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【そばかす、シミを消す方法】そばかす、シミ、黄ぐすみの違いを徹底解説 [VOCE]

2018年05月11日(金) 12時00分配信

違いを覚えて、適切な対処を。

シミとそばかすってどう違うの? そばかすだと思っていたら、実は加齢によるシミだった! なんてことも。さらに、年齢とともに肌が黄ぐすんでくる原因についても、オバジクリニック トウキョウ総院長の野本真由美先生に教えてもらいました!

そばかすもシミも薄くするアプローチは同じ

一見、違いが分かりにくいそばかすとシミ。その最大の違いは、先天的なものか後天的なものか、にあります。

「そばかすは正式には雀卵斑といって、遺伝によってできるものです。そばかす体質は、紫外線に当たると皮膚がすぐメラニンを作って応答する過敏な肌だということなので、日焼け止めも塗らず外で遊ぶことが多い子供の頃から自覚することが多いです。他にも形、できる部位も違いがあって、そばかすはシミより小さく、鼻の周辺や瞼、頬にできやすいのが特徴です」

ただ、紫外線に当たるとできやすいという特質はそばかすもシミも同じ。それゆえそばかすを薄くしたいなら、とにかく紫外線に当たりすぎないようにすることが不可欠だそう。
「紫外線に当たらないだけでなくなる、という意味ではありませんが、少なくとも増えることは防げるでしょう。またそばかすもシミと同じで、レーザーやフォトフェイシャルをおこなえば、1回の施術でかなり薄くなります。その後、紫外線に当たらないよう気をつけていれば、薄くなった状態をキープすることもできます。とは言っても、完全に紫外線に当たらない生活を送ることはできないもの。そばかすは戻りやすい特質がありますから、日焼け止めをしっかり塗るなど毎日のケアがとても大事。そのため美容皮膚科では、そばかすの相談に来られた方にはメラニンを増やさないために自宅で行う外用療法をおこなうこともあります。でもそばかすはシミと違って、『かわいい』という価値観も浸透しつつあります。実際、最近はメイクでわざとそばかすを描いたりもしますよね? 体質で持っているものを、完璧に取り去ろうとは思わないで、逆にチャームポイントとして捉えるのもいいと思います。」

そばかすと思っていたらシミだった!?

では、よく『そばかすは大人になったら消える』という説。あれは都市伝説ということでしょうか?

「そばかすは大人になったら消えるのではなく、大人になるとシミが増えてきますから単純なそばかすだけではなくなってくる、といったほうが正しいでしょう。そばかすが増えるピークは思春期。一方、30歳を過ぎると加齢によってシミが出てきますが、そばかす体質の人はそもそも紫外線に弱い肌質なので、光老化によるシミもできやすい。つまり、そばかすとシミが混在してくる、ということです。ですからいずれにしても、そばかす体質の人はあまり紫外線に当たらないようにしたほうがいいでしょう。似たような色素斑に見えても、そばかすとシミでは見た目年齢の印象がだいぶ違ってきますから」

ということは、『そばかすは色の白い人のほうができやすい』という説も、因果関係はないということ?

「白人に多いのは事実ですが、アジア人では色白だからそばかすができやすい、と断言はできません。ただ色の白い肌というのは、紫外線に弱い肌ということでもありますから、光老化によるシミはできやすいでしょう。よく『色白になりたい』と言ってレーザーを過剰に当てたり、ストイックに美容点滴をおこなっている方がいらっしゃいますが、あれは実は、同時に紫外線に弱い肌を作っているようなものなんです。ある程度均一にメラニンを持っている肌のほうが、紫外線に当たってもシミができにくい。ですから私たちも美容治療では、必要以上に白くしすぎない、つまり紫外線に当たれなくなるような肌を作らない、ということに気をつけています。」

糖化による肌の黄ぐすみにも注意!

一方、「年齢を重ねると肌がだんだん黄色くくすんできた」という声も多いのですが、これもそばかすやシミと同様、紫外線に当たらないことで防ぐことができるものなのでしょうか?

「年齢に伴い皮膚の代謝が落ちてくるため、メラニンを排出する力が落ちて肌がくすんで見えることがひとつ。また東洋医学的には、胃腸虚弱の人は肌が黄色くなりやすく、加齢によっても胃腸は虚弱になってきますから、肌はだんだん黄ばんでくる傾向があります。さらに現代では、代謝の低下、胃腸虚弱の他に、“糖化”が原因で黄ばんでいる人も多くもみられます。甘いものや焦げたものを多く摂ると、終末糖化産物のAGEが肌や血管、骨などに沈着するのですが、このAGEは茶色くキャラメルのような色をしています。そのため甘いものをたくさん食べていると、次第に肌はくすんで見えるようになります。しかもこのAGEは、一回沈着するとなかなか取れません。日焼け止めや日傘で紫外線から肌を守っていても、AGEが沈着すれば褐色に見えてしまいます。パンケーキやスナック菓子といった糖質の多いものは、できるだけ食べないほうがいいでしょう」

一生懸命紫外線に当たらない生活をしていたのに、食事が原因で肌の白さが失われていたかもしれないなんて! 他にも、肌がくすんでみえる食べ物にはどんなものがあるのでしょう?

「濃縮還元の野菜ジュースや青汁などを毎日多く摂取すると、『柑皮症』と言ってβカロチンが皮膚に沈着して皮膚が黄色く見えます。冬にみかんをたくさん食べると手足が黄色くなったように感じたことがあると思うのですが、これも柑皮症です。皮膚の色をはっきり決めるものは主に3つありまして、メラニンとβカロチンと、血液に含まれるヘモグロビンの色素です。貧血の人の顔が青白くみえるのは、ヘモグロビンの赤い色素が足りないからなんですね。ですから肌を白くしたいと思ったときは、紫外線でメラニンを増やしすぎないことの他に、自分の肌はどれが影響しているのかということを知って、毎日の繰り返しから見直すことが大切です。

教えてくれたのは…… 野本真由美先生

オバジクリニック トウキョウ総院長。美容皮膚科学、抗加齢医学、漢方医学の3本の柱から、最新の美容皮膚科治療をおこなっている。また年間30回以上の医師向け講演を全国でおこなう他、ミスユニバース新潟代表の審査委員長も務めるなど、多方面に活躍中。著書に『美容皮膚科で生きる漢方』(三恵社)がある。

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