女性誌ネットは、講談社の女性誌を集めたポータルサイトです。

Q. まもなく子供が手を離れます。この先、スマホ依存の夫とどのように暮らしていけばいいのでしょうか？

以前は夫婦で出かけるのが楽しみでしたが、スマホゲーム依存になっている今の主人とは出かける気になれず。たとえ外出しても彼の視線はスマホの中……。同じ物を見たり感じたりすることがなくなってしまって、一緒にいても孤独です。子供達も成人し、この先二人で過ごす時間が長くなるのに一緒にいる自信がありません。ゲーム以外で不満はありませんが、私がゲーム嫌いなのでどうしても理解できずにいます。この先どのような心持ちで過ごせばいいでしょうか？（54歳）

A. 夫にまとわりつかれて不満を漏らしている妻も多いものです。

今は何をするにもスマホですもんね。お金の支払いもスケジュールの管理もスマホ……。そんな時代ですから、ゲームもスマホでやるようになってしまうとは思うのですが、それはダメなのでしょうか？　やはり、ゲームではなく自分を見てもらいたいものでしょうか？

50歳も過ぎると多くの女性は、夫のことを「うっとおしい」と言うようになります。そうなると、夫がゲームをしている間、自分は自由に遊びに行けるからちょうど良い、となりそうなものですが……。実際、定年して暇になった夫に、「出かけるの？」とか「ご飯は？」とまとわりつかれ、不満を漏らしている妻は多いものです。そういう夫と比較してみたら、一人でゲームをして手がかからないというのは、そう悪くないと思いませんか？　その間、姉さんさんは好きなことをできるわけですから。

何より、ゲームというのはそれほどお金がかからない娯楽です。これがマージャンやパチンコにハマっているとなると、お金がけっこう出ていきますよね。もちろんスマホゲームも、課金といってお金を注ぎ込んでしまう危険もありますから、そこだけはチェックが必要ですが。

男と違って、女性は何歳になっても友達がたくさんいたり、趣味も持っていたりする人が多いものです。そんな、自分の時間をもらったと思ってみるのはいかがでしょう？　下手に夫にゲームをやめさせたら、自由な時間が減ってストレスがたまるかもしれませんよ。

いかがですか？
齊藤先生の回答、ぜひご参考になさってください。

齊藤 勇（さいとういさむ）
1943年生まれ。心理学者、立正大学心理学部名誉教授。専門は対人心理学と恋愛心理学。分かりやすい講義が人気で、『笑っていいとも！』（フジテレビ）や『それいけ！ココロジー』（読売テレビ）など多数のテレビにも出演していた。著書は100冊以上あり、『男と女の心理学入門』（かんき出版）、『悪用禁止！思いのままに人をあやつる心理学大全』（宝島社新書）、『ずるい心理学～上司に得意先、先輩、同僚も年下まで、なんかいいように“使われている”～』（ぱる出版）、『超・相槌』（文響社）など近著も多数。