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【母とヨーロッパ親子旅】高齢母との旅で「気を付けたいこと」5つ [mi-mollet]

2018年10月12日(金) 14時10分配信

【母とヨーロッパへ行く】第15回 母との旅でいちばん大切なこと

イタリア、トスカーナの田園にあるヴィラ イル ヴォッジャーレ。貴族の館のような非日常な空間を楽しめるのも、元気な体と穏やかな気持ちがあってこそ。

【母とヨーロッパへ行く】第15回 母との旅でいちばん大切なこと

今まで、いろいろ母娘旅について書かせていただきましたが、私が一番大切と思っているのは、「心も体も元気で行って帰ってくる」ということです。
そのためには、「あまり疲れすぎない」「ドキドキするようなストレスを避ける」「お腹に良い食べ物をバランスよく食べる」―――つまり、いつもと同じ(笑)。そうです、旅の“楽しい非日常”を送るためには、むしろ日常と同じように過ごすことを心がけることが大切なんだと思います。では、そのコツをいくつかあげてみますね。

◆健康のために家でやっていることは旅でもできるだけやろう。

薬やサプリメントはもちろん、腰ベルトやツボ押しなど、いつも使用しているちょっとした健康器具は少しくらい重くても持っていきます(←私が母のスーツケースを持つわけですが)。旅先で「迷ったけど持ってきてよかったあ!」と思うこと多しです。気持ち的にもおなじみのものがあるとリラックスできますよね。
◆宿泊は必ず24時間フロントに人がいる施設を。

イギリス・ドーセット州のB&B、ウッデンキャベッジ。B&B(エアではない)はオーナーとの距離感が近いアットホームなところが魅力で、イギリスなら、その名の通り朝食が名物なところが多いもの。

◆宿泊は必ず24時間フロントに人がいる施設を。

金額が抑えられ、魅力的な建物も多いのですが、貸別荘やアパートメントホテル、エアB&B等は夜になるとフロントに人がいなくなります。あるいはフロント自体がない場合も。そうした宿泊先は避けましょう。防犯上はもちろん、困ったことが起こったり健康面で何かあったりした時、近くに人がいてすぐ呼べるのは安心です。

◆待たされたり入れなかったりする可能性が1%でもある場所は旅行前に必ず予約を。

ホテルはさすがに予約しない方はいらっしゃらないと思いますが、長距離電車やバスの切符、並ぶであろう美術館や博物館のチケットはネット等で前もって予約しておきましょう。特に人気の場所だと人数制限や時間制限があったりもするので、ゆっくりできずただ疲れてしまうことも。そして、良いレストランは予約を忘れずに(今やそれもネットでできますし、ホテルのコンシェルジュに頼んでも!)。

◆ストレスの少ない移動手段を。

母が一番疲れを感じるのは移動の時のようです。移動は「楽ちん」最優先。都会では、なるだけ地下鉄等の公共交通をさけて、タクシーやウーバーを利用します。田舎へは、クルマの運転がある程度できる方であればレンタカーをぜひ。また、長距離電車やバスで行く場合は乗り換えの少ないルートを選びましょう(ここもきっちり予約!)。予算に余裕がある場合は、上級車輛を選ぶとなお良いと思います。
◆食事は1~2回は部屋食を取り入れよう。

スペインを旅したとき、お腹の調子が悪くて食事もお酒も存分に楽しめませんでした。300メートルに50軒もの飲食店が立ち並ぶマドリードのカバ・バハ通りでも、名物のポテトの卵落とし(写真)すら食べるのがきつかったのが心残り……。

◆食事は1~2回は部屋食を取り入れよう。

第7回でもお話しましたが、旅の間に市場やスーパーマーケットでちょっとしたお惣菜に野菜や果物を買い、部屋で食べる日を入れることをおすすめします。心も体もリラックスして胃や腸も休まります。もうひとつ、私のおすすめは日本のちょっと良いスーパーやデパ地下で売っているフリーズドライのにゅうめん。コンパクトだし、コーヒーカップがあれば作れるし、何よりいつも慣れ親しんでいるおだしの優しい味にほっとします。
スケジュールは基本的に余裕を持って立てることが一番。せっかく行ったのだからあれもこれもという気持ちになりそうなところはぐっと我慢。「余裕があったらここも行って見よう」くらいの気持ちで旅することが大切です。ホテルで過ごしたり、近所をお散歩しても良い自由な日も予定に入れられるといいですね。体力的にはどうしても疲れてしまう海外旅行。「気疲れ」だけはなんとか取り除くと、母も娘も気持ちは元気でいられるし、小競り合いも減ります(笑)。だから、「日常を取り込むため」や「楽をするため」の準備はちょっと頑張ります。



著者PROFILE 太田篤子Atsuko Ota

大学卒業後、大手百貨店で美術オークションの仕事に就く。24歳でレーサーの太田哲也氏と結婚して退職。夫がレース中の事故で重傷を負い、3年間看病にあたる。その後、夫の立ち上げたモーターブランドの会社でともに働くことに。2人の子どもが手を離れ、母を連れて旅行に行くうち、年配の親を連れての海外旅のノウハウを得る。特にヨーロッパのクルマ旅が得意。


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