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90歳時代を豊かに生ききるために…「40代で見つけておきたい“3つのめ足場”」 [mi-mollet]

2018年09月28日(金) 20時10分配信

リクルート社勤務、同社フェローを経た後、初の公立中学校民間校長や、奈良市立一条高校の校長などを務められた藤原和博さん。『35歳の教科書』、『坂の上の坂 55歳までにやっておきたい55のこと』など、人生キャリアに関する著書を多数手がけるほか、講演等でも大変活躍されています。

その藤原さんがこの春、40代に向けた『45歳の教科書 戦略的「モードチェンジ」のすすめ』を刊行。「実は人生のモードチェンジに最適なとき」という40代からのキャリアの築き方について詳しく伺ってきました!

講談社mi-mollet

藤原和博 1955年生まれ。東京都出身。教育改革実践家。東京大学経済学部を卒業後、リクルート社勤務、同社フェローを経て、2003年に杉並区立和田中学校に初の民間校長として就任。その手腕が高く評価され、その後、橋下大阪府知事の特別顧問、奈良市立一条高等学校校長などを務める。著書も多数あり、近著に『10年後、君に仕事はあるのか?』(ダイヤモンド社)、『「毎日の悩みが消える」働き方の教科書』(電波社)、『45歳の教科書 戦略的「モードチェンジ」のすすめ』(PHP研究所)などがある。オフィシャルホームページ「よのなかnet」

 

90年を生ききるには3つの足場を作ることが必須

2017の日本人の平均寿命は女性が87.26歳、男性が81.09歳。それだけでなくこれからは、女性は2人に1人が90歳まで生きるだろうとも言われています。となると40代をキャリアのピークにしてしまうと、人生の下り坂の時間が異様に長くなってしまう……。教育改革実践家の藤原和博さんは、そんな警鐘を鳴らしています。

「90歳以上まで生きるのが当たり前になるということは、40歳の人ならあと50年ある、ということ。こう言うと皆さん、大抵『えーっ!』とおっしゃいます。それは、これまで勉学に励み、仕事や恋愛、結婚、子育てもしたりなど、それなりに密度の濃い人生を送ってきたであろうに、それと同じだけの時間がもう一回待ち構えているとあらためて知るからです。その長い時間を、ただ余生として送るにはあまりにも虚しいし、何より経済状況も厳しくなるでしょう。だからこそ人生の半ばとなる40代で、一回生き方をモードチェンジすることが必要だ、と私は思っているんです」

40代というのは、「迷える世代」とも言われています。仕事ではマンネリ感を覚えたり、家庭では子どもが親離れを始め夫婦関係にも距離が生まれ始めたり……。そんなふうに、自分の向かう方向が見えなくなってくる時期でもあります。そこで必要なのが“生き方のモードチェンジ”。それは分かるのですが、「モードチェンジと言われても何をどうしたらいいのか?」と途方に暮れる人が大半のはず。そこで藤原さんがオススメしているのが、自分の「キャリアの大三角形」を作ることです。

『45歳の教科書 戦略的「モードチェンジ」のすすめ』「第1章」参照

「キャリアの大三角形」を作ろう!

『45歳の教科書 戦略的「モードチェンジ」のすすめ』「第1章」参照

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『45歳の教科書 戦略的「モードチェンジ」のすすめ』「第1章」参照

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『45歳の教科書 戦略的「モードチェンジ」のすすめ』「第1章」参照

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『45歳の教科書 戦略的「モードチェンジ」のすすめ』「第1章」参照

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「キャリアの大三角形とは自分の基盤を作るためのものですが、ただの基盤ではなく、自分の希少性を高める基盤を作るためのものです。どういうことかと言うと、まず5年か10年をかけて仕事、勉強、趣味など何か1つをマスターする。さらに次の5年から10年でもう1つ違う分野の何かをマスターする。そして40〜50代にかけて3つ目の足場を探しましょう、というものです。時間をかけて何か1つのことをマスターすれば、それだけで100人に1人の希少性が生まれます。それが3つということは、1/100×1/100×1/100で、100万人に1人の存在になれるということ。たとえば僕は、リクルート時代の最初の5年で営業とプレゼンの技術を磨き、1歩目の足場を確保しました。海外赴任を経て、40歳で会社を辞めリクルートとフェロー(客員ビジネスマン)契約をし経営者の視点を得て、2歩目の足場を確保。そこからは、3歩目の足場を何に置くか試行錯誤し、教育分野の改革に取り組むことを選んだ。その3つの足場を掛け算したことで100万人に1人の存在となり、初の区立中学校民間校長としての教育改革に取り組むことができたのです。これは教育という一つの足場だけではできなかったこと。3つの足場があったからこそたどり着けた、誰にもできない役割だったと思うのです」

つまり40代は、3つ目の足場を探して様々なことに踏み出してみるべき時ということ。ここで、「3つ目の足場と言われても、そもそも私は1つ目や2つ目の足場が固まっていない……」と思った読者も多いのでは? でも藤原さんは、ほとんどの人は2つの足場はすでにできている、と言います。

「とくに専業主婦の方は『何も足場がない』と思いがちですが、専業主婦を5年もやっていればそれは確実に1つ目の足場として固まっています。子育てもしていれば、それだけでもう2つの足場はできている。さらに主婦になる前に5年くらい働いていれば、それも立派な足場の一つ。これらはすべて、上手くいったかいかなかったかは関係ないんです。どれだけ真剣に取り組み経験を積んだかが大事ですから、むしろ失敗があってもいい。仮に離婚に至っていたとしても、それは離婚した人しか得られない経験を積んでいるということ。決して今日までの時間は、空白の時間などではないのです」

そこでこれから大事になってくるのが、3つ目の足場の探し方。どんな3歩目を踏み出すかによって、自分の「キャリアの大三角形」の面積の広さが大きく変わってくるからです。そして三角形の広さは、そのまま自分の希少性につながってきます。とはいえ、とくに趣味もないし、どう3歩目を探し始めたらいいのか分からない、という人も多いことでしょう。そこで藤原さんに、3歩目の踏み出し方のポイントについても詳しく解説していただきました。


<著書紹介>

講談社mi-mollet

<著書紹介>

『45歳の教科書 戦略的「モードチェンジ」のすすめ』
藤原和博 著  PHP新書

「迷える世代」と言われる40代に向けて、もう一度自分を取り戻すための手法を授けてくれている1冊。画期的なのは、この本のなかで考案されている「キャリアの大三角形」を作ること。自分自身の希少性を高め40代以降の人生を豊かにしてくれるステップが詳しく解説されています!

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