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寝るだけダイエットでおなかがペタンコになる!その理由と方法は? [VOCE]

2018年07月25日(水) 12時10分配信

講談社VOCE

2本の丸めたバスタオルを背骨とお尻にTの字になるようにあてて、寝転ぶだけでヤセると話題の「寝るだけダイエット」。寝てヤセるなんて、ぐうたら族には夢のようなダイエットですが、その秘密は筋肉の構造にあるとか。寝るだけダイエット枕の考案者で、各界著名人から厚~い信頼を集めるゴッドハンド、ソリデンテ南青山代表・小野晴康さんに寝るだけでヤセる、史上最強のラクラクダイエット法を解説してもらいました。

背中とおなかの筋肉がアンバランスだとリバウンドしやすい

肩こりがひどい時、クイックマッサージで背中を強くもみほぐされて、翌日もみ返しを起こした経験はないでしょうか? これは施術者の技術が問題なわけではありません。筋肉の性質から、すでに伸び切った背中の筋肉をさらに伸ばしてしまったことで、筋肉がさらに疲労してしまったことが原因です。

いくら背中や肩がこっていても、実は伸びた筋肉をさらに伸ばす背中や肩に直接触れるマッサージは危険! 猫背を助長しかねないのです。 ソリデンテ南青山で行っているマッサージ法「ミオドレナージ=ミオドレ」では、背中よりもおなかや胸、脚、腕の前側など、おもに体の前面をマッサージします。

これらの筋肉は、地球の重力に対して姿勢を保持するために使われる抗重力筋です。人間は生物の中で、直立二足歩行をする唯一の動物。本来はほかの動物と同じように、4本脚で歩くべきところを、重力に逆らいながら2本の脚で歩いています。不安定な2本脚で重い体幹や頭を支えるために、体の前面、背面の筋肉が伸縮してバランスを保ちながら、正しい姿勢がキープしているのです。

ところが、ハイヒールなど、常にかかとが上がった不自然な形で歩くような靴を履き、一日中、背中を丸めてスマホやパソコンを見続ける現代人の筋肉は、伸縮のバランスが崩れています。同じ姿勢を続けていることで、いつも伸びている筋肉と縮んでいる筋肉に二分されてしまっているのです。

いつも縮んでいるのが体前面の筋肉ならば、常に伸びがちな筋肉が背中側の筋肉。この筋肉のアンバランスが起こることで、代謝が落ち、食事制限によるダイエットをして、一度は体重が落ちても、筋肉のアンバランスをとらなければ、すぐに元の体型に戻ります。それほどボディメイクには筋肉のバランスを整えることが大切なのです。
【縮む筋肉と伸びる筋肉】

加齢に加えて、デスクワーク、PC、スマートフォンの使い過ぎ、ヒールのある靴着用などの生活習慣の中でおこる猫背反り腰姿勢が原因で筋肉のバランスが悪くなる。

【縮む筋肉と伸びる筋肉】

さて、大事なのは筋肉のアンバランスの整え方。腹筋や腕立てふせで抗重力筋をガンガン鍛えると、縮んでいる筋肉がさらに縮み、逆に筋肉のアンバランスが大きくなります。逆に縮んでいる筋肉は伸ばすことで問題が解決できます。では「伸びている背中の筋肉は逆に縮ませればいいの?」と、思うかもしれませんが、それは必要ありません。筋肉は縮んでいる部分を伸ばせば、自然に伸びている筋肉が縮むという性質を持っています。これを利用したのが2つのバスタオル枕を使った、寝るだけダイエットです。
バスタオル枕の作り方はとても簡単!

講談社VOCE

バスタオル枕の作り方はとても簡単!

タテに2つ折りにしたバスタオルをさらに4つ折りにします。それを端からくるくると巻くだけ。バスタオル枕を2本作ったら、1つは左右のお尻の中央に当たるように横に置き、もう1つは背骨に沿ってT字になるように背面にあてます。そこに寝転んだら、両手を上に上げましょう。

<枕をあてる位置>

「気持ちいい~」「ちょっと伸ばすのがキツイ」と感じたら、体前面の筋肉が縮んでいるサイン。おなか、胸、太ももの前側がぐ~んと伸びるのを存分に味わってください。また、腰が痛い人は、少し枕をつぶして高さを低くするとラクになります。腕を上げるのがツラい人は、腕を下ろしてもOK。ただし、慣れてきたら徐々に腕を上げるようにしましょう。

*『ミオドレ式 寝るだけダイエット枕』(講談社)の付録、ダイエット枕を使用しています。

やるのはたったこれだけ。1日5~10分、寝る前にバスタオル枕の上に寝転ぶだけで、縮んだ筋肉が伸びて、伸びた筋肉が縮み、筋肉のバランスがとれてきます。

体の前面を伸ばすだけでおなかから全身やせてくる

寝るだけダイエットをはじめると、体重よりもまず変わるのがおなかのサイズです。普段、猫背で一日中過ごしていると、胸やおなかの筋肉が縮まっています。すると、内臓が正しい位置にキープされないで下に落ち、下腹がぽっこりとでてきます。また、硬く縮んだ筋肉は動きが悪いので、血流が悪くなり、脂肪も燃焼しづらいので、おなかのまわりに脂肪がたまります。縮んだ筋肉を寝転んでストレッチするだけで、筋肉がほぐれ、よく動く質のいい筋肉に変わります。内臓が正常な位置に戻ればおなかがへこみ、おなかについた脂肪はどんどん燃焼。2~3週間も続ければ、きつかったスカートやパンツがラクに着られるのを実感できるでしょう。

でも、簡単だからといって、一日でやめてしまえば一瞬の効果で終わってしまうのが、寝るだけダイエットの怖いところ。筋肉はたとえ現状が悪い状態であっても、今ある状態に戻ろうとする性質を持っています。ですから一日だけ行っても、その数時間後には元のアンバランスな筋肉に逆戻り。そこで、毎日たとえ5分でもいいので、枕の上に寝るのを習慣にしてください。毎日続ければ、筋肉が正ししい状態を記憶し始め、元に戻るスピードが遅くなり、最後にはバランスのいい筋肉の状態を体が記憶するようになります。

筋肉のバランスがとれれば、おなかがへこむだけでなく、全身の代謝がよくなるので体重も落ちてくるでしょう。もちろん猫背は解消され、筋肉の質がよくなって血流がアップするので、不調もどんどんラクになってきます。 ただ寝転がるだけなのに、これだけの効果が期待できるのがバスタオル枕の実力! ダイエットをするのは面倒くさいけどやせたい、そんなワガママな人は、バスタオル枕に寝るだけからダイエットをはじめてみて! その効果は、まず真っ先に翌朝起きた時のスッキリ感で味わえます。

教えてくれたのは

ソリデンテ南青山代表 小野晴康さん
理学療法士、柔道整復師。理学療法の理論をベースにした、筋肉をデトックスするマッサージ法「ミオドレナージ」を考案。その効果が評判を呼び、多くのタレント、モデルなど著名人に支持され、ボディメンテナンスを担当してメディアで話題となる。東京、大阪など、全国に「ミオドレサロン」をオープンし、2017年6月には筋トレを組み入れた初の男性向けサロン「ミオドレフィジオスタジオ」をオープン。

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