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松本千登世「フランス女は電車でメイクなどしない」 [VOCE]

2018年08月13日(月) 20時10分配信

文/美容ジャーナリスト・エディター松本千登世さん

美容ジャーナリスト・エディターとしてVOCEでも出演、取材、編集、執筆と活躍中の松本千登世さん。その美しさと知性と気品が溢れる松本千登世さんのファンは美容業界だけにとどまらない。彼女の美容エッセイから、「綺麗」を、ひとつ、手に入れてください。
フランス女は、電車でメイクなどしない

講談社VOCE

フランス女は、電車でメイクなどしない

以前、日本女性とフランス女性の「美」を比較するページを担当したことがあります。

日本女性が美しさの基準を視覚に求め、2次元で考えるのに対し、フランス女性は、それを五感すべてに求め、3次元で考える。鏡と自分との対話で綺麗になろうと寄りの目線でディテールの努力をする日本女性、自分が映画のフレーム内にいると想定して引きの目線でバランス美を考えるフランス女性。特定の誰かの前だけで綺麗ならそれでいいと平気で電車でメイクをする日本女性、どこに恋のチャンスがあるかわからないから一歩外に出たら最高に色っぽい自分でいようとするフランス女性……。

比較すればするほど、顕著な差に驚かされました。

もちろん、美しさをどこに見出すかは、まったく個人の自由だけれど、ただ、今こそ私たち日本女性は、フランス女性のその基準を知っておくべきなんじゃないかと思います。決して造作じゃない。決して肌だけでもない。香り、仕草、表情、姿勢……と、どれだけ多面的に美しさを鍛え、磨き、整えられるか? こうして美の視野を広げると、時間は女を育むために不可欠なものだとわかるから。

年齢を重ねること=いい女になるためのトレーニング。美の基準をシフトさせた途端、ふと気が楽になるのを実感するはずです。
体の声を、聴ける人

講談社VOCE

体の声を、聴ける人

「早寝早起きが好きなの」。ローラさんが笑顔でこう言いました。私たちはいつの間に、早寝早起きが気持ちいいということを忘れてしまったのでしょう? 「『食べた分だけ動く』んじゃなくて、『動いた分だけ食べる』んです」。武井壮さんが淡々とこう言いました。私たちはいつの間に、食べた分だけ動かなくちゃと義務感に駆られるようになったのでしょう?
考えるより感じる、理屈より本能

講談社VOCE

考えるより感じる、理屈より本能

たとえば、見知らぬ土地で道に迷ったとき、読めもしない地図を広げてああでもないこうでもないと「考える」私に対し、陽射しの角度や風の向きで進むべき方向を「感じる」人。

たとえば、食事のとき、野菜を先のほうが太らないらしい、病気にならないらしいと「理屈」で食べ始めた私に対し、そのほうがおいしいし、何より体調がいい気がしてたと「本能」で正解を知っていた人。

つねに、シンプルな生き方に刺激を受け、心の底からリスペクトしている友人です。

困ったとき、悩んだとき、行き詰まったとき、私はなぜかこの人にアドバイスを求めたくなるのです。人としてどうあるべきかを感じ、本能で答えてくれるから。考えた理屈では到底及ばない、正しく健やかな生き方が見つかるから。

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