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神話の息づく聖地・高千穂で、人生が変わるパワースポット巡り [FRaU]

2018年09月06日(木) 10時40分配信

Photo:Naoyuki Obayashi

人事を尽くしたら、なにごとも最後は神頼み。神々の存在を身近に感じる高千穂で、めくるめくパワースポット巡り。
美しくも神秘的な神々の棲まう世界へ。

Photo:Naoyuki Obayashi

美しくも神秘的な神々の棲まう世界へ。

日本有数のパワースポットとして名高い高千穂。日本神話の舞台となり、神々の存在を感じられる数々の場所がこの地に凝縮されている。太陽の神が隠れ、世界が暗くなったという有名なお話の舞台も高千穂だ。太陽神が現れ世界に再び光が戻ったなんて場所に足を踏み入れたなら、最近のぱっとしない毎日にも光が射すのではないか? 決してアクセスが良いわけではないけど、神頼みをするなら一番効果のありそうな場所へ行きたい。美味しいものもありそうだし! と高千穂行きを決行することにした。

高千穂神社
宮崎県西臼杵郡高千穂町大字三田井1037
多くの神社が存在する高千穂で、総社として崇められる神社。本殿の脇の「夫婦杉」と呼ばれる巨大な杉は、手をつないで周りを3回まわると縁結び、家内安全、子孫繁栄の3つが叶うといわれる人気スポットだ。夫婦や恋人はもちろん家族や友人と回ってもOK。

Photo:Naoyuki Obayashi

東京から5時間。高千穂に到着して真っ先に訪れたのが、一番の目的であった天安河原。林の中を歩き、開けた場所に岩屋の姿が見えると自然と身体が緊張した。参拝者が積んでいくという無数の石の塔も相まって、異界への入り口のようにも感じられる。畏怖の念すら抱きつつ、一人静かに岩屋に佇み願い事を心で唱えていると、自分が何を求めているのか、クリアになっていくようだった。

天安河原
宮崎県西臼杵郡高千穂町大字岩戸
天照大御神が天岩戸に隠れてしまい、困った八百万の神々が集まって話し合いをしたと伝わる場所。薄暗い岩屋には、鳥居が建ち、参拝者が積んだ石が無数に並ぶ。その様子は圧巻で神秘的な力を感じること間違いなし。天岩戸神社西本宮から徒歩約15分。

Photo:Naoyuki Obayashi

もう一つの目玉、高千穂峡へも向かう。一転して明るく風通しのよい渓谷で、ゆっくりボートを漕いで真名井の滝の真下へ。苦悩払拭の御利益があるとされる場だけに、確かに悩み事もどこかに流れていってしまうような感覚に。まさに、光射すといった感じだ。

Photo:Naoyuki Obayashi

パワースポットなんてと斜に構えたところもあったが、各所で思いっきり神頼みをして、美味しい食べ物をたくさん食べてパワーがみなぎらないわけがない。固くなっていた心も軽くなった気がする。

高千穂峡
宮崎県西臼杵郡高千穂町大字三田井御塩井
高千穂のシンボル的渓谷。最大の見所は、落差約17mの真名井の滝で、天孫降臨の際に天界から水種を移して創った天真名井から湧き出る水が滝になって流れ落ちていると伝わる。その姿は神秘的。
日本神話に登場する高千穂

Photo:Naoyuki Obayashi

日本神話に登場する高千穂

『古事記』と『日本書紀』に記される神々による日本開闢の物語。なかでも有名な、天岩戸神話から天孫降臨までの話の舞台となるのが高千穂だ。高千穂を舞台にする物語は、弟・素戔嗚尊が乱暴をはたらき、天照大御神が天岩戸に身を隠すところから始まる。太陽の女神が姿を消したので、世界は暗闇に包まれ災いも多発。これに困った八百万の神々が集まって知恵を絞ったのが天安河原だ。

Photo:Naoyuki Obayashi

岩戸の前で、天鈿女命が服をはだけながら踊ると、そのおかしな踊りに神々が大笑い。自分が隠れて世界が暗くなっているのに、外が賑やかなので、不思議に思った天照大御神がそっと岩戸を開いたという。そこに天手力雄尊が岩戸を押し開け天照大御神を引きずり出し、世界に光が戻る……というお話なのだが、そういった伝説を舞いで伝えているのが高千穂神楽だ。

高千穂神楽
宮崎県西臼杵郡高千穂町大字三田井1037
天照大御神が天岩戸に籠もった際に、天鈿女命が舞を舞ったことが起源とされる高千穂の神楽。本来は毎年秋から冬にかけて各集落で全33番が夜通し舞われるものだが、多くの人が楽しめるよう高千穂神社では毎晩4番の舞を1時間ほどかけて披露している。

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この後、しばらくは平穏な時間が過ぎるが、地上界が次第に荒れていく。そこで天照大御神は地上を治めさせるため、孫の瓊瓊杵尊を地上に下らせる。天鈿女命をはじめとする神々を従えて、猿田彦命の案内で、くし觸峯に降り立った。この場所も高千穂に存在し、くし觸神社として崇められている。

くし觸神社
宮崎県西臼杵郡高千穂町三田井713
『古事記』には「筑紫の日向の高千穂の久士布流多気に天降りまさしめき」と記され、天孫降臨の地とされるくし觸峯の中腹にある神社。瓊瓊杵尊など神話に登場する神々を祀る高千穂きってのパワースポット。

Photo:Naoyuki Obayashi

また、この際に出会った天鈿女命と猿田彦命はこの後結婚し、その二人が住んだとされる場所が荒立神社となり、縁結びや芸能の神として親しまれている。

荒立神社
宮崎県西臼杵郡高千穂町大字三田井667
天孫降臨の際に道案内をした猿田彦命と、神々の中で一番の踊り手、天鈿女命が結婚して住んだとされる地に建つ神社。天鈿女命は芸能の神としても有名で、芸能関係者が参拝することも多い。

Photo:Naoyuki Obayashi

このように、神話と密接に関連し、神々のいたその場に立つことでパワーを取り入れられるのが高千穂だ。

国見ヶ丘
宮崎県西臼杵郡高千穂町大字押方
神武天皇の孫・建磐龍命が九州平定の際に立ち寄り、国見をしたとされる場所。標高513mの高台にあり、神話の地・高千穂を一望できる絶景の地で、秋の早朝には見事な雲海が見られることも。
食べ物からも “パワー” を取り入れる

Photo:Naoyuki Obayashi

食べ物からも “パワー” を取り入れる

神々の息づく町で育った特産物を食べることで、身体の中にもパワーが宿るかも。

高千穂牛
豊かな高千穂の野草と神秘的な湧き水で育てられた牛。柔らかく豊潤な肉は、ぜひステーキや焼き肉、牛めしで。

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神楽うどん
この地域のお祝い事やお祭りで振る舞われる郷土食。夜神楽のときには欠かさず食べられる。優しい味わい。

Photo:Naoyuki Obayashi

蜂の子
見た目はグロテスクだが、ナッツのような味で、クセがなく食べやすい。最近の価格は100gで1000円ほどと高級。

Photo:Naoyuki Obayashi

流しそうめん
夏の風物詩ともいえる流しそうめんは高千穂が発祥。白く糸を引くような真名井の滝に着想を得たとされる。

Photo:Naoyuki Obayashi

釡炒り茶
釡に茶葉を投入し、手で揉みながら水分を飛ばす手間のかかる製法のお茶。爽やかな香りと深い味わいが特徴。

Photo:Naoyuki Obayashi

カッポ酒
青竹に入れた酒を焚火にかけ燗をしたもの。注ぐときに、竹の節を酒が通り「カッポ」と美しい音が鳴る。

Photo:Naoyuki Obayashi

金柑
210日以上をかけて、大きく育てられる金柑。糖度は16以上と非常に甘く、皮ごと生で食べられる。
高千穂ステイは「ソレスト高千穂ホテル」で

Photo:Naoyuki Obayashi

高千穂ステイは「ソレスト高千穂ホテル」で

レスト高千穂ホテルは、2018年3月16日にオープンしたばかりの最旬ホテル。さりげなく高千穂のエッセンスを取り入れたモダンなインテリアで、ゆったりとした気分でくつろげる。高千穂めぐりの中心となる高千穂神社から徒歩5分と立地も抜群。

Photo:Naoyuki Obayashi

食事は1階の「レストラン木花」で。夕食は地元食材をふんだんに使った宮崎の郷土料理を味わう会席料理。

Photo:Naoyuki Obayashi

ソレスト高千穂ホテル
宮崎県西臼杵郡高千穂町三田井1227

●情報は、FRaU2018年7月号発売時点のものです。

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