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“選べない!”「優柔不断」になってしまう原因は?どうすれば決断できる?【OL心理学】[with]

2018年09月23日(日) 17時40分配信

写真:Photoalto/アフロ

アラサー行動心理士 長谷川ミナの『OLセラピー』です。

人間関係の悩みはどこに行っても誰にでもある、当たり前のこと。

『OLセラピー』で、よりよいOL生活を楽しんでもらうために、「疲れない心」を育てていきましょう。

今回は、「優柔不断」のお悩みについてお届けします!

今回のお悩み

私は優柔不断で、例えばランチのメニューをすぐ決めることができず、結局いつもと同じものを選んでしまったり、彼氏が欲しいけど、一人でもいいと思う自分のせめぎ合いがあったり、何が正解なのか迷ってしまうことがよくあります。スパっと決められない自分にイライラすることも多々あります……。
必要以上に迷ってしまうのは何故なのでしょうか? また、決断をスムーズにするにはどうしたらよいのでしょうか?
(25歳・web・Sさん)

 

「今の仕事を続けるか、辞めるか」「この人と付き合っていいのだろうか」といったターニングポイントに関わる選択から、「今日は何を食べよう」「どの洋服を買おう」など、日常で起こる選択肢など、私たちは常に選択を強いられますよね。

しかし、Sさんのように、優柔不断な性格にイライラしてしまったり、自分にとって何が正解なのかわからなくてモヤモヤしてしまうのは辛いですよね。

そこで今回は、優柔不断になってしまう原因と、決断をスムーズにする方法を紹介したいと思います。

どうして決められないのか?

まずは、必要以上に悩んでしまう理由は何が影響しているのか、考えられる3つの原因とその心理について紹介いたします。

原因①:リスクを先に考えてしまう




本当はこっちを選びたいけど、こっちを取るとこんな嫌なことが待っているかも……。などと必要以上にリスクを考えてしまうと、結局諦めてしまったり、結果のわかるものだけを選択してしまいがちです。
これは、「自分で責任を取れるのか?」「失敗は出来ない!」など、無意識に“責任感の強さ”“完璧主義な思考”が働いていることが原因です。




原因②:自分に自信がない




単に優柔不断なだけでなく、自分の考えやアイデアに自信がなかったりすると、選ぶことに消極的になってしまいます。
過去に自分が選択して“責任感の強さ”や失敗したことを引きずっていたりすることも要因です。




原因③:親の影響




今までの人生の道筋を親が決めていて、自分にとって必要な決断を親が担ってしまっていたパターンです。
自分の意見は通らないという環境で育つと、自分の意志を見失いがちです。結果、大人になった時に自分で決断することが苦手になってしまいます。




Sさんの場合はどうでしょうか?
今一度、優柔不断になってしまう原因について自分で理解しておくことが大切です。

まずは優柔不断をマイナスに捉えないこと!

優柔不断というと、一見マイナスな性格だと捉えてしまいがちですが、「客観的にメリットとデメリットを判断できる」などの長所もあります。
しかし、「優柔不断な自分は良くない……」とマイナスに捉えてしまうと、自分自身を批判することになるため、自己肯定感が低くなり、自信を失ってしまいます。

そうすると余計に決断することが苦痛になってしまい、さらに自分の選択肢を狭めてしまう原因になります。

まずは、優柔不断であることは、長所でもあるんだ、と自分に言い聞かせましょう。「迷ってしまうときもあるよね」と自分の味方でいてあげることも大切です。

決断力をつけようとする前に、自分の現状を受け入れて、心にゆとりを持つように心がけましょう。

不安や後悔は引きずらない!

悩んでしまうのは、後悔しないためでもありますが、どちらの選択肢にもメリットとデメリットがあるからこそ悩むものです。

正解がないからこそ、自分で決めるしかないのですが、ここで大切なのは、どちらを選択しても自分に“自信を持つ”ことです。そして、“不安や後悔は引きずらない”ことが大切です。

「やっぱりあっちにすればよかった……」などと後悔することは、自分にとってネガティブな感情を生んでしまうだけです。
なかなか切り替えが難しいかもしれませんが、決断をした後は、“自分のために”ネガティブな感情を切り離すように考えるようにしましょう。

過去のことを考えるより、今後起こりうる問題に備えたり、問題が起こったときの対応方法を考える方が得策です。

自分の決断を正解だと思えようになるのは、決断後の自分の行動次第でもあると言えます。どんな失敗にも意味があると思えれば、前向きに受け止められるはずです。

決断をスムーズにする方法


では実際に、決断をする時におすすめしたい2つの方法を紹介します。



選択肢を絞る




まずおすすめしたいことは“選択肢を絞る”ことです。

選択肢が多ければ多いほど選べなくなってしまう「決定回避の法則」、選択肢が多いと、いつもと同じものを選んでしまう「現状維持の法則」という心理効果があります。

Sさんのように、迷った挙句同じメニューを選んでしまうというのは、この「現状維持の法則」が働いています。
このように、たくさんのメニューがありすぎると、人は決められなくなってしまいがちなのです。

この罠にはまらないためにも、自分の中で「選択肢を絞る」ということをおすすめします。

例えば、メニューを選ぶときに迷ってしまう場合、今日は「和風パスタの中から選ぶ」というように、判断する数を自動的に減らすということです。

私の友人にも、優柔不断で悩んでいる子がいたのですが、その子の場合は“見たことのないメニューを食べる”を軸に、スパっと決められるようになっていました。

そのように最初から自分の中でルールを決めたほうが悩む時間もなくなりますし、意外とすんなり決められるものです。

その他にも、この日までに決める、5分以内に決める、など時間で区切るルールなども効果的です。




自分が大切にしたいポイントを定める




さらに有効なのは、「自分にとって大切なポイント」を持つことです。

例えば、どちらかを選ぶ際に「笑顔でいられるのはどちらか」、「ワクワクできるのはどちらか」など、自分にとって外せないポイントを定めることです。

Sさんのように、彼氏が欲しいと考える一方、一人でもいいと考えてしまう場合、一体どのような彼氏だったら一人でもいいと思わなくなるのか、具体的に考えてみましょう。

例えば、「時間の感覚が合う人」「あまり一緒にいなくても大丈夫な人」など、“自分にとって何が大切なのか”を軸に考えれば、いくつかポイントが見えてくるはずです。

その結果、一人でいい、という結論に至るのかもしれませんし、自分にとって気楽に過ごせる相手がいるなら彼氏が欲しいと結論が出るかもしれません。

漠然と考えていることを、より具体化して落とし込んでみるのもおすすめです。

ただ、ポイントが多すぎると結局迷いが生じてしまうので、5つまでなどと自分でルールを決めておくのがよいでしょう。

そもそも自分なりのポイントやルールが決められない!という場合は、“自分の感性を知ること”から始めていきましょう。
例えば、興味のあることをやってみたり、読者をしたり、映画を観たり、色んな人とコミュニケーションをしてみたり。
自分を知ることを軸にアンテナを張っていれば、「私意外とこんな性格かも」「やっぱりここは譲れない」など新たに自分を発見できるきっかけになるはずです。




ということで、 今回の合言葉は……




「自分の譲れないポイントを知る!」です。

ではでは、皆さまのよき日々を願って……♥

PROFILE

著者:長谷川ミナ
アラサーの行動心理士。日課は瞑想すること。祖母譲りの強い直感で分かるオーラに加え、行動から見える他人の心理を読み取り、皆さまの日常の悩みやモヤモヤを紐解いていきます。

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