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美味しくなかったらどう言えばいい? 食事の場での「気の利いた一言」 [おとなスタイル]

2018年05月02日(水) 10時00分配信

覚えておくだけでも!

美味しいものを食べたときに、「美味しい」としか言えず、「ああ、もっと気の利いたことが言えたらな……」と思ったことはありませんか?
ビジネスでもプライベートでも食事のシーンはつきもの。そこで気の利いたコメントをすることは、仕事の成功や恋愛の発展にもつながるので、実はとても重要です。
また、その人のセンスが出る場面ですから、なるべくなら凡庸な言葉ではなく、個性を感じさせるコメントを言いたいもの。
そこで、話し方講師・渡辺由佳さんの著書『気の利いた「ひと言」辞典』の中から、食事のときに使えるコメント例をご紹介します。
私はアナウンサー時代、グルメリポートをするときに「絶対に『美味しい』と言うな」と指導されていました。表情や身ぶり手ぶりをつけて「美味しい!」と言えば伝わることもありますが、それはなかなか難しい。さまざまな言葉を知っておいたほうが、断然美味しさを伝えやすいのです。そこで、以下に使い勝手のよいコメントを挙げました。シーンに合わせてぜひ使ってみてください。

たかが食事、されど食事。コメント一つでその後の人生が変わってくることもありますよ!

【料理の感想コメント例 美味しかった場合】

「絶品ですね!」

これはボキャブラリーが少ない人にお勧めのコメント。美味しかった感動を伝えたいときには、このシンプルなひと言が一番伝わります。

どんな料理にも使えるし、あまり料理の知識がない人でもボロが出ないので便利。ただし何回も言うと適当に言っていると思われるので、1回の食事で1回まで!

 

「こんなに美味しい◯◯は初めてです。○○観が変わりますね!」

「初めて」という言葉は人の自尊心をくすぐるので、とくに招待されたときはお勧め。

ただ最近は「初めて」を使う人が増えていますから、さらに「○○観が変わります」とまで言うと、より感動が伝わるし、他の人と差がつきます!

 

「このお店、リピートしたくなるね」

友達などがお店を選んでくれたときのほめ言葉。価格、味、お店の雰囲気、サービス……、何か一つでも不満があると、人はリピートしたいとは思わないもの。つまりリピートしたいというひと言は、100点満点という意味でもあるのです。

【料理の感想コメント例 美味しくなかった場合】

次に、料理があまり美味しくなかったときのコメントです。

一緒に食べた人も「微妙……」と感じているのが明らかなときは、触れないのも不自然なので、ほめず落とさず、上手にコメントを。

「なかなか個性的な味付けですね」

「個性的」という表現で逃げる、というテクニックです。

明らかにマズいときでも、「マズい」とか「美味しくない」など否定的な言葉を出してしまうと場の空気は決してよくはならないもの。「個性的」とか「パンチが効いている」など、何とか否定しない表現に置き換えて。



「体にやさしい感じですね」

味が薄いときは栄養面に触れるのもコツ。何か物足りない、食べた気がしない、という味のお店はけっこうありますよね。そんなときは、このひと言で逃げて。

煮込みすぎているなど、調理に問題があるときは、「消化によさそう」とか「胃にやさしい感じ」とごまかすのもアリ。

「盛り付けも綺麗ですね」

味がイマイチのときは、料理の周辺によさを探すのもお勧めです。

たとえば器やお店のインテリアを見て、「インテリアがかわいい!」「私もこんなふうに盛り付けてみようかな」など、料理の周辺によさを探してほめましょう。

「初めての食感で……」

美味しいか美味しくないかは別にして、個人的に嫌いな味で、料理を残さざるを得ないときは、慣れていないというニュアンスで逃げて。

「こんな高級なものを食べ慣れてなくてすみません」などと自虐を付け加えると、よりごまかしが効きます。

接待された場合の注意点

接待された場合、コメントは料理の味についてだけでなく、お店に入った瞬間から求められています。お店の雰囲気から、接客態度……、そして料理については一品ずつコメントし、最後は「素晴らしいお店をご存じなんですね」とトータルでほめましょう。

すると接待した側も「マナーを心得た人だな」と認識し、今後の人間関係や仕事がうまくいくようになるはず。反対にコメントをしくじると、仕事においても、対異性においても、アナタの評価が大きく下がってしまいます。

ちなみに、自分が接待して味やお店をほめられた場合は、「以前に私どもの部長の○○に連れてきてもらいまして」と言えば、謙遜しつつ、部長の手柄にしてあげることができるので、部下として優秀です!

渡辺 由佳


東京都生まれ。慶應義塾大学法学部政治学科卒業。テレビ朝日にアナウンサーとして入社。報道から社会情報番組まで多数の人気番組を担当。1993年に独立。以後、フリーアナウンサー、話し方講師としての活動を始め、「ビジネスマナー」「コミュニケーション」「ビジネスメール」をテーマに企業向けのセミナー講師も務める。大妻女子大学非常勤講師。

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