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「これが美味しかった!」人気料理家が選ぶ “忘れられない思い出の味” とは? [FRaU]
2018年11月02日(金) 16時40分配信
人気料理家に聞く、いつか食べたい憧れ&思い出の味
旅の楽しみは食にあり!という食いしん坊さんも多いはず。海の幸も山の幸も豊富な食大国ニッポンで、食のプロはどんな旅を夢見ているのか? 北から南まで、胃袋を刺激されるラインナップの数々をご紹介します。
教えてくれたのは……小桧山聡子さん
食とそのまわりで様々な表現活動を行うフードクリエイターで、「山フーズ」主宰。ケータリングやイベント企画、ワークショップやレシピ提供などを行っている。
#いつかきっと食べたい味「北海道の鹿肉」
だいぶ前に知人がしてくれた、狩猟に行き、獲った鹿肉を食べた時の話をよく思い出す。肉を食べた瞬間の身体に漲る生命エネルギー量が、明らかに違ったという。昨年鶏をしめて食べる経験をしたが、頭の中に用意していた衝撃を遥かに超えるインパクトと美味しさに身体が揺らいだ。そんな体験を、いつか、北海道で。
#またいつか食べたい味「四万十川の鮎」
撮影で高知県の四万十川を訪れたときに、地元のおじちゃんが獲れたての鮎を手際良くさばいてくれた。目の前に流れる川のような透明感のある味、活き活きとした勢いのある味。骨ごと輪切りにして刺身のように食べる「せごし」と内臓をきれいに洗い塩漬けにした「うるか」の味の衝撃は今でも鮮明に記憶している。
教えてくれたのは……志津野倫子さん
逗子を拠点に、幅広いジャンルで活動するフードクリエイターチーム「AMIGO KITCHEN」主宰。旅先で、その土地の市場や食材屋、生産者を訪れるのが趣味。
#いつかきっと食べたい味「おでん東大(沖縄)の豚足」
豚足が好物で、元々は酢味噌で食べる冷たい豚足派だったのが、最近は温かい派に。とくに横浜の中華街にある「徳記」の豚足ラーメンが好きで、1ヵ月に1度は通っているんです。それを知る友人がおすすめしてくれたお店が「おでん東大」。すごくにぎわっているローカルの店だそうで、焼きてびちが絶品とのこと。早く行きたい!
#またいつか食べたい味「柳家(岐阜)のジビエの炉端焼き」
ジビエ料理の名店、岐阜県瑞浪市の「柳家」。囲炉裏で焼かれた鳥や猪、鹿など、ひたすらお肉を食べながらワインを飲むのが最高。とくに、口の中でじゅわっと甘い脂が溶けた、あのツキノワグマの味は忘れられない。天然鮎と天然鰻の夏にも行きたいなぁ、なんて考えてたらどうしても行きたくなって、予約してしまいました(笑)。
#いつかきっと食べたい味「四万十川の天然鰻」
四万十川に天然鰻を食べに行きたかったことを忘れていた! 仕事で松山に通っていた時、土地の人に教えてもらったのに。天然物はその場所で味わってこそだ。川の流れは穏やかかな。名物の鰻屋さんは軒を連ねているかな。一番美味しそうなお店を嗅ぎあてられるかな。いつも食べてる養殖との差を確かめに行かなくちゃ。
#またいつか食べたい味宮「古島の宮古そば」
宮古に移住した友人が空港から直行で連れていってくれた食堂で食べた宮古そば。チャンポンばりに野菜がたっぷりで、なのに沖縄そば独特の美味しさがしっかりで。以来、他の沖縄系では満足できなくなってしまった。沖縄そば特有の、豚骨とかつおだしに加えて野菜のだしがしっかり溶けあったスープがツボだったんだと思う。
#いつかきっと食べたい味「岡山のばらずし」
岡山出身なのにお店のものをいただいたことが一度あるのみで、地元の方が作るばらずしを食べてみたいとかねてから思っています。また、福井の塩おろしそばは昔東京で暮らしていた頃、福井出身の友人が手土産に持ってきてくれたのですが、とても好きな味だったのでいつか本場で食べてみたいなと思っています。
#またいつか食べたい味「島根県浜田市の “のどぐろ”」
浜田の漁港の方の案内でいただいた “のどぐろ” を、もう一度食べに行きたいですね。九州でも獲れますが、浜田ののどぐろは幻の高級魚ともいわれるほどで、実際、とびきり美味しかったことを覚えています。自分で料理した時も、地元で料理したものをいただいた時も感動した味です。その時のことが忘れられないんです。
教えてくれたのは……三原寛子さん
料理ユニット「南風食堂」主宰。アーユルヴェーダの料理教室や、野菜が入場料のイベントGive Me Vegetableを開催するなど、空間を含めた食の場をプロデュース。
#いつかきっと食べたい味高知の居酒屋「にこみちゃん」
数年前に車で西日本を巡る横断旅をした際に、海と空と街の距離感や人や商店街の雰囲気がよくて、一日しか滞在していない高知が一番印象に残りました。その後、高知へ行きたいと言うと、会う人会う人に「にこみちゃん行った?」と訊かれるのです。どうやらすごく良い感じの飲み屋のようで、いつか行きたいと思っています。
#またいつか食べたい味「郡上八幡の熊肉」
郡上八幡の猟師さんが焼肉をふるまってくれた時、熊肉をいただきました。一枚で体中にエネルギーの巡る感じがしてとても美味しかったのですが、それ以上食べたいという気持ちにはなりませんでした。食べるということは他のエネルギーが入ってくるということなのだと体でわかり、その夜のことはよく思い出します。
#いつかきっと食べたい味「山形の芋煮もしくは愛媛の芋炊き」
山形の芋煮は有名ですが、実はまったく同じようなものが愛媛県にもあるんです。愛媛県大州周辺の行事で、今治出身の夫でも行ったことがないそう。東京出身の私としてはこのような文化があることが羨ましい! 上げ膳据え膳の宴会場という感じでしょうか。外でごはんを食べるのが好きな私にとって、憧れなんです。
#またいつか食べたい味「青森の大鰐温泉もやしラーメン」
東北に行った際に知った、大鰐温泉の地熱で育てられた細くて長〜いもやし。それを使ったラーメンが食べられると聞いてめがけた食堂。出されたのは透き通った煮干し醤油のスープに細い麺、繊細な大鰐温泉もやしがたっぷり乗り、シャキシャキとした歯ごたえと強い旨み……。八甲田を訪れるときはまた必ず行きたい!
●情報は、FRaU2018年7月号発売時点のものです。
●情報は、FRaU2018年7月号発売時点のものです。