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上司の「あなたのためを思って」に都合よく振り回されない対処法 [with]

2018年04月20日(金) 12時00分配信

アラサー行動心理士 長谷川ミナの『OLセラピー』です。人間関係の悩みはどこに行っても誰にでもある、当たり前のこと。

『OLセラピー』では、よりよいOL生活を楽しんでもらうために、「疲れない心」を育てていきましょう。

さてさて、今回ご紹介するのは「上司が自分の仕事と責任を押し付けてくること」に対するお悩みです。

今回のお悩み

男の主任が苦手です。自分の仕事に手が回らなくなると、毎回私に押し付けてきます。
しかも、仕事を依頼してくる時「経験になるし、あなたのためを思って頼んでいる」と言われるので、断りにくいです。さらに、同じ仕事内でミスが発覚すると責任を押し付けてくる始末……。仕事が増え続けていて困っていますし、責任転嫁されるのでストレスです。仕事を嫌味なく断るにはどうすればいいのでしょうか?
(33歳・医療系事務・Sさん)
自分の仕事を押し付けてくる主任(以下Nさん)。頼むたびに「あなたのためを思って…」と言うNさんは、いかにもなセリフを使って、Sさんに断らせないようにする、言わば確信犯です。

さらに、ミスの責任まで押し付けられていてはSさんの精神的な負担が増すばかり。

ここは、責任感のない上司に振り回されない心得をもって、自分の身を守るようにしていきましょう。

では、「都合よく扱われない」ための3つの方法をご紹介します。

・利用してくる人の心理を知ろう
・業務量の管理も仕事のひとつと捉える
・ミスの証明を残しておこう

利用してくる人の心理を知ろう

そもそもなぜNさんは仕事を押し付けてくるのでしょうか?
部下であるSさんに責任までも押し付けてしまうNさんの心理は、「自己中心的」「自信がない」「プライドが高い」といったことが挙げられます。

もし、仕事が手一杯だったとしても通常ならば「手が空いていれば手伝ってもらえるかな?」と素直に依頼したり、そもそも他からの仕事を受ける前にチームのスケジュールやキャパシティを把握しておくべき立場にいるはずです。

ところが、Nさんはプライドが高く、他にいい顔したいと言う意識が働き、仕事を安請け合いしてしまっています。

結果的にキャパオーバーでミスが生じやすくなり、自分の評価が落ちることが怖いNさんはSさんに責任転嫁する、という悪循環に陥っているのでしょう。

こうした自分都合ばかり考えている上司の元で働いている場合、気付くと全てコントロールされてしまい、心身ともに疲れ切ってしまうので注意が必要です。

疲れを軽減するために、次の対処をしていきましょう。

業務量の管理も仕事のひとつと捉える

NさんはSさんが部下であることをいいことに利用しているということもありますが、根底には絶対にやってもらえるという“甘え”があるのです。SさんがNさんの要望を安易に引き受けてしまうと、この状況は変わりません。

実際にSさんは仕事が増え続けてしまっている状況ですから、これ以上増えてしまっては、自分が苦しくなるだけですよね。

自分の業務管理も立派な仕事の一つです。言われたまま仕事を引き受けるのではなく、自分の状況を冷静に判断して返答するようにしましょう。

例えば、“いつまでに必要か”を確認し、“他の業務との優先順位”を整理する。それをもとに「この部分までならできます」「他の業務で手一杯で厳しいです」などと、出来ることと出来ないことを明確に返事することです。

やりたい、やりたくない、ではなく、業務量とスケジュールを理由に整然と説明することでSさんの誠意も伝わりますし、断るにしても印象悪く映らないでしょう。

また、きちんと自分の意見を言える人という印象を与えることで、徐々にNさんも仕事を押し付けることをためらうようになるはずです。大切なのは、SさんはNさんの都合を満たすために仕事をしているのではないということです。

Nさんの自己都合に振り回されないように、今の状況をきちんと把握しておくようにしましょう。

ミスの証明を残しておこう

次にミスを押し付けてくるときの対策です。

Nさんから仕事の依頼を受けたときは、進めていく際に逐一報告して確認や許可を得ると良いでしょう。例えば、チェックリストを作成し、一つひとつ認印やサインをもらったり、確認メールを送ったりしておくのも効果的です。

確認してもらいながらやったという既成事実があれば、Nさんも言い逃れすることはできませんし、責任逃れしようとする意識も薄まります。

それでもNさんから仕事を押し付けられ続ける場合は、最終的にはNさんよりも上の上司に相談するなどして自分の身を守るようにしましょうね。

ということで、今回の合言葉は「器の小さい上司に振り回せれるべからず!」です。

ではでは、皆さまのよき日々を願って……♪

PROFILE

著者:長谷川ミナ
アラサーの行動心理士。日課は瞑想すること。祖母譲りの強い直感で分かるオーラに加え、行動から見える他人の心理を読み取り、皆さまの日常の悩みやモヤモヤを紐解いていきます。

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