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【夫婦関係Q&A】いつも上に立ちたがる夫に疲れてしまう [mi-mollet]

2018年08月17日(金) 12時00分配信

akiaki_minさんからの質問

Q. いつも自分が上でないと気が済まない夫。気遣うことに疲れています。
同じ業種で働く年上の夫がいます。私は企業で働き、夫はフリーランスです。夫は何を話題にしても、自分が上の立場にいないと気が済まないらしく、攻撃的で私の人格否定までしてきます。普通に会話をしたいのに、自分の知らないことを指摘されたりするとすごく怒り出します。夫が気分良くいられるよう、毎日持ち上げてあげるような気遣いをするのがとても疲れます。妻は常に気を遣ってあげる存在にならないといけないのでしょうか? それとも、人への依頼心が強すぎる夫とは離れた方が良いのでしょうか?(45歳)

特別ゲスト 金子稚子さんの回答

A. 人生100年時代。「死が二人を分かつまで」という価値観に縛られないでほしいと思うのです。
なるほど、このような状態は疲れますね。akiaki_minさんは働いていて収入がありますから、別れることも視野に入れつつ、夫との関係を考え直されるのが良いのではないかと思いました。ポイントは、「夫をどうするか?」と考えるのではなく、「夫と私の関係をどうするか?」と考えることです。今は夫に気を遣って暮らしているとのことですが、気を遣ったその先は、一体どうしたいと思われているのでしょう? 今は人生100年時代と言われていますが、現在45歳のakiaki_minさん。今の気を遣う関係性を、あと55年続けていけますか? どちらかが病気や介護が必要な状態になったとき、支え合えると思いますか? そういった問いを自分に向けたとき、自ずと答えは見えてくるのではないかと思います。

私は未亡人になってから、男性側から「夫はツラいよ」という愚痴もよく聞くようになりました。「定年退職したら、『もう稼いでいないんだから自分のことは自分でして』と妻が冷たくなった」などと……。そんなとき私は、「別れてもいいんじゃないですか?」と言っているのです。というのも、これほどに人生が長くなってくると、パートナーとしての役割も多様化してくるからです。たとえば子供を育てるパートナーと、老後を共に歩むパートナーとは、違うのかもしれません。だったら一回別れて、“人生のある時期を共に歩いた戦友”という関係になっても良いのではないかと思うようになったのです。そしてこれからの100年時代、実際にその選択をする夫婦は増えてくるのではないかと思っています。「死が二人を分つまで」は、人生50年だった時代の価値観かもしれません。そこに縛られず、これから夫とどういう関係でありたいか、長い視点で考えていただけたらと思います。

PROFILE

金子稚子(かねこわかこ)
1967年生まれ。終活ジャーナリスト。終活ナビゲーター。一般社団法人日本医療コーディネーター協会顧問。雑誌、書籍の編集者、広告制作ディレクターの経験を生かし、死の前後に関わるあらゆる情報提供やサポートをおこなう「ライフ・ターミナル・ネットワーク」という活動を創設、代表を務めている。また、医療関係や宗教関係、葬儀関係、生命保険などの各種団体・企業や一般向けにも研修や講演活動もおこなっている。2012年に他界した流通ジャーナリストの金子哲雄氏の妻であり、著書に『金子哲雄の妻の生き方~夫を看取った500日』(小学館文庫)、『死後のプロデュース』(PHP新書)、『アクティブ・エンディング 大人の「終活」新作法』(河出書房新社)など。編集・執筆協力に『大人のおしゃれ手帖特別編集 親の看取り』(宝島社)がある。

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