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おおしまりえの絶対に幸せになりたい!『占いであなたの人生は占えない!』[with]

2018年10月13日(土) 17時40分配信

占いに頼っていませんか?

講談社with

占いに頼っていませんか?

みなさん、占いは好きですか?朝のテレビや雑誌ではついつい目を通してしまう方から、定期的に相談する占い師さんをお持ちの方もいることでしょう。
ちなみに私は元々占いが大好きで、物心ついた頃には占い雑誌を読み漁り、姉妹間でタロットやら風水やらをしまくっていました。
高校生以降はいろんな先生に見てもらい、そして今では仕事でも占い師の方を取材することもあるくらい、占い大好きっ子です。
しかし、こんなに占いが好きな私ですが、今では占いにとんと頼っていないのです。それはなぜかというと、占いに頼ることで自分の中の“あるチカラ”が弱まってしまうと感じたからです。

占いに“安心感”“確認”を求めだすとヤバい

私が占いにどのくらいハマっていたのか、もう少しだけ黒歴史を説明しますと、ピーク時にやっていたのは“占い師はしご”です。
たとえば「◯◯くん(いい感じの彼)と急に仲が冷めた。これからどうしたらいいのか?」という悩みを抱え、安心するまで占い師をはしごするんです。

占い師Aさんは「彼は今忙しいから、あなたのコトが見えてない」というと、さらに不安になり、今度は占い師Bさんのもとへ。
Bさんに同じ相談をすると、今度は「彼はあなたの事をちゃんと考えていますよ。今は忙しいかもしれませんが、2人の相性も悪くないし…」と好意的な回答が出てきて、やっと安心してBさんのアドバイスを聞けるというわけです。
正直書いていて、自分のことながらドン引きです…。だってこれでは、占いで人生を変えようとしているのではなく、安心感を得ようとしているのですから。

私の例は極端ですが、占いをする目的って普段あまり考えないものです。でも本来は、今日の運が良いか悪いかを確認するものでもないし、今の悩みを安心させるために聞くものでもありません。
本来は占い結果を踏まえて、考えや行動を変え、人生をより良くしていくツールとして使って、初めて役に立つものなのです。

人気占い師に言われた“ある言葉”で目が覚めた

偉そうに、占いの本来あるべき使い方なんてものを語る私ですが、実は占いと距離をおくことを決めたキッカケがあるんです。
それはテレビでもお馴染みの人気占い師さんを取材しつつ、占ってもらった時のこと。
彼女は霊視占いが得意だったので、まずは霊視というものをしてもらい、自分の潜在的な部分をあぶり出してもらいます。ウンチャラカンチャラと呪文を唱え、トランス状態になる占い師さん。そして結果を伝える前、彼女は衝撃の一言を言ったのです。
「ではこれから霊視で見えたものをお伝えします。ただし、指摘した中には当たっていないと思うことや、よくわからないこともあると思いますから、そういう時は流して構いません。占いも外れますから、ピンときた指摘だけ持って帰ってください」
「え?占いが外れる??」
そうなんです。占いを利用する人は、当たるか外れるかについては大いに語るのですが、占い師当人から「占いは外れますから!」と言い切られたことは初めてで、思わず「じゃあ今までの占いってなんだったの?」と聞き返してしまったのです。

占い師のアドバイスを近所のおばちゃんのアドバイスと思えるか

流石に驚いて「外れるってことあるんですか?」と、これまた質問をし返したのですが、先生いわく、「占いは外れるし、そもそもただの人間ですから、あまり過度な期待をしないように」と一喝されました。
少し補足すると、そもそもアドバイスには本人が受け取る準備が出来てないものも混ざっているので、大事なのは、自分にとって今大切だと思うヒントを持ち帰り、行動に変えるだけ、とのこと。
しかし、占い師もただの人発言は当時の私には衝撃で、それ以来、占い結果を“ただの近所のおばさんのアドバイス”くらいに聞ける余裕がない時は頼らない。と決めると、だんだんと適切な距離が取れるようになっていったのでした。

占い依存で失った自分の“判断力”と“直感力”

全て今だから話せる私の黒歴史ですが、振り返ると占いに頼りすぎる状況は、決断を他人に委ねてしまう行為だったなと思います。
他人を頼りたくなる気持ちには「自分じゃどうしようもできない」という諦めや自信のなさがあるものですが、結局自分で選ばなかったという選択は、回り回ってあなたの判断力や直感力、そして自信をさらに衰えさせるものです。

ちなみに最近こんな実験をしたのですが、ある雑誌に掲載されている占い結果を友人に読み上げ、当たっているかどうか判断してもらいました。
すると「あー当たってるわ!めっちゃ当たってる」と彼女は大絶賛。しかし読み上げた占いは、その子の該当星座ではなく、別の星座の占い結果だったのです(笑)。
このように、意外と受け手の気持ちしだいで、占いというものはどうとでも解釈できるものです。だからこそ、大事なのは当たることではなく、結果を踏まえて行動を変えること。もっと言えば、いいなと思うヒントを拾い上げる直感力を高めることなのです。

それでも好きなら、自分で占ってしまえ!

それでも占いが好きすぎる! そんな人に、元占いオタクの筆者か言えることは、「もはや自分で占いましょう!」ということです。
占いが自分でできれば鑑定料も浮きますし、そのお金で新たな自分磨きをすることができます。
ちなみに覚えるのにオススメの占いは、簡単かつ暗記が必要ないオラクルカード。オラクルカードとは、1枚ないしは数枚引いて、結果を読みながら直感的に結果を拾い上げる占い方法です。カードの種類が豊富なので、好みの絵柄から選んでみましょう。
オラクルカードはタロットと似ているのですが、タロットよりもスプレット(カードの展開種類)がシンプルなので、1日でちょっとした占いなら行うことができます。

足を踏み入れると奥が深い占いの世界ですが、もともと「占い」の語源や意味は、占(うら)=表に出さない裏側の心、という意味なのだそうです。
つまり、占いで見るべきはその場その場の運気や結果ではなく、自分自身の心。今どんな気持ちか問いかけてみるだけで、それも占いの1つといえるのです。

おおしまりえ

おおしまりえ

恋愛ジャーナリスト・イラストレーター。10代より水商売やプロ雀士、モデルや一部上場企業など数多の業界を渡り歩き、のべ1万人の男性を接客。鋭い観察眼と、男女のコミュニケーションの違いを研究し、コラム執筆やコメンテーターとして活動中。

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