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東出昌大×新田真剣佑「二人の距離を縮めた合宿生活」 [FRaU]

2018年06月21日(木) 18時10分配信

Photo:Aya Kishimoto

公開中の映画『OVER DRIVE』で、兄弟役を演じている東出昌大さんと新田真剣佑さん。それぞれ、メカニックとしての準備、天才ドライバーとしての準備を万端にして臨んだ映画である。映画のことを語り出したら途端にアツくなる。撮影では、合宿生活を経てお互いへの理解を深めたそうで、いい意味で、それぞれにガキっぽいエピソードも飛び出した。

現場で、一番少年の心を忘れていないのが監督でした(新田)

――お二人とも、少年の心を失っていない役柄でしたが、実際、少年っぽい部分もあると思いますか?

新田:少年と言えば、(羽住英一郎)監督だよね。現場では誰よりもアツくて純粋だった(笑)。

東出:男って、女性と比べたら全体的に子供っぽいんじゃないですかね。僕も、昆虫好きは大人になっても変わらないし、家にいてもどこにいても「いつまでも子供だね」なんて言われたりします(笑)。

あと、マッケンは、ゲームとかしていると、途端に少年っぽさが出る。合宿中、「人狼ゲーム」が流行って、マッケンは滲み出る正義感の成せる業なのか、ずっと騎士(ナイト)ばっかり引いて、全然狼が回ってこなかった。でも、あるとき急に黙り始めたので、「狼を引いたな!」って一瞬でバレてました(笑)。

新田:もうどうすればいいのかわからなくて。味方がいなくなって孤独でした(笑)。

Photo:Aya Kishimoto

――合宿生活を経験して、ほかにもお互いの意外な面を発見したりしましたか?

新田:兄貴は、こちらが心を開けば、一緒にはっちゃけてくれる(笑)。あと、よく笑うけど、笑いのツボが変(笑)! よく、どこかわからないところで、一人で爆笑してた。

東出:(笑)。「笑ってはいけないゲーム」とか、やってたんだよね。それでずっと僕が負け続けて。マッケンはすごくオープンで、天真爛漫で、完璧超人みたいな、太陽みたいな明るさが魅力だと最初は思っていたんです。

それが、一緒に生活しているうちに、違う一面も見えてきた。スターウォーズ的なダークサイドではなく(笑)、ちゃんと暗いところも持っている。そこが役者としても人間としても魅力だな、と思いました。
――ストイックなところは共通しているのでは?

東出:マッケンは、真面目ですね。身体作りも含め、すごくストイック。僕はどちらかというと、“真面目系のクズ” と自称しています(笑)。この仕事をしていると、自分の至らなさを感じることがいっぱいある。もともと、「お前は不真面目だな」と言われて育ってきたので、今になって、「真面目ですね」と言われると、違和感を覚えます。そんなに大したもんじゃないです。
――今回の映画では、日本各地でロケをしていて、壮大な自然や都会のビル群をバックに駆け抜ける車の映像もダイナミックで、そこにも魅了されました。今回のロケ場所でとくに印象に残っているのは?

東出:北九州でのロケは、夏の真っ盛りで。とにかく暑かったんです。映画にも実名で出てくるんですが、行きつけの焼肉屋さんがあって、そこには本当にお世話になりました。北九州は、鰻も、お寿司もおいしいし。食べ物には恵まれました。

ただ、夏の終わりに台風に直撃されそうなときもあって、もし台風が来たら、外に立て込んだセットが危ないねなんて、みんなで心配していたんです。そうしたら、一時期現場を離れていたプロデューサーが、戻って来たときにメダイネックレスみたいな、水のお守りを買ってきてくれたんです。現場が水害に遭わないようにって。それが嬉しかったです。マッケンも、交通安全のお守りを買って来てくれたよね。あれ、どこのだっけ?

新田:成田山! 『ちはやふる』の撮影で、成田山に行った時に買いました。

東出:あれも嬉しかったよ。
――新田さんは? 印象的だったロケ場所はどこですか?

新田:僕も北九州かな。ラリーのシーンでお客さんになってくれるエキストラの人たちたちが、遊覧船に乗ってくるのが面白かった。遊覧船のお客さんによく手を振ってました。

Photo:Aya Kishimoto

――お二人とも、旅は好きですか?

東出:僕は、日常生活における一番のご褒美は旅だと思っています。昔から旅が好きで、世界各地、いろいろ行きました。とくにお勧めしたいのは、南米です。あれは若いときしか行けないと思うから。

僕は、ペルー、ボリビア、アルゼンチン、ブラジルを1ヵ月ぐらいかけて回ったんですが、ボリビアのウユニ塩湖なんか、そこに行くまでにバスを乗り継いだりして24時間ぐらいかかったんです。お尻って、元々割れてるんだけど、バスを降りた瞬間にガッチガチで、「何でこんなに割れてるんだ!」って思うぐらい、自分のものじゃないみたいでした(笑)。

あの過酷な体験を思い出せば、どんな逆境にもめげずにいられるんじゃないか。そのくらいハードでした。硬直した身体を正常に戻すことに身体が集中しすぎたせいか、素晴らしい景色も、最初は目に入らなかったですからね(笑)。今は、空港ができてそこまで時間はかからなくなっているみたいですが、若いうちは、旅で過酷な経験をしておくことが、その後の自信に繋がるような気がします(笑)。

新田:僕も、旅は好きです。よく行くのは韓国。友達に会うのと、B級グルメを食べるのが目的で。お勧めなのは、映画『パシフィック・リム』の撮影で行った、オーストラリアのボンダイビーチ。すっごく楽しいです。景色も美しいです。
――じゃあ、今東出さんと行きたいのはどこ?

新田:『OVER DRIVE』にちなんで、みんなでドライブしたい! 埼玉にトランポリンできる場所があるんだけど、そこに行きたいです。この間、(地球)ゴージャスの男チームで行ったんですけど、楽しかった。車で1時間で行けるところなのに、ナビが壊れてて、ずーっと恵比寿の周りをぐるぐる回ってたら、結局着くまでに4時間かかった。でもそういうのもいい思い出。車の中でワードウルフ(言葉を使った人狼ゲーム)をやってたから、全然退屈しなかったし。

東出:マッケン、トランポリンだと超跳ねそうだね。ずーっと4メートルぐらいのところに浮かんでそう(笑)。

新田:へへ。ちゃんと捻れます(笑)。
――もし、映画の続編ができるとしたら、舞台はどこがいいと思いますか?

新田:スペイン! 山も海も街も、景色のバリエーションがたくさんあって、きっとカッコいい映像になると思う。

PROFILE

東出昌大 Masahiro Higashide
1988年生まれ。埼玉県出身。2012年、『桐島、部活やめるってよ』で俳優デビューし、日本アカデミー賞新人俳優賞、毎日映画コンクールスポニチグランプリ新人賞などを受賞。『クローズEXPLODE』(14年)で映画初主演、近年の作品に、『デスノートLight up the NEW world』『聖の青春』(ともに16年)、『関ヶ原』『散歩する侵略者』(ともに17年)など。現在、テレビドラマ『コンフィデンスマンJP』に出演中。公開待機作に『パンク侍、斬られて候』『菊とギロチン』『寝ても覚めても』『ビブリア古書店の事件手帖』がある。

新田真剣佑 Mackenyu Arata
1996年生まれ。アメリカ・ロサンゼルス出身。2014年より日本を拠点に活動をスタート。『ちはやふる―上の句―/―下の句―』(16年)で、日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。主な作品に『チア☆ダン〜女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話〜』『ピーチガール』『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章』(すべて17年)、『不能犯』『ちはやふる―結び―』『パシフィック・リム:アップライジング』(すべて18年)など。公開待機作に、『劇場版 コード・ブルー―ドクターヘリ緊急救命―』がある。
INFORMATION

(C)2018「OVER DRIVE」製作委員会

INFORMATION

映画『OVER DRIVE』

欧州、南米では、F1に勝るとも劣らない人気を博すモータースポーツ「ラリー」。公道を全開走行で駆け抜ける自動車競技は、世界中のあらゆる道が、戦いの舞台となる。日本にも熱狂的なファンの多いラリーの世界に、兄はメカニックとして、弟はドライバーとして、それぞれの人生を賭ける兄弟の姿を描く。本作のメガホンを取った羽住英一郎監督は、「同じく極限状態での挑戦を描いた『海猿』を超える作品にしたい」と意気込み、誰も経験したことのない、圧倒的なスペクタクル映像を生み出した。TOHOシネマズ日比谷ほかにて、全国上映中。

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