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【人生Q&A】40代半ばになっても仕事の弱点が克服できず落ち込みます [mi-mollet]

2018年08月16日(木) 14時00分配信

wkeiさんからの質問



Q. 40代半ばになっても
仕事の弱点が克服できず落ち込みます。



本格的に仕事を再開して5年。40代半ばを過ぎると傍目にはベテランですが、弱点は変わらず、ミスをするたびに落ち込みます。さすがに外には出しませんが……。苦手な部分と向き合い、切り替えて前向きに進むためにはどうしたら良いのか。大人の対処法と心との向き合い方を知りたいです。(46歳)

特別ゲスト 金子稚子さんの回答

A. 「なぜ?」「なぜ?」と
問題の本質を掘り下げていってみてください。
心を鍛える練習にもなりますから。
私もしょちゅう落ち込みますし、弱点も相変わらずいっぱいあります。でも私は、無理して前向きになる必要はないのかな、と思っています。なぜなら私たちは、普通にしていても前に進んでいるものですから。

だけどwkeiさんは現在40代半ばとのこと。そろそろ人生の後半戦に向けてのトレーニングを始める年齢である、という視点で考えますと、自分の弱点を深く考えることは意義のあることだと思います。そこでまず、ミスをしたら「なぜ私はこれができないのか?」と考えてみてはいかがでしょう。単なるケアレスミスだと思っても、「なぜ自分はケアレスミスをするのか?」と、もうひと堀りしてほしいのです。そこで「猪突猛進だから」と思ったら、「なぜ私は猪突猛進なのか?」「育った環境に要因がある」「じゃあどうすれば改善するか?」などと、さらに深く深く掘り下げていってください。そうやって、単純に仕事における弱点を克服するだけでなく、自分の心を鍛えるトレーニングもしてほしいのです。

余談ですが、私はこの2月に激しく転んで前歯を砕いてしまいました。なぜ転んだかと言いますと、椅子から立ち上がって歩き出そうとしたとき、脚が前に出ず体だけが前に出たため顔から床に突っ込んでしまった、というわけです。さらに私は、なぜ脚が前に出なかったのかも考えたのですが、それは脳が疲れ切っていたからだ、と気づいたのですね。というのも私は、24時間考え事をしてしまっていたのです。仕事のこと、死のこと、受けた相談のこと……。そうして転んだ原因を追求していった結果、単純ではありますが、「考え過ぎは良くない」というということにたどり着いたのです。年齢を重ねると、何事もとかく考え過ぎになりがちです。ミモレ世代の方が陥りがちなスパイラルだと思いますので、皆さんもお気をつけくださいね。

でもだからといって、「考えない」という方向にいくのは違うのです。というのもミモレ世代というのは、これから深刻な意思決定が必要なシーンに遭遇することが増えていくからです。病気、介護、死別など……。そう考えると、“仕事の弱点克服”というのは比較的対処が可能な問題ですから、心を鍛える練習としてちょうど良いのではないかと思うのです。ですから、時には休みながら考え続けてください。ちなみに私はこの大怪我があって以来、多くの友人から、「絶対リフレッシュできるから!」と韓流アイドルのライブに誘ってもらえるようになりました(笑)。友人たちは、そうやって上手に脳を休めているようです。wkeiさんも今はジャブタイムと思って、頑張って弱点と面と向かってみてください! ただし休みつつ……。

PROFILE

金子稚子(かねこわかこ)1967年生まれ。終活ジャーナリスト。終活ナビゲーター。一般社団法人日本医療コーディネーター協会顧問。雑誌、書籍の編集者、広告制作ディレクターの経験を生かし、死の前後に関わるあらゆる情報提供やサポートをおこなう「ライフ・ターミナル・ネットワーク」という活動を創設、代表を務めている。また、医療関係や宗教関係、葬儀関係、生命保険などの各種団体・企業や一般向けにも研修や講演活動もおこなっている。2012年に他界した流通ジャーナリストの金子哲雄氏の妻であり、著書に『金子哲雄の妻の生き方~夫を看取った500日』(小学館文庫)『死後のプロデュース』(PHP新書)『アクティブ・エンディング 大人の「終活」新作法』(河出書房新社)など。編集・執筆協力に『大人のおしゃれ手帖特別編集 親の看取り』(宝島社)がある。

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