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ホホバ? アルガン? 残暑のケアに最適なオイルとは? [VOCE]

2018年09月04日(火) 11時50分配信

講談社VOCE

ここ最近、オイルを用いた美容法は人気が高まってきています。オイルの特性上、どうしても秋冬のお手入れをイメージしがちですが、実は、夏もオイル美容は効果的なのです。夏に最適なオイルをセレクトして、夏ならではのオイル美容を楽しんでみませんか?

話を伺ったのは……

YUKIEさん
美容オイルコンシェルジュ。米国医学博士のもと、オイルセラピストを習得。オイル美容界のエキスパートとして、一般社団法人日本オイル美容協会の代表理事も務め、効果的なオイルの美容法でモデルやトップスタイリストたちからの支持も高い。イタリアオリーブオイルソムリエ協会AISOオリーブオイルソムリエでもある。
皮脂バランスが崩れる夏だからこそ、オイル美容を!

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皮脂バランスが崩れる夏だからこそ、オイル美容を!

夏は汗でべたつくし、皮脂が増えるので、あまり油分の多い化粧品は使いたくないという人もいるかもしれません。でもそれは大きな間違いです。

「夏は肌表面が汗ばむので肌が潤っていると錯覚しがちですが、汗をかくこと自体、肌内部の水分を蒸散させているということ。また、肌の外側では皮脂膜がバリアとなって外敵ストレスから肌を守ったり、肌表面に蓋をして水分を肌内部に閉じ込めてくれていますが、紫外線や加齢の影響などでバリアとなる皮脂のバランスが崩れてしまうと、水分をしっかり閉じ込めることができなくなります。そのため、思っている以上に夏の肌は水分を失っているのです」と美容オイルコンシェルジュのYUKIEさん。

夏に、肌の内部が乾燥するインナードライになったり、部分的な乾燥が気になりやすいのはそのためです。

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また、夏に気になるテカリも、この皮脂の質の変化が大きな原因に。
「本来、皮脂は肌にツヤを与えてくれるものです。それがツヤではなく、テカリになるのは、皮脂の黄金バランスが崩れてしまったためです」(YUKIEさん)

夏の肌には、水分をしっかり補給することが大切ですが、水分を補給しただけでは、また潤いは流出してしまいます。

「最後に油分で肌表面に蓋をすることが大切です。それも、ただ蓋をするのではなく、皮脂の黄金バランスをしっかり整えることが大事。だから、皮脂に不足している油分を補うことができるオイル美容がおすすめなのです」(YUKIEさん)
ホホバオイルは、皮脂の黄金バランスを整える強い味方

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ホホバオイルは、皮脂の黄金バランスを整える強い味方

皮脂は、ワックスエステル、スクアレン、中性脂肪(オレイン酸、リノール酸 他)などの成分で構成されています。そのうち、約20~30%を占めているのがワックスエステル。肌のバリア機能のキープに欠かせない液状のロウ成分です。

「ワックスエステルは20代をピークに分泌量が減っていってしまいます。また、ストレスやホルモンバランスの乱れなどによっても減少します。食事で補うことができない油分なので、不足分は肌から取り入れる必要があります」(YUKIEさん)

このワックスエステルを補うことができるオイルは、植物オイルではホホバオイルだけ。その上、暑くて紫外線の強い夏のお手入れにピッタリの、他に類を見ない特性も備えています。
「ほとんどのオイルは熱と光にさらされると酸化し、それが肌トラブルの原因になることもあります。でも、ホホバオイルは370度の環境で4日間放置しても酸化しない性質を持っているのです。真夏の日中でも安心してスキンケアに取り入れることができるオイルです」(YUKIEさん)
軽い使用感や、夏特有の悩みにこだわって、オイルをセレクト!

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軽い使用感や、夏特有の悩みにこだわって、オイルをセレクト!

ワックスエステルはホホバオイル以外の植物オイルには含まれていませんが、その他の植物オイルにも、皮脂に存在する成分が含まれていたり、それぞれ魅力的な特徴があります。夏に使いやすいテクスチャーのものや、夏の肌悩みに対応してくれるオイルを選ぶことで、夏のオイル美容をより効果的に楽しむことができます。

使用感で選ぶなら、米油やアルガンオイル

テクスチャー面で夏におすすめなのは、米油やアルガンオイルです。
「共に、オレイン酸とリノール酸のバランスが良く、軽い使用感でありながら、きっちり潤いを体感できます。米油には、米ヌカ特有のγ-オリザノールという抗炎症作用が非常に高い成分が豊富に含まれているので、敏感肌の方にも有用です。コメヌカスフィンゴ糖脂質という植物性のセラミドも入っているので、水分保持力も高められます。もう一つのアルガンオイルには、4種類ほどのファイトケミカルが含まれています。このファイトケミカルが美白作用をもたらすのではないかという研究が現在進んでいます。ビタミンEの含有量も高いので、抗酸化作用やシミ、そばかす対策として大きな期待ができます」(YUKIEさん)

夏のかゆみには、タヌマオイルを!

夏特有の悩みに対応するという意味では、タヌマオイルも1本あると便利!
「タマヌオイルに含まれているカロフィロリードは医薬品にも使われている成分です。かゆみを止めたり、炎症を抑制してくれる働きがあるので、夏に汗ばんでかゆみが生じた時や、虫刺されなどの時のケアに活躍してくれます」(YUKIEさん)

ただし、これらのオイルは、酸化安定性が高くはないため、暑くて日差しが強い夏の使用には注意が必要です。

「ホホバオイル以外のオイルは、夜のトリートメントに用いるのがおすすめです。また、日中に使いたい時は、ホホバオイルにブレンドして用いるようにするといいでしょう。ホホバオイルの方を少し多めにブレンドするのがポイントです」(YUKIEさん)

夏にオイル美容を行うと、肌がオイル焼けするのではないか、オイルが酸化して肌にダメージを与えるのではないかと不安に感じていた方もいるかもしれませんが、オイル選びや、活用方法を工夫することで、暑い真夏でもリスクは回避できます。夏に適した使用法で、オイル美容を取り入れましょう。

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