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所要時間24時間。近くて遠い小笠原で大自然を満喫する旅 [FRaU]

2018年08月07日(火) 11時01分配信

Photo:Jun Fujiwara

船に揺られること24時間。そこには、まだ見ぬ日本の楽園が待っています。いざ、美しい自然に還る小笠原、神秘の5泊6日へ。
限られた日にしか叶わない条件付きの船旅。

Photo:Jun Fujiwara

限られた日にしか叶わない条件付きの船旅。

竹芝客船ターミナルから定期船「おが丸」こと「おがさわら丸」に乗り込む。長い船旅のはじまり。360度見渡す限りの海を、ひたすら南へ。竹芝客船ターミナルを出港してから、定期船「おがさわら丸」に揺られること24時間。目的地の小笠原諸島は、時間でみると日本国内で最も “遠い”、さらに “行きづらい” 場所だ。

Photo:Jun Fujiwara

おが丸は小笠原諸島と本島を繋ぐ唯一の手段。通常(※)は概ね週に1度しか運航しないため、タイミングが合わなければ訪れるチャンスがない場所なのだ。
(※)繁忙期を除く

「おが丸」の特等室(スイート)は全部で4部屋ある。

Photo:Jun Fujiwara

小笠原諸島の玄関口・父島。大村エリアにはさまざまなレストランや店が立ち並ぶ。島内に点在するビーチは、それぞれが壮大でユニークな遊び場。上陸した父島は、深く濃く透明な海に囲まれた小笠原諸島30余りの島の一つ。大陸と一度も繋がったことのない孤高の島には独自の生態系が今もなお残る。その希少性が評価され、2011年に世界自然遺産に登録された。父島には約2000人が暮らしているが、港周辺の集落を除けばほとんどが自然に覆われている。そんな島を隅々まで味わうためにまずは村のレンタカー屋へ。年季の入った軽自動車でドライブに出かけた。

境浦海岸には、太平洋戦争時に座礁した貨物船「濱江丸」が今も沈んでいる。
LUNCH SPOT TETSUYA KITCHEN

Photo:Jun Fujiwara

LUNCH SPOT TETSUYA KITCHEN

二見港の目の前にあるカフェレストラン。チキンスープがベースの洋風すいとんのような、島の郷土料理「ダンプレン」は必食。アイスクリームやドリンクメニューも豊富。

TETSUYA KITCHEN
東京都小笠原村父島字東町(番地なし)
パパスアイランドリゾート HALE

Photo:Jun Fujiwara

パパスアイランドリゾート HALE

水色と白を基調にした、オープンテラスのある爽やかなカフェ。ダイス状にカットされた島の新鮮な魚が乗った海鮮丼は、見た目にも鮮やか。島レモンを使ったレモネードもおすすめ。

パパスアイランドリゾート HALE
東京都小笠原村父島字東町(番地なし)
Auberge Sato

Photo:Jun Fujiwara

Auberge Sato

島の食材を使った料理が評判のレストラン。ランチにはパスタのセットなどがある。仕入れによってメニューは変わるが、島の甘いトマトを使った冷製カッペリーニは暑い日に最高。

Auberge Sato
東京都小笠原村父島字東町(番地なし)
世界遺産の大自然を絶景ハントへ。

Photo:Jun Fujiwara

世界遺産の大自然を絶景ハントへ。

はるばる来た小笠原。せっかくなら、ほかの島々に足を延ばしてみるのも楽しみ方のひとつ。父島から「ははじま丸」で約2時間の母島は、小笠原諸島のもうひとつの有人島だ。母島最高峰463mの乳房山を中心に、急峻な山々が連なっている。トレッキングが人気のアクティビティと聞いてはいたが、父島より更に静かなビーチや、木々が自由に生い茂る森の中に行って、ただただのんびりと癒やしの時間を過ごした。

Photo:Jun Fujiwara

ガラ空きの一本道を成り行きに任せ走っていると、おもしろいほどコンスタントに絶景が目に飛び込んでくる。個性的なビーチの数々に、展望台からの夕日など、いくつもの非日常な光景に無意識的に感極まりつつ、島をぐるりと一周して日没前の18時に車を返却(ギリギリセーフ)。

Photo:Jun Fujiwara

早々に夕食を済ませて時計を見ると、まだ19時過ぎ。自然の摂理に従って暮らす島の夜は、とてもとても早いようだ。窓から夜空を見上げると、星たちが息をのむほど美しかった。行きの船で隣の席に座っていた当地に住むという男性が、「父島は都会、母島は田舎だよ」と言っていたが、半日過ごしたところでその言葉がしっくりきて、なんだかおかしかった。夜がふけてきたら宿を出て、星空観察へ。都市では見えない星座も姿を現している。寝転んでいると、まるで星が降ってくるような気分に。
LUNCH SPOT キャプテンクック母島

Photo:Jun Fujiwara

LUNCH SPOT キャプテンクック母島

海を眺めながら食事ができるオープンテラスのあるカフェレストラン。ランチタイムのおすすめは、母島の形に盛られたライスが特徴的な「母じまんカレー」。フルーティで優しい味わい。

キャプテンクック母島
東京都小笠原村母島字静沢 ダイブリゾート母島内
希少生物が集まる南島とボニンブルーの海。

Photo:Jun Fujiwara

希少生物が集まる南島とボニンブルーの海。

もうひとつ欠かせないのが、小笠原諸島で最も美しいといわれる、不思議な地形をした無人島の南島。貴重な生態系を保つため、東京都の認定ガイドと一緒に上陸しなければならない。一日の上陸人数や滞在時間も決められている、まさに条件付きの神秘の島だ。

Photo:Jun Fujiwara

一番の景勝地は、波の影響で浸食し、穴が空いた岩壁から流れ込んだ海水がエメラルドグリーンに輝く扇型の海岸。目にした瞬間、「天国ってこういうこと?」なんて柄にもないことを口走ってしまうほど、とにかく心を奪われた。

Photo:Jun Fujiwara

南島をあとにしてボートに乗っていると、「前方にミナミハンドウイルカ!」との声。突然の出来事に浮き足立ちながら指示されたほうに目をやると、数頭のイルカが戯れるように泳ぐ愛らしい姿が見えた。そのあとも、並んで泳ぐザトウクジラ親子、カップルのウミガメ、色とりどりの魚たちと、海のスターたちに次々と間近で出合うことができた。船長に「ラッキーな日だ」と言われ、なんだか自分が特別な力をもっているかのような気分に浸ってしまう。これも小笠原マジックなのかも。

Photo:Jun Fujiwara

ありのままの自然と、そこに生きる動物、そして共存する人々。船で24時間の遠い遠い場所に、日本の夢の島があった。夢のような旅を思い返しながら、船の中で一夜を過ごす。

港にはたくさんの見送りが。人の温もりを感じて、再来を誓う。
LUNCH SPOT 島寿司

Photo:Jun Fujiwara

LUNCH SPOT 島寿司

島の名物で、醤油などで味付けされた白身魚「島寿司」を振る舞う寿司店。わさびではなく洋辛子でいただく。持ち帰りもできるので、出港前に買って船上で食べるのが乙。

島寿司
東京都小笠原村父島字東町(番地なし)

 

●情報は、FRaU2018年7月号発売時点のものです。

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