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【人間関係Q&A】会話のあとで一人反省会をする癖がやめられない [mi-mollet]

2018年07月17日(火) 12時20分配信

ポニョ君さんからの質問

Q.人と話したことを思い出し
マズいことを言わなかったか
チェックする癖ができてしまいました。




主人は転勤族で、私は専業主婦です。転勤した地で心を許せる友人ができたりできなかったり。またその地域ごとにいろいろな文化や事情もあり、人間関係には気を遣います。そんなことを繰り返してきたせいか、変な習慣ができてしまいました。それは、知人や友人に会うと、そのときに話したことを帰宅してから思い出し、マズいこと言っていないか頭の中でチェックしてしまうのです。自分でも疲れるし嫌なのですが、どうしてもしてしまいます。私が神経質すぎるのでしょうか?(45歳)

特別ゲスト 齊藤勇先生の回答

A.人は相手が話したことを
そんなに覚えていないものです。




大半の人は、相手が話したことをほとんど覚えていないものです。反対に、相手が軽い気持ちで言ったちょっとしたひと言に、傷ついていることもあります。つまり、何が心に引っかかるか、人それぞれポイントが違うということ。だから自分の発言を思い出してチェックしても、相手にとってどこがマズかったか分かることはありません。無理なのですよ。

それに、毎回マズいことを言わないように意識していたら、会話なんてできなくなってしまいます。そうしてあまり話さなくなってしまえば、今度は「あの人って喋らないよね」などと言われ、話さないことじたいがマズいことになってしまうでしょう。どちらにしても、良い結果には結びつきません。

ですから、「人の会話の記憶なんていい加減なもの」と自分に言い聞かせるようにしてください。試しに、相手が話したことを自分のほうがチェックされてみるといいでしょう。いざやろうとすると、意外と相手が何を話したか覚えてないことに気づかれると思います。つまり、ポニョ君さんの話したことも、相手にとってはその程度しか残っていないということです。

よくパーティーなどで偉い先生が挨拶をされますよね。挨拶するほうは、心に響くいい話をしてやろうと、前もって一生懸命文章を練っているものですが、聞いた側は誰もと言っていいほど内容を覚えていませんよね? それと同じです。会話とはそういうものなのです。とくに女性は、そういうとりとめのない会話をしてストレスを発散させることを得意にもしているのです。反対に男は用件をやり取りする会話しかできない傾向にあり、それゆえ定年後は話すことがなくなって苦しむのですが……。

相手はどんなことを言われたか覚えてなくても、楽しく話したかどうかは何となく残っているもの。ですから、あまり神経質にならずに話したいことを話されてください。

いかがですか?
齊藤先生の回答、ぜひご参考になさってください。

PROFILE

齊藤 勇(さいとういさむ)1943年生まれ。心理学者、立正大学心理学部名誉教授。専門は対人心理学と恋愛心理学。分かりやすい講義が人気で、『笑っていいとも!』(フジテレビ)や『それいけ!ココロジー』(読売テレビ)など多数のテレビにも出演していた。著書は100冊以上あり、『男と女の心理学入門』(かんき出版)、『悪用禁止!思いのままに人をあやつる心理学大全』(宝島社新書)、『ずるい心理学~上司に得意先、先輩、同僚も年下まで、なんかいいように“使われている”~』(ぱる出版)、『超・相槌』(文響社)など近著も多数。

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