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ヴィンテージの達人・白澤貴子が伝授!ビンテージアイテムの失敗しない買い方 [mi-mollet]

2018年11月03日(土) 10時10分配信

ミモレの連載コラムがアップされるたびに、大反響となるエディター白澤貴子さん。そんな彼女のワードローブの半分を占めるのがヴィンテージの洋服たち。最新のコラムにもあったように、ヴィンテージと出合ったことで、彼女自身のおしゃれ感が大きく変わり、唯一無二の白澤さんらしいスタイルをつくりだしています。
そこで今回は、ヴィンテージの達人である白澤さんに、ヴィンテージショッピングの楽しみ方を教えていただきました。
ヴィンテージ、アンティーク、古着の違いって?

撮影/目黒智子

ヴィンテージ、アンティーク、古着の違いって?

白澤さんのスタイルを語るにあたって、避けることができないヴィンテージ。ですが、中には、そもそもヴィンテージってどういうもの?という方もいらっしゃると思います。
そこで、まずは、ヴィンテージの基礎知識を「ライラ ヴィンテージ」のスタッフである宮本さんに伺いました。
宮本さんは、ヴィンテージに関する知識がとても深く、白澤さんもショップに訪れるたびに刺激を受けているそうです。
ヴィンテージとは…一定の古さ(約20年以上前)と質を兼ね備えた価値のある逸品
ハイブランドはもちろんのこと、ノンブランドでも、目を惹く貴重なデザインや、現代では希少な仕立て、素材であれば、それもヴィンテージに含まれる。同じカテゴリとしてよく名前を聞く、アンティークや古着との違いって?
アンティークとは…ヴィンテージよりももっと古く、100年以上前のもののこと。
古着とは…ユーズドアイテム全般の呼び名。

※ 諸説あり


では、ここから早速白澤さんにヴィンテージの楽しみ方を教えていただきましょう。

大人が選ぶなら、“ヨーロピアンヴィンテージ”を

「ヴィンテージというと、ミモレ世代のおしゃれ好きな方なら一度は通ったことのある“アメリカンヴィンテージ”がおなじみで、少し懐かしく思う方もいらっしゃると思います。実は私も学生時代、アメリカンヴィンテージにハマったことがありました。
でも私が今身につけているほとんどが“ヨーロピアンヴィンテージ”の洋服。大人が身につけるなら、“ヨーロピアンヴィンテージ”がおすすめです。
なぜなら、味わいが出たTシャツや色落ちした希少なデニムなど、スポーティでカジュアルなアイテムが中心の“アメリカンヴィンテージ”を、大人に必須の「清潔感」をキープしながら着こなすのは、かなり高度なセンスが必要だから。それに比べて、エレガントなデザインが多い“ヨーロピアンヴィンテージ”は大人にも着こなしやすいと思います」
 ヴィンテージショップを巡る日に必要な持ち物は?

撮影/目黒智子

ヴィンテージショップを巡る日に必要な持ち物は?

「次回から、私のお気に入りの“ヨーロピアンヴィンテージ”のショップを紹介しますが、その前に、ショップ巡りをする日の服装や持ち物について、お話したいと思います。
まず、いちばん大事なのは、ヴィンテージ服と合わせたい靴で行くこと。ヒールと合わせたいなら、パンプスで。スニーカーと合わせたいならスニーカーで。
なぜなら、ヴィンテージショップは、ふつうのショップのように、試着室にパンプスが用意されていないことが多いからです。
私自身も、たくさんのショップを巡るから、快適に歩けるスニーカーで行きたいという気持ちをグッと我慢して、ヒールのある靴で行くようにしています。
そして、服はパッと脱げて、パッと着られるもので行きます。ヴィンテージショップは小さいお店が多いので、その分試着室も、手狭だったり、簡易的な着替え場所だったりします。時短のためにも、複雑な服は着ません。

あと、必ず持参しているのはベルト。ヴィンテージのアイテムは1点ものなので、サイズが選べません。
ですが、ちょっと大きいなと思っても、ベルトを加えることで、サイズ問題がクリアになることが多いのです。ワンピースは、ベルトでキュッとウエストマークさえすれば、むしろ大きいサイズでも体を泳がせて着ることでサマになることも。
丈の長いブラウスも、ベルトを合わせれば女らしく着られることがあります。アウターの上からベルトをしたくなることもあるので、金具を穴に通すタイプより、サッシュタイプのほうが便利です。

ほかに大事なのは、なるべく薄めのメイクで行くこと。おしゃれな赤リップなどを塗って行くと、試着をしたとき、何でも似合ってサマになってしまうから。場の雰囲気に流されず、冷静に判断ができるように、なるべくナチュラルメイクでいくことをおすすめします。また、試着用のフェイスカバーがないことも多いので、エチケットの意味でも薄化粧は大事なことです」

ショップでヴィンテージアイテムを選ぶときに注意したい2つのこと

「ヴィンテージショップに並んでいるアイテムの中で、気になるアイテムがあったときに、私が必ずチェックしていることがあります。
1つ目は、ニオイの確認。とくにワキの部分は確認するようにしています。洗濯しても落ちないものもあるので、これはヴィンテージアイテムを買うときにとても大事なポイントだと思っています。
2つ目は、シミや穴の確認。できれば、お店の窓の方に持っていき、自然光ですみずみまで確認をするようにしています。ヴィンテージものなので、シミや穴、ほつれはどうしてもあるものです。
並んだボタンのひとつだけが違うものに変わっていることもあります。それを確認したうえで、自分がどこまで許容できるかを考えます。この程度のほつれなら自分で直せるからいいとか、これも味わいのひとつと思えるのか。この場所に大きなシミがあったら目立つのでやめておこうと思うのか。ひとつボタンが違うけれど、それも含めてヴィンテージの醍醐味と思うのか。
ヴィンテージの洋服に完璧なものはないですし、返品もできません。自分の許容範囲と向き合い、購入するか否かを決めています」

さて、来週からは、白澤さんがお気に入りのショップを紹介します。目的別にヴィンテージ初心者から楽しめるお店を教えてくださったので、ぜひお楽しみに!

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