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さいとうきいさんに聞く、スモールスペースで快適に暮らすコツ [FRaU]

2018年07月14日(土) 10時30分配信

Photo:Masaru Furuya

スモールスペースでの快適な暮らしを提案するライフオーガナイザーのさいとうきいさんのお宅は、オフィスビルや有名ホテルなどが立ち並ぶ都心部のタワーマンションの一室にあります。昨年11月に、同じく都心部のマンションから現在の住まいへ引っ越したばかりというさいとうさん。家族3人と犬1匹で暮らすうえで、そもそもなぜ都心ばかりを選ぶのだろうか?

お話を伺ったのは…
さいとうきい さん
ライフオーガナイザー。都心の55㎡、1LDKのマンションに、家族3人+犬1匹で暮らしている。スモールスペースでの暮らしをもっと素敵に、もっと快適にするための収納やインテリア術を提案している。

スモールスペースならではのメリット

Photo:Masaru Furuya

スモールスペースならではのメリット

リビングダイニング+寝室で構成された1LDKの室内は、コンパクトながら整然としていて、とても暮らしやすそう。

さいとう:同じ条件で広い部屋と狭い部屋とどちらを選びますかと言われたら、もちろん広いほうを選びます。閉所が好きというわけではないので(笑)。ただ、広くないことのメリットもいろいろとあります。たとえば光熱費は安くすみますし、部屋も片づけやすい。物の管理もしやすく、掃除も手早くすむので、いろいろと時短にもつながっています。
収納力たっぷりのオープンシェルフ

Photo:Masaru Furuya

収納力たっぷりのオープンシェルフ

さいとうさんのお宅でまず目に入ったのが、リビングに設置された、整然としたオープンシェルフ。ここに、本やおもちゃ、家族3人の生活に関するあらゆるものなどがしまわれているそう。

さいとう:現在の住まいは、子供が保育園を卒業するまでの仮住まいの予定なんです。そのため、なるべく新たに収納家具を買い足さなくてもよい部屋を探しました。引っ越し前より家が狭くなって、収納スペースも小さくなったのですが、リビングにこのオープンシェルフを置けたことで、無理なくものを収められています。じつは前の家では、右と真ん中の棚と、左の棚とは分けて使っていたんです。

Photo:Masaru Furuya

部屋に合わせて棚を自由自在に組み合わせるのも、さいとうさんならではのアイデア。収納する箱も買い足せる定番のものでそろえているので、見た目も美しく整っている。

Photo:Masaru Furuya

効率よく整然とした室内を保つ方法として、ほかにもいろいろな工夫があるそう。

さいとう:マンションの規定でベランダに布団が干せないので、ベッドサイドに置いているコンパクトな布団乾燥機を使用し、毎朝ささっとベッドメイキングを済ませてしまいます。寝室の扉を閉めてしまうとより狭く感じてしまうので、扉を開けっぱなしにしておけるよう、ベッド回りを整えています。玄関にはハンコとカッターを常備していて、宅配便が届いたら捺印して受け取り、その場でカッターで段ボール箱を開封。その足で段ボールを捨ててきてしまいます。

Photo:Masaru Furuya

さいとう:洗濯の際はプッシュ式の洗剤を使っているので、いちいちキャップで計って入れる手間が省けます。日々の買い物に関しては、ネットスーパーで済ませることが多いです。行き帰りの時間の節約にもなりますし、ネットスーパーのほうがゆっくり考えながら注文できるので、買いすぎや買い忘れも少なく、効率的かなと。

サービスを駆使してモノを置かない工夫を

収納場所が限られているため、季節外の旦那さんのスーツなどはクリーニング預かりサービスに出しているそう。

さいとう:不要なものはまめに捨てたり手放したりするようにして、なるべく室内にモノを増やさないようにしています。収納スペースを決めておいて、そこからはみ出さないというのを基準にしていて。少し大きめのものを買う場合は、まず収納場所を確保してから購入するというのが家族のルールです。

モノをなるべく増やさないということは、生活するうえでもつねに意識している。

さいとう:この辺りは電車やバスが便利なので、車は持っていません。出かける場合も移動にあまり時間がかからないので、いろいろなことの時短にもつながっています。ママチャリも、子供の保育園の送迎に使うくらいです。
身軽で柔軟な暮らしが理想のスタイル

Photo:Masaru Furuya

身軽で柔軟な暮らしが理想のスタイル

いまの状態でモノは充分に足りているというさいとうさん。モノを持たない暮らしは、引っ越しもそれほど負担にならない。

さいとう:子供が小学校1年生になるタイミングで引っ越せるよう、現在、家探しをしています。夫婦ともに生まれも育ちも東京ではないので、とくに “この街でなくてはいけない” というこだわりはありません。子供の進学や独立など、家族の環境に合わせて暮らしのスタイルも変わっていくと思うので、柔軟に対応できる状態でいたいと思っています。子供が独立したら田舎暮らしがしてみたいと思うかもしれないですし、そのときの自分の考え方に合わせて動けるようにしていきたいですね。そのためには、将来に備えてモノを持ちすぎず、“いま” に集中して暮らしていくというのが、これからの理想のライフスタイルでもあります。

「モノを持たずに、便利な場所で効率よく暮らす」というさいとうさんの暮らしぶりは、これからのライフスタイルの大きなヒントとなりそうだ。

●情報は、FRaU2018年6月号発売時点のものです。

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