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最近彼氏がなーんか冷たい。
そんな違和感は気づけばLINEが見たくて見たくてたまらないモードに変貌をとげていませんか。 彼のスマホロックを把握して、こっそりLINEを盗み見たい。トークの中で私を愛している確証を見つけたい。そんな女性はちょっと待った！ ロックを外す前に、自分の心に聞いてほしいんです。
「そののぞき見、本当にあなたを幸せにしますか？」

「私の彼、絶対、なんか隠してるって！！」
ある日オンナの第六感が働き、あなたは不穏に思い始めることでしょう。浮気か重大な隠し事か、はたまた別れの前兆かも。 そして心配が打ち消されるようなハッピーな出来事がない限り、気持ちが晴れず、想像は悪い方へと進んでいきます。
LINE帰ってこない→やっぱり怪しい→態度が冷たい→もっと怪しい→デートの頻度が減る→絶対怪しい！
こんな風に疑惑を確実にする種をみつけ、想像の中でどんどん状況を悪くしていきます。そしてあなたは彼のスマホを手にすると思いますが、ちょっと待った！
「そのスマホ。もしシロだったとしても本当に安心できますか？」
あなたは安心したいがためにLINEを見ることを決意しました。でも、彼のLINEを見たところで、あなたが本当に安心する内容って、入っている可能性があるでしょうか。

人間って“最悪の状況”は沢山考えるのに、“最高の状況”はあまり想像しない生き物です。 たとえば浮気を疑っているのなら、決定的な証拠が残されていることがクロの最悪パターンですが、シロだったときの最高パターンはなんでしょう？ 「彼が友達に対して、私のノロケ話をしていた」といった状況が嬉しさの最高かもしれませんが、そんなことはまあ起こりませんよね。

つまりあなたは彼のLINEを見て安心したいのでしょうが、LINEを見るだけでは、あなたがより落ち込む材料はあったとしても、心から安心できる材料は見つからない可能性が高いのです。

よくて現状維持か、高確率で嫌な気持ちになる情報が乗っている彼のLINE。それでもあなたは、読む意味があると思えますか。

明らかなクロで見つけ次第問い詰める。その決意があるなら、もうLINEもなにもかも見て、証拠を集め、自分が満足するまで行動を起こしてください。

でもほとんどの女性は、シロに近いグレー状態の不安を解消したいがためにLINEを見ようとしています。 彼に対して不安になりLINEをチェックしたくなる心には、真実を知りたいという気持ちよりも、実は不安にさせた相手を攻撃したいという気持ちが隠れています。「ほらやっぱりね！」という材料を見つけ、相手を攻め立て、優位に立ちたいと思っているのです。あなたが本当に望んでいるのは、彼がシロであることを突き止めることではなく、実は「ごめんね」というあやまりの言葉ではないですか。もっと言えば、ごめんの一言は、シロでもクロでも自分を不安にさせた代償として、心を包んでもらうための言葉ではないですか。

彼を追求する前に、まずは謝ってほしいと怒る自分の感情の高ぶりを感じること。本当にこの関係の中でLINEをみて追求する必要があるのか、もう一度聞いてみましょう。

そうは言ってもとりあえず１回は確認しないと…。
やっぱり彼のスマホを見ないと気が済まない女性のために、今回は「LINEで怪しい履歴を削除されたかどうか確認する方法」についてご紹介します。 LINEはトーク履歴を削除したら、当然誰とどんな話をしていたかは読めません。しかし、「怪しい会話を削除したか」は、スタンプの使用履歴から拾い上げることができます。

現在LINEのスタンプは、使用履歴にそってスタンプを表示させる機能があります。この１番上に表示されたスタンプは、どのトークかは分からないものの、どこかのトークで最後に使用したスタンプであることがわかります。

つまり、トーク履歴を１番上から順番にチェックしていくと、いつか彼が最後に使ったスタンプが出てくるはずです。しかしスタンプ履歴とトークでの使用履歴に齟齬があれば、彼は見られたくないトーク履歴を削除した証拠になります。

また浮気の場合は、スタンププレゼントの履歴から、怪しい人へのプレゼントを見つけることもできます。 LINEのスタンプの購入履歴やプレゼント（した＆された）履歴は、現在の仕様だと消すことはできません。浮気相手におそろいのスタンプをプレゼントしていたなんて行動があれば、履歴はバッチリ残っているので、確認してみましょう。

最後にもう一度伝えます。LINEののぞき見は１回おこなうと癖になります。そしてその行為は、あなたを幸せにはしてくれません。見てしまう前に自分の心をよく見つめること。
行動にうつすのは、それからでも遅くなりませんよ。

おおしまりえ

おおしまりえ　恋愛ジャーナリスト・イラストレーター。10代より水商売やプロ雀士、モデルや一部上場企業など数多の業界を渡り歩き、のべ１万人の男性を接客。鋭い観察眼と、男女のコミュニケーションの違いを研究し、コラム執筆やコメンテーターとして活動中。