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【OL心理学】「人見知り」を克服する3つの対処法 [with]

2018年05月30日(水) 12時00分配信

写真:Topic Images/アフロ

アラサー行動心理士 長谷川ミナの『OLセラピー』です。

お仕事の悩みはどこに行っても誰にでもある、当たり前のこと。 よりよいOL生活を楽しんでいくために、「疲れない心」を育てていきましょう。

さてさて、今回ご紹介するのは「人見知り」に関するお悩みです。

今回のお悩み

私は人見知りです。特に初対面の人と話す時に緊張したり、大人数での飲み会は何を話せばよいのかわからず、今までなるべく避けてきました……。しかし、社会人になってからそのような場面が多くなり、さすがに克服したいと思っています。克服するための対処法などはありますでしょうか?
(22歳・IT・Aさん)

 

Aさんのように「初対面だと緊張して話せない」「人前では口数が少なくなってしまう」など、人見知りさんの特徴は緊張程度のものから、コミュニケーションに支障をきたしてしまう状況まで度合いはそれぞれ。
しかし、社会人になると、避けて通れない場面が多々あります。

ここはAさんがコミュニケーションに苦手意識を持たないために“意識の持ち方”を変えてみるようにしましょう。

では、「人見知り」克服にオススメの3つの対処法をご紹介します。

・人見知りの根本感情“警戒”を自覚する
・「思考の癖」を変えていこう!
・まずは相手の話に集中してみよう!

人見知りの根本には、無意識な“警戒”があるんです!

人見知りとは本来、子どもが知らない人を見たときに、恥ずかしがったり、嫌がったりすることを意味していましたが、現在では子どもに限らず、大人でも“人付き合いが苦手なこと”として意味を持つようになりました。
では、なぜこのような「人見知り」が発生してしまうのか、考えていきましょう。

そもそも人見知りは、“警戒”する感情が根本にあります。
例えば、「この人は私のことを嫌いなのではないか」「関わることで自分が恥をかかないか」などの無意識な思い込みにより、防衛本能が働き、「本来の自分を見せたくない」「関わりたくない」などと警戒するようになります。同様に緊張も防衛本能の一種で、慣れない状況に立たされると人は身の危険を感じて心拍数が上がるからなのです。

このような“警戒”という感情は、危機回避をするためにも必要な感情ですので、人としてはごく当たり前の反応でもありますが、まずは無意識のうちに発生している“警戒”を自分自身で意識することから始めてみましょう。さらに、大人になっても極端な「人見知り」が発生してしまうのは、その人自身の「思考の癖」が原因となっていることが多いのです。

この「思考の癖」について下記で詳しく紹介していきます。

「思考の癖」を変えていこう!

上でお伝えしたように、Aさんも深層心理では「本当の自分を見せないように」と必要以上に警戒してしまうパターンに陥っている可能性があります。

人見知りを解消していくためには、警戒する防衛本能を解除することが不可欠となります。そのため、まずは上記で述べたとおり「どのような警戒心を抱いているのか」を自覚し、その後、「自分の欠点を受け入れる」「周囲からの評価を気にし過ぎない」ということを実践していきましょう。

・自分の欠点を受け入れるには?
人には必ず欠点がありますが、欠点ばかりを意識してしまうと、「直そう」「隠そう」という意識が最優先され、他人との間に壁を作ったり、遠ざけたりしてしまいがちです。
心理学で言う「投影の法則」で、欠点を自分自身が嫌う分、他人も自分の欠点を嫌っているだろう、と感じてしまうことです。しかしそれはあくまで“自分の思い込み”に過ぎず、自分が欠点だと思っていたとしても、周りはあなたほど欠点だとは思っていないことがほとんどでしょう。

このように「苦手だ」と思う思考こそが自分の行動に制限をかけている根本原因になるのです。そのため、まずは人見知りしてしまう“自分を受け入れ”、“理解する”ことから始めていきましょう。そうすることで、自分自身と前向きに向き合えるようになり、「今の自分には、これは出来るけれども、これは出来ない」「この場面では何とかなるが、この場面では自分が出せない」と“出来ることと出来ないこと”という基準で客観的に判断できるようになります。

自分を正当に評価できるため、実際に何を改善すべきか、どんな助けが必要なのか、解決する糸口が見つけやすくなるのです。

・周囲からの評価を気にし過ぎないようにするには?
相手を不快にさせたり、場の空気を壊すのが怖いなど、人見知りさんは周囲からどう思われているのかを気にしすぎる傾向があります。相手から受ける評価を気にすればする程、「拒絶されるのでは?」という恐れも比例して強くなり、身動きが取れなくなってしまいます。

そもそも人の受け止め方は千差万別ですから、100人いたら100通りの受け取り方がありえます。全ての人に良く評価されるというのは不可能に近いことなので、相手の感情の部分まで責任を負う必要はないのです。ここは、自分は他人の評価のために生きているのではなく、“自分のため”に生きているんだ!と考えてみてはいかがでしょう。割り切ることで気持ちが楽になります。

このように、自分の弱みを受け入れて、他人からの意識を弱めることができれば、対人関係の不安を感じにくくなるので、人見知りの緩和が期待できます。

まずは相手の話に集中してみよう!

そもそも、初対面の人との場を避け続けていると、さらに苦手意識が高まるだけです。
苦手とする場面を徐々に経験していくことが何よりもの改善策となることも意識しておきましょう。

では実際のコミュニケーションの中でできる具体的な対処法をお伝えしましょう。

初対面の人と接する際、緊張することが悪いことではなく、上でもお伝えした通り、Aさんが自身の思考の癖を受け入れ、自己防衛を緩めてみることが大切です。最初から無理して話したり、自分はこんな人です!と主張したりする必要はありません。ただ、「相手の話を聞く」ということに集中してみて下さい。

緊張する原因と一つとして「見られている」と感じることがあげられます。どう評価されるのだろうか、どう思われているのだろうか、などを考えずに、話している内容に集中するのです。自分の苦手なことに意識を向けず、相手との会話に意識を向けることを実践してみましょう。

具体的には会話の最中に、Aさんが「初対面で相手も緊張していて上手く伝わらないと思っているかもしれない。きちんと理解できるように聞いてあげよう」と相手に集中することです。そうすることで、Aさんの前向きな姿勢が伝わりますし、自然な感じでコミュニケーションが取れるでしょう。

もし仮にその場で会話に失敗したな、と思ったとしても「これも経験のひとつ」と捉えれば良いこと。「自分にはこういう伝え方は向いていないな」「この人の話し方は魅力的だな」などと自分の苦手とすることが見えてきたり、相手から勉強できることなど、何かしらの成果が得られるでしょう。

徐々に経験を積んでいけば環境適応能力が高まりますから、「案外人付き合いは苦手じゃないかも」と自信がついている日がくるかもしれません。
ということで、
今回の合言葉は「ネガティブな自意識を緩めよう!」です。

ではでは、皆さまのよき日々を願って……♪

PROFILE

著者:長谷川ミナ
アラサーの行動心理士。日課は瞑想すること。祖母譲りの強い直感で分かるオーラに加え、行動から見える他人の心理を読み取り、皆さまの日常の悩みやモヤモヤを紐解いていきます。

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