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小山田早織さん提案!男顔でフェミニンコーデを着こなすには? [with]

2018年05月10日(木) 18時00分配信

悩めるwith girlsのためにオーダーメイドで組んだコーディネートに加え、理論派スタイリストならではの、わかりやすく心に響く、キラーフレーズもお届けします。

今月のお悩み:自分が着たいものを着るべき? 似合うものを着るべき? 何を着たらいいか、分かりません!

「似合うものと着たいものが一致していない」という悩みを抱えるwith girls野口沙世美さんが今回の相談者。"似合う"と"着たい"をクリアするコーディネートは一体見つかるのか? スタイリスト小山田早織さんと考えていきます!

相談者は、with girls 野口沙世美さん。貿易会社で事務をする26歳。身長169㎝で、すらりとスタイルもよく、はっきりした顔立ちのため、甘い服が似合わないのが悩み。似合う服を着るべきか、自分が好きな甘い服を着るべきかで悩み、現在、服装の方向性を迷い中。

撮影/須藤敬一

小山田:「何を着たらいいか、分かりません!」というのは、今までにないくらいの難問ですね(笑)。
野口:そうですよね。私、背も高いし、顔もいわゆる〝男顔〞といわれるようなはっきりとした顔立ち。だから、パンツとか辛口なファッションが似合うと思うんです。でも、私自身、本当は花柄とか優しげなパステルカラーが大好きで……。
小山田:私服のスナップを見せてもらったときに、雰囲気の違う服が多いなと思っていて。似合うものと着たいものの間をせめぎ合っていて、いろいろな服を着ていらっしゃったんですね。
野口:はい、そうなんです。花柄とか淡い色とかは諦めて、辛口ファッションに徹したほうがいいですよね。
小山田:そんなことないですよ。野口さんに似合うフェミニンはちゃんとありますよ。
野口:本当ですか!?
小山田:全身ピンクや花柄、レースをちりばめたファッションは、野口さんに似合う似合わない以前に、20代の働く女子が着るにはちょっと子どもっぽいかな。甘さはどこか1点まで。逆に辛口ファッションを着るにしても、アイテムも色も全部を辛口にする必要はないんですよ。
野口:そうなんですね! どちらかしか選択肢はないものと思っていました。

撮影/須藤敬一

小山田:まずは大人が着られるフェミニンスタイルを提案しますね。ルールは簡単! 全身を"白っぽ"アイテムでコーディネートするだけ。甘めのレースアイテムやプリーツスカートも"白っぽ"なら、女性らしい柔らかさはあるけれど、パステルほど幼い印象になりません。パンツスタイルのときも辛口になりすぎず、優しい雰囲気で着られますよ。
野口:”白っぽ”アイテムって万能なんですね!
小山田:そうなんです。全身〝真っ白〞はかなり難しいので、あくまで〝白っぽ〞でOK。ベージュやアイボリー、グレージュなども混ぜて、なんとなく〝白っぽ〞なワントーンを作ってみてください。

撮影/須藤敬一

野口:大人のフェミニンなスタイルができそうです!
小山田:ひとつめは色で作る、大人のフェミニンスタイルだったので、次はアイテムの選び方を考えてみましょう。
野口:ぜひ、大好きなフレアースカートで、私に似合うスタイリングを教えてください!
小山田:普段、スカートをはくときはどんなコーディネートにしているんですか?
野口:トップスはだいたいフィット感のあるニットやとろみブラウスですね。
小山田:最初にもお伝えしましたが、〝甘さは1点まで〞が基本のルール。スカートもフレアーでフェミニン、トップスもとろみ素材でフェミニンでは、トゥーマッチに。スカートを生かすなら、トップスはきりっと見えるシャツにしてみましょう。
野口:そうなんですね。シャツってあんまり着たことがないけど似合うかなあ……。
小山田:まずは着てみましょう! すらりとしていて、華やかな顔立ちの野口さんなら絶対に似合うはず。
「白っぽコーデを味方につけましょう」

撮影/須藤敬一

「白っぽコーデを味方につけましょう」

小山田:着ている服のテイストの幅がかなり広いですね。
野口:甘い服は着たいけど、似合うのはかっこいい服。思いが交錯した末のコーデです……。
小山田:色も柄もカッコよさも詰め込みすぎなのと、フェミニンコーデの日は過剰に甘いですね。もう少し引き算しましょう。

色や柄も大好きだけど、なんだかコーデがチグハグ……?

撮影/須藤敬一

「辛口なアイテムは淡い白っぽにすれば、柔らかい印象になるので、見た目は辛口で心は甘口な野口さんにも着やすいはず。逆に色が黒やグレーなら素材やディテールは甘くてもOK」
ジャケット/ジャスグリッティー ニット/プロポーションボディドレッシング スカート/マーキュリーデュオ
早速ホワイトコーデを伝授!

撮影/須藤敬一

早速ホワイトコーデを伝授!

実際にスニーカーを取り入れたカジュアルコーデに挑戦してもらいました。

カジュアルコーデも"白っぽ"なら上品で優しげ

休日に着たい旬のジャケット×Tシャツの辛口カジュアル。色をまろやかなものでまとめると、ぐっと品のよさがアップ。
かっこよくなりがちなトレンチコートも白っぽにすれば、親しみやすい

撮影/須藤敬一

かっこよくなりがちなトレンチコートも白っぽにすれば、親しみやすい

黄みのないベージュも白っぽコーデに使える色。とろみ素材のトレンチコートなら、フェミニンさとかっこよさを両立してくれる。

撮影/須藤敬一

"白っぽ"レースはジャケット合わせでオフィス仕様に

レースの甘さを中和するなら、かっちりとしたジャケットを合わせるのが◎。

撮影/須藤敬一

「私らしさを生かした大人のフェミニンスタイル。これなら自信を持って着られそうです!」with girls 野口沙世美さん

スカートやインナーをクリアな白にしたら、上に羽織るジャケットは、〝色み〞のあるベージュにするとコーデが引き締まります。

今月の人生に効くファッション名言

「清潔感と上品さを兼ね備えた白っぽワントーンコーデならフェミニン、カジュアルといったテイストに縛られ過ぎず、好印象なコーデに仕上がりますよ!」小山田早織さん

PROFILE

スタイリスト小山田早織
雑誌、テレビ、CMなどで引っ張りだこの人気スタイリスト。2017年春に始めた、ディレクターを務めるブランド「TOKYO STYLIST THE ONE EDITION」が好評。初の著書『身の丈に合った服で美人になる』も話題に。

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