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ただのOLはもういなくなる!? 「副業」ルールや理想的な働き方について総まとめ! [with]

2018年05月02日(水) 12時00分配信

ただのOLってもういなくなるかも?「副業girl」の実態とは?

イラスト/高篠裕子

ただのOLってもういなくなるかも?「副業girl」の実態とは?

近ごろ頻繁に耳にする〝副業解禁〟のニュースは、もはや他人事じゃない!?
副業のルールから理想的な手段まで、各界のスペシャリストにインタビュー! 働く女子がもっと柔軟にキャリアを重ねるためのポイントを教えてもらいました。
趣味や特技を生かした副業を持つことが主流に

イラスト/高篠裕子

趣味や特技を生かした副業を持つことが主流に

新たな働き方として副業が注目を集める風潮について、ファイナンシャルプランナーの花輪陽子さんは「誰もが〝自分事〞として捉えるべき」と主張する。

「日本企業の終身雇用制度が崩壊した今、将来に向けたマネープランを会社任せにはできない時代です。何があっても経済的に自立して生きていけるような収入源を確保するためにも、副業に挑戦する働き方が脚光を浴びているのは間違いありません。本業以外ですぐに稼ぐのは難しいものなので、焦らず地道にスキルや人脈を培っていきましょう。まずは勤め先の就業規則を確認して、自分にも実現可能なスタイルを探ってみては?」

着ていない服をメルカリで売るなど、昨今はスマホで手軽に収入を増やす手段が増えているのも確か。もし毎月1万円でも収入を増やして貯金に回すことができれば、結婚や出産などの人生設計に自由度が増すはず。

また、副業は自分の「やりたいこと」を追求するチャンスでもある。経済メディア『NewsPicks』の副編集長を務める佐藤留美さんは、趣味や特技を生かした副業を推奨する。

「例えば料理が好きな女性が野菜ソムリエや管理栄養士といった食に関する資格を取っても、これまでは仕事に繋げる手段が限られていました。しかし最近はあらゆる分野でクラウドソーシング業が台頭しており、スキマ時間に特技を生かした副業に挑戦しやすい社会になってきています。また最近は、ワーキングマザーが立ち上げた『シェアダイン』のように、料理好きの女性が上質な家庭料理の作り置きを代行するサービスがブームになっています。そうして好きなことで『人から感謝される』という経験が、人生を豊かにしてくれるのではないでしょうか」

今後は、AI(人工知能)が世の中のあらゆる単純作業を担う時代になる。「仕事を通して〝生きがい〞を実感するためには、ロボットでは代替できないようなビジネスを生み出していくことが大切です」と語るのは、IT評論家の尾原和啓さん。

「機能的に優れた新品の洋服よりボロボロの古着を好む人がいるように、人が持つ偏愛はとても非効率的でロボットにはなかなか導き出せません。だからこそ、副業を始めるなら自分が好きなことを追求するべきです。好きなことなら上達も早く、他の人に提供すれば喜んで対価を払ってもらえます。それは、すごく幸せなことですよね。日頃からSNSを駆使して自分の偏愛を発信しているwith読者世代の女性こそ、副業解禁を追い風にして最高の生きがいを見つけやすいのではないでしょうか」

今後は〝儲ける〞ためより、夢や自己実現のために努力する副業ガールが時代の主役に!?

副業が解禁になるって本当なの?

・政府が「働き方改革」の一環として副業や兼業を後押ししている

・「モデル就業規則」が改正されて今春にも副業が公的にOKに!?

・ソフトバンクやDeNAなど副業解禁を発表する大企業も!

1月31日、厚生労働省は企業が就業規則を制定する際の公的なひな型として影響力を持つ「モデル就業規則」を改定。
これまで副業は原則禁止とされていたが、事前に届け出を行うことを前提に副業ができると明記した。これにより、2018年は労働者の副業が推進される〝副業元年〞になると期待されている。ソフトバンクやDeNAなど、すでに人事制度を改めて副業解禁を発表している大企業も。
「人生100年時代」と言われるなか、働き方が多様化されることで、一人一人が柔軟なキャリアを実現しやすい社会になりつつある。
なにがOKでなにがNG?「副業の疑問Q&A」

イラスト/高篠裕子

なにがOKでなにがNG?「副業の疑問Q&A」


会社との関係や社会のルールなど、ビギナーが注意するべきポイントにフォーカス! 各界の専門家があらゆる副業の疑問に答えます!



Q.副業を始めたら確定申告が必要?




A副業所得が年間20万円以上なら必要!

「サラリーマンが副業で収入を得る場合、所得が20万円までなら確定申告する必要はありません。20万円を超える場合は確定申告が必要で、それによって住民税の額が変わると会社からチェックが入る場合も。会社が社員の副業を全面的に禁止することは法律で許されていないものの、実際は就業規則で禁止されていることが多いです。トラブルを避けるためにも、副業で年間20万円超えの所得を目指すならあらかじめ会社に申告しておきましょう。(ファイナンシャルプランナー花輪陽子さん)」



Q.副業は何から始めるとスムーズ?




A土台が築けるネットオークションはマスト!

「自分の好きなこと」と「世の中が求めるもの」の接点を探ることもできるので、まずはネットオークションに挑戦してみてください。厳密には〝副業″とは言えないかもしれませんが、将来的に自
分のショップを開業したり、クリエイターとして独立するための土台作りには最適です。限られた
時間でお金をかけずにやるのなら、商品の写真撮影、説明文の書き方、お客様とのやりとり、商品
の発送、入金手配確認など、商売の一連の流れを学べる良い機会となります。まずは「メルカリ」
で身の回りの不用品を売ることから始めてみては?(IT評論家 尾原和啓さん)



Q.副業のメリットは?




A新たな〝繋がり〟を増やせること!

会社の給料以外に収入を得られることが大きなメリットなのは間違いありません。加えて、副業を始めると今まで知らなかった世界が見えてきます。家と会社の往復では得られない情報やスキル、人脈を得ることができるため、人生の選択肢が広がっていきます。たとえ最初はボランティアのような形で収入が得られなくても、日頃から幅広いコミュニティに顔を出しておけば、将来的に思わぬ形で仕事が生まれることもあると思います。(「NewsPicks」副編集長佐藤留美さん)



Q.やる気が出ないときはどうすれば?




A「同じ志の仲間」を作る!

会社員をしながら副業をするのは孤独な作業です。軌道に乗っているときはいいけど、仕事が忙しくなって時間がとれなくなるとモチベーションも下がってきます。やる気の維持に最適の方法は「同じ志の仲間」を作ること。しかし、単発の起業セミナーや交流会に行ってもそうそうできるものでもありません。発信する中で巡り合う同志とのご縁が大切。出品や情報発信は仲間集めのアンテナにもなります。(尾原さん)




Q.副業でも開業届を出すべきなの?




A 一定の収入が見込める場合は出しておくのがベター

開業届の正規名称は「個人事業の開業・廃業等届出書」で国税庁のHPからダウンロード、入手も可能です。開業届を提出することのメリットは、確定申告の際に節税効果の高い青色申告特別控除が受けられること。(別途書類の提出が必要)などがあります。一方で、失業保険を受けることができなくなる可能性があるなどのデメリットもあります。開業届を提出したら所得が20万円以下の場合も基本的に確定申告が必要です。自分の売り上げに合わせて、税理士など専門家に相談することも検討してください。(花輪さん)


イラスト/高篠裕子


Q.副業に繋げやすい資格は?




A 取得しただけで儲かる資格はない

現在は最高難易度の資格である弁護士ですら取得者が増えすぎて仕事が少なくなっています。時間と費用を費やして猛勉強して資格を取っても職が見つからない〝資格難民〞に陥りやすくなっているのです。趣味系の資格も同様に、高いスクール費用を払っただけで何も残らない可能性があります。資格を生かして副業をするためには、SNSなどを駆使して自分をブランディングするなど、たくさんのライバルと差別化する能力が大事です。(佐藤さん)

イラスト/高篠裕子


Q.やらないほうがいい副業は?




A 本業の利益を損なう仕事はNG!

副業で注意したいのは本業との関係。本業のライバル会社のお手伝いをするような仕事は避けたいところです。例えばコンサル業や広告代理業のように、複数のクライアントをもって事業のお手伝いをする仕事はコネクションを生かして副業を始めやすいですが、社内の機密情報を漏らさないように徹底しましょう。また、作業自体が楽しいと思えず、見合った収入も得られない単純作業のような仕事は精神的な負担が大きいためおすすめできません。(花輪さん)

識者がオススメする「女子のための副業リスト」

□ハンドメイド作家
□WEBライター
□週末カメラマン
□料理代行
□ナレーター
□フリー広報

「自分の好きなことを活かせるハンドメイト作家やWEBライターは、新規参入もしやすく初心者が手堅く稼げる副業です」(尾原さん)。

「カメラ女子の間で注目されているのが『週末カメラマン』。新生児のニューボーンフォトなどの撮影で1日2万円を稼げることもあるようです」(佐藤さん)。

「昨今は専門職を雇えない中小企業がセミナーのナレーターや広報を外注するケースが増加中。今後も需要が上がりそうです」(花輪さん)
教えてくれたのは……
◆ファイナンシャルプランナー 花輪陽子さん
外資系の投資銀行に務めるOLからファイナンシャルプランナーに転身。『貯金ゼロ 借金200万円!ダメダメOLが資産1500万円を作るまで』など著書多数。

◆「NewsPicks」副編集長 佐藤留美さん
ジャーナリストとしてキャリア関連の記事を多数執筆。『結婚難民』、『資格を取ると貧乏になります』、『人事が拾う履歴書、聞く面接』などヒット著書多数。

◆IT評論家 尾原和啓さん
藤原投資顧問シニアアドバイザー。マッキンゼー・アンド・カンパニー、リクルートなどを経て現職に。著書の『モチベーション革命』は昨年ベストセラーとなった。

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