• > 5年後10年後の幸せな「結婚」のために、変えるべき価値観とは?【スプツニ子!さん × 古市憲寿さん対談】 [with]

5年後10年後の幸せな「結婚」のために、変えるべき価値観とは?【スプツニ子!さん × 古市憲寿さん対談】 [with]

2018年08月13日(月) 20時15分配信

スプツニ子!さん × 古市憲寿さん「私たちの5年後 10年後」

始まったばかりの2018年。社会の変化がますます加速していく中で、with世代の女性の生き方・暮らし方は今後、どう変化していくのか? いま話題の"気鋭の論客"に公私を充実させていくヒントをリッスン!

今回は、「二人が考える結婚・出会い・お金技術革新・社会問題とは?」というテーマで、アーティスト東京大学RCAデザインラボ特任准教授のスプツニ子!さんと、社会学者古市憲寿さんに答えてもらいました。
テクノロジーの進化によって私たちの暮らし・経済はどう変わる?

撮影/柏田テツヲ

テクノロジーの進化によって私たちの暮らし・経済はどう変わる?

テクノロジーの進化によって私たちの暮らし・経済はどう変わるのか、 今回ご紹介するのは「結婚」について。
古市(以下・古) with読者の切実な悩みといえば、結婚のこと。同じ女性としてスプちゃんが思うところは?

スプツニ子!(以下・ス) 5年後、10年後というテーマとリンクするか分からないけれど、普遍的な話として女性には出産のタイムリミットがあるので、焦ってしまう気持ちはみな同じだと思っています。ただひとつ、少し前までアメリカに4年間住んでいた私が思うのは、日本人は単一民族国家としての歴史が長いのでお互いを比べてしまう傾向が強いなぁということ。自分のライフステージがどうかとか、他の人と比べて勝っているか負けているかとか。他の人と比べながら自分の人生設計をするのはけっこう危ないと思っていて。そのひとつが結婚です。

 結婚だけでなく、仕事でもプライベートでも他人と比べることが不幸の始まりなのかも。

 女性が出産のタイムリミットから自由になる手段はあるのか?この問題は一般化しづらいので難しいけれど、例えばAppleでは今、女性社員に卵子凍結の補助金を支給していると聞きます。こういうことを日本でも行政サービスとして行うべきだと思っていて。

 女性だけにタイムリミットがあるのは不公平。縄文時代と社会制度はまるで変ったのに、生物としての人間はあまり変わってない。そのギャップをテクノロジーの力で乗り越えられたら素敵だね。

 そのために私たち女性が今後していくべきなのは、もっと声を大にして女性の自由を叫ぶことなんだと思います。with読者の皆さんも、意思決定の場にどんどん参加してほしいです。難しいのは分かるけれど。自分らしい価値観を持てると、今よりもっと自由な気持ちで生きていけるはず。
「日本でも行政サービスとして卵子凍結の補助金支給を」スプツニ子!さん

撮影/柏田テツヲ

「日本でも行政サービスとして卵子凍結の補助金支給を」スプツニ子!さん

スプツニ子!さん ’85年生まれ。アーティスト、東京大学RCAデザインラボ特任准教授。RCA在学中より、テクノロジーによって変化する社会を考察・議論するデザイン作品を制作。

撮影/柏田テツヲ

古市憲寿さん ’85年東京都生まれ。社会学者。若者の生態を的確に描出し、クールに擁護した著書『絶望の国の幸福な若者たち』(講談社)などで注目される。

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