【悩みゼロ肌のカギ】肌の免疫力って何? [VOCE]

2018年08月25日(土) 20時10分配信

撮影/岩谷優一(vale.)

体の健康が免疫力によって保たれるように、肌の免疫力もトラブル要因をはねのける、健やかな美肌の源。その力を高めるカギとなるのは、肌の免疫機能の司令塔・ランゲルハンス細胞。ハーバード大学の研究機関CBRCと30年近く共同研究している成果をもとに得た資生堂の新発見から、肌免疫をあげる秘策をひもとく。

What's肌免疫?

→ 肌を健康な状態に保つ機能のこと!

異物の侵入を排除 アレルギー物質や菌をブロック
刺激反応を鎮静化 炎症をブロック


理想は、肌免疫を司る細胞を生み続ける肌!
肌の中で悪さをするダメージ因子の防御に必須の肌免疫。資生堂の最新研究により、強いダメージ因子にさらされると免疫力を担うランゲルハンス細胞の働きが低下するだけでなく、その適正な数を保てないことが解明された。目指すべきは「ランゲルハンス細胞そのものを継続的に生んで育てて、最適な数を維持できる肌環境にすることです」(細井純一さん)

免疫力が下がる原因とは?

環境ダメージにプラス、精神的ストレスも大敵!
加齢や乾燥に加え、紫外線や大気汚染といった外的悪環境は、肌の中にダメージ因子が入り込む元凶。「悪い物質が侵入したときに攻撃して排除する機能や、刺激に対する鎮静化反応が低下します。細胞に不必要な反応を起こすストレスも大敵」(細井純一さん)

免疫力の低い肌はどうなる?

外的・内的ダメージが足し算されて弱い肌に
肌の中で悪さをする物質を防御できなくなるがゆえ「紫外線や乾燥など、いろんな種類の刺激が肌の中で同じような反応を起こし、それが足し算になってしまいます。鎮静化反応も低下しているので、ダメージが過剰に広がったり長引くことに」(細井純一さん)

→ 攻撃力と回復力の高い強い肌にしておくことが大事!

貴子先生が免疫力UPのためにしていること

松倉HEBE DAIKANYAMA 院長 貴子先生
「30代半ば以降の肌の免疫力は、加齢の影響を受けて低下していきます。来るべきときに向け、今から免疫力を高めるケアをしておけば、加齢に揺るがない若さを維持できますよ」

「肌の免疫力をあげることは体の免疫力をあげることとほぼ一緒ですので、スキンケアとインナーケアを併用。内外から肌構成自体の低下を防ぎ、免疫細胞の活性化を高めています」

【Skin Care】

保湿×バリア機能を守るケア
細胞の働きを鈍らせる乾燥やバリア機能の低下を防ぐために、洗顔クレンジングは皮脂膜や天然保湿因子のNMFを取りすぎないマイルド系に。保湿は角質層まで潤いを補充できる高浸透性を。

【Inner Care】

体のサイクルにサプリで対処
肌の抵抗力や活性化に関わる酸素を細胞のすみずみまで運べるよう、血流を促す鉄の摂取は必須。肌免疫が落ちやすい生理前後は、ホルモンバランスの乱れを抑制することも欠かせません。

教えてくれたのは…

松倉HEBE DAIKANYAMA 院長 貴子先生
肌はもちろん、心にも寄り添う女性特有の視点で、悩みを根本的に改善する信頼度抜群の名医。

資生堂 リサーチセンター 研究員 細井純一さん
長年ストレスと肌免疫に関する研究を担当。世界を揺るがす新知見を発表している、免疫美容の権威。

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