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【汗・ニオイ・脱毛の基本】3大悩みを解決する方法をドクターが伝授! [VOCE]

2018年09月10日(月) 20時10分配信

「私って臭うかも?」「シャツに汗じみが!!!」「Vゾーンのケアってみんなどうしてるの?」など、他人には聞きづらい、夏の悩みトップ3を大解剖。早め早めのケアで悩みをラクラク克服しよう!

美容皮膚科医による本格ビューティコラム。タカミクリニック院長 高見先生が、最先端の美容医療の見地から、ビューティの「?」にお答え! 聞き手は、ビューティエディター 安倍佐和子さん。

教えてくれたのは

タカミクリニック院長
高見洋先生
美容皮膚科医。タカミクリニック院長。ニキビ、毛穴治療、ヒアルロン酸注入などのアンチエイジング治療の第一人者。高い技術力から、女優やモデル、美容関係者から高い信頼を得ている。

質問したのは

ビューティエディター
安倍佐和子さん
化粧品会社勤務を経て、女性誌編集者に。現在はフリーランスとして、多くの女性誌で編集・執筆活動を続けるほか、広告、化粧品マーケティングなどの分野で幅広く活躍。認定ホメオパスの資格を有し、フィトテラピーアドバイザーのスキルも。ホリスティックからサイエンス、モード系メイクアップまで、得意な分野は幅広い。
Q.快適に過ごすための、汗とニオイの問題について教えてください。

汗腺の種類

Q.快適に過ごすための、汗とニオイの問題について教えてください。

A.まずは、汗のメカニズムについてお勉強しましょう。


高見先生:汗には大きく分けて3つの種類があります。ひとつめが「温熱性発汗」。体温調節のために分泌される汗のことです。そして次に「精神性発汗」。緊張や興奮したときに分泌される汗で、神経の働きによって分泌量が変わります。最後に「味覚性発汗」。辛いものを食べた時に分泌される汗です。それぞれ汗の量や質は、体質や環境によって変わってきます。

安倍佐和子さん:するとワキに汗をかく人が多いんですが、汗が多く分泌しやすい部位ってあるんですか?

高見先生:汗を分泌しているのが、エクリン汗腺ですが、これは全身に平均して分布しているわけではありません。体の部位によって密度が異なります。エクリン汗腺の密度が高い部位は手のひら、足の裏、ワキ、次いで顔、頸部、体となっています。しかし、みなさんが汗をよくかくと実感するのは、胸や背中などが多いのでは? 実は、みなさんが、普段汗をかきやすいと感じている部位はさほど数は多くないのですが、汗腺が大きく、発汗量が多いのです。汗腺の数=発汗量ということではありません。また、足の付け根や胸の谷間、股間部分は汗をかいたあと蒸れやすいため、汗を多くかいている場所と認識してしまうこともあるようです。

安倍佐和子さん:汗をかくことで気になってくるのがニオイの問題。相互関係ってあるんですか?

高見先生:実は、汗自体にニオイはありません。汗をかいて、湿度の高い状態になることで、皮膚の常在菌(細菌)が活発になり細菌が繁殖しやすくなります。細菌が汗の成分を分解することによってニオイが発生するのです。乾燥した地域では、汗によるニオイはさほど気にならないですよね?ニオイが発生しやすいのが、ワキの下など体の特定部位のみに分布するアポクリン汗腺から出る汗。細菌の作用を受けやすく、とくにニオイを発生しやすい汗といえます。
Q.ニオイが気になるという人にオススメの、クリニックでの汗治療ってあるんですか?

ボトックス注射

Q.ニオイが気になるという人にオススメの、クリニックでの汗治療ってあるんですか?

A.美容皮膚科での多汗症治療でポピュラーなのがボトックス注射です。
高見先生:ボトックス注射と言って、みなさん思い浮かべるのは、眉間や額、目尻など表情ジワの改善や小顔効果を狙ったもの。でも、じつは多汗症ケアにも効果があるんです。
多汗症のボトックス注射とは、汗をかきやすい部分の皮膚にボトックス注射を打つことで、汗の分泌をコントロールする神経をブロックし、汗の分泌を抑制する治療です。一度の注射での効果は3~4ヵ月。ワキや手のひらの汗の分泌も抑えることが可能です。料金はクリニックによって様々ですが、施術を受ける前にどこの製品を用いているのか、クリニックのドクターに確認してから治療を受けるのがいいでしょう。

keyword ボトックス(R)【BOTOX (R)】
ボトックス(R)【BOTOX (R)】とはA型ボツリヌス毒素から抽出した成分で、アメリカにあるアラガン社の登録商標薬剤のこと。ボツリヌス毒素はその名の通りもともとは毒性の高いものだが、そこから、ごく微量の毒性を抽出、精製し、美容治療に利用されている。筋肉を弛緩させる作用があるため、筋肉の作用によって作られる表情ジワに対して効果を発揮することが知られています。アレルギーなどの副作用も少なく、人気の治療のひとつ。

Q.気になるのが“毛”の問題。カミソリや徐毛剤など処理方法もいろいろありますが

A.嫌われ者の“毛”ですが、毛には皮膚の保護や体温維持、老廃物の排泄などの大切な役割があります。


高見先生:全身の毛は部位によって異なりますが、2~4ヵ月のサイクルで生え変わり、新旧交代を繰り返します。ムダ毛を処理してもすぐに生えてくるように感じられるのは、このサイクルが毛穴ごとに違っているからです。自己処理方法でもっとも多いのが、カミソリによるシェービングです。
しかし、頻度も高く間違った方法で肌は傷だらけ……という人がまだまだ多いよう。腕や足、ワキなど、人の体は複雑な曲面で構成されています。傷を付けずにカミソリでムダ毛を処理するのは意外と難しく、毛穴出口付近の皮膚も一緒にカミソリで剃ってしまい“カミソリ負け”してしまうこともあるのです。

安倍佐和子さん:自己処理による肌トラブルも多いんですね?

高見先生:肌荒れや脱毛ワックスやクリームなどの薬剤による皮膚トラブルや、毛抜きや電気脱毛機などで毛根から毛を取り除いた際に、毛穴から細菌が入り炎症を起こし、黒ずんでしまうことも。また、毛を自己処理した時に皮膚が傷つき、そのかさぶたなどが原因で毛が皮膚表面に出てこれなくなり、皮膚内でそのまま成長してしまう“埋没毛”に悩む人も。
できてしまった埋没毛を無理に抜いたりすると皮膚を傷つけ、化膿したり、赤くはれたりする原因となります。ムダ毛処理による肌トラブルを悪化させたくない、また敏感肌、アトピー肌で自己処理ができない人のためにおすすめなのがクリニックでの脱毛ケアです。

keyword 埋没毛
埋没毛は脱毛・剃毛・除毛などの処理を行った後、何らかの原因で皮膚内で発毛・成長してしまった体毛のこと。とぐろを巻いたりするので、埋もれ毛・埋まり毛とも呼ばれている。おもに、毛抜きなどで毛を抜くときに毛根から抜けず途中で切れてしまった場合や、毛根から抜き取ったが、毛穴が塞がった後に毛が再生した場合に起こる。
Q.クリニックで行う脱毛はどんなものがあるんですか?

レーザー脱毛

Q.クリニックで行う脱毛はどんなものがあるんですか?

A.一例として、クリニックで行っている脱毛ケアについてご紹介しましょう。

レーザー脱毛
黒い色素(メラニン)のみに反応する特殊なレーザー光線をムダ毛の毛根部に照射することにより、皮膚にダメージを与えることなく、毛根を燃やして毛根周辺の毛母細胞を破壊、発毛をなくす医療用レーザーです。

効果のほどは、100%の確実性は立証されていませんが、医学的には最終照射後6ヵ月経過した時点で発毛が見られなければ、「永久脱毛」としていることから、ほぼ永久的な脱毛が実現できます。(適切な熱量・間隔で照射した場合、3回の照射で50%程度、5回の照射で70%程度、10回の照射で90%程度を脱毛できるといわれています。)

費用面や施術時にムダ毛を伸ばしておく必要がないこと、そして皮膚へのダメージが少ない等の理由で、現在は永久脱毛法の主流になっています。 医療用レーザーには、ダイオードレーザーや、アレキサンドライトレーザー、YAGレーザーなどがあります。直径約1~2cm(レーザー機の照射口の大きさによって異なる)の範囲の毛を一回で照射でき、短時間で処理することができます。(ワキの下なら約5分で全体の照射が終了。)

安倍佐和子さん:専門クリニックで行うレーザー脱毛の、一番のメリットは何でしょう?

高見先生:まず、皮膚への負担が少なく、アトピーや皮膚の弱い方でも施術が可能だという点です。とくに医療用レーザーの場合は、粘膜意外であれば全身どの部位でも照射できます。ワキの下やビキニライン、Iライン、肛周、背中、うなじ等はもちろん、顔のウブ毛などデリケートな部位でも安全かつ確実に、短時間で脱毛できることが最大のメリットです。

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