとして活動し、芸能界へ。’82年の連続テレビ小説『ハイカラさん』、'87年の『男女7人秋物語』など、数々の作品で人気を博した。近作にドラマ『復讐法廷』、映画『イニシエーション・ラブ』などがある。

<高橋ひとみさん プロフィール>
1961年東京生まれ。17歳で演出家・寺山修司に見出され舞台デビュー。『ふぞろい~』でテレビドラマに進出、謎めいたクールな美女役を数多く演じる。近年はバラエティーでの軽妙なトークも人気。

おとなスタイルVol.1 2015秋号より

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