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【花粉・アレルギー】で肌が敏感なときの救世主ケアアイテムとは? [VOCE]

2018年04月10日(火) 11時00分配信

撮影/向山裕信(vale.)

この季節、花粉を始めとするアレルギー症状に悩まされる人が続出。お手入れや処置方法など、困ったときの頼れる知恵がいっぱい!!!

イラスト/トシダナルホ

Q.そもそもどうして花粉症になるの?

A.個人が持つ花粉へのキャパシティーの問題
「突然発症するのは、個々が持っているアレルゲンに対するキャパシティーを超えてしまうから。もともとアレルギー疾患のある人は花粉症になりやすいです」(谷祐子先生)

資料提供:資生堂

Q.花粉が肌にも悪影響を与えるって本当?

A1.目や鼻だけでなく、皮膚の炎症の原因にも
「昔の花粉症は目や鼻に症状が出る人が多かったのですが、最近は皮膚に出る人も。皮膚に出た場合の症状は乾燥、痒み、赤みなど。放置すると皮膚炎になる場合も」(谷祐子先生)

A2.花粉の成分自体が肌にダメージ
「スギ花粉の抗原タンパク質がバリア機能を低下させるという研究結果があります。水分蒸散量が高くなりうるおいが喪失。直接肌に触れさせないことが必須です」(國澤直美さん)

↑スギ花粉の抗原タンパク質「Cry j1」を組織培養皮膚表皮に塗布したときの水分蒸散量の違い
Q.近年、花粉症が増え続けているのはなぜ?

A.大気汚染の影響や、衛生的すぎて免疫が低下しているから
「日本の環境が清潔になりすぎて、抗原や抗体に対する反応が脆弱に。さらにアレルゲンと大気汚染が結び付き、より悪さをする物質に進化しているという理由も」(谷祐子先生)

Q.アレルギーでアレていて水すらしみちゃいます。スキンケアは諦めるしかない?

A.浸透性の問題なので、アイテムのチョイスも重要に
「肌が敏感なときほど“水”のような液体がしみやすいんです。浸透することなく肌の上で膜をつくるクリームやバームテクスチャーを選ぶのがベストです!」(前田美保さん)

Q.内側からもブロックしたい!おすすめのアイテムは?

A.アスタキサンチンとコエンザイムQ10
「皮膚の荒れを改善するコエンザイムQ10やアレルギー、炎症を抑えるアスタキサンチンなどがおすすめ。ビタミンB2、B6、Cなども皮脂コントロールなどができるので◎」(谷祐子先生)

Q.顔に赤みが出てきちゃいます。これって炎症?

A.頬まわりなら血行かも。痒みが出るようなら注意を
「赤みが出るエリアにもよります。頬なら、寒暖差で毛細血管が開いて血行が良くなっているだけかも。頬以外のエリアだったり、痒みを伴うなら様子を見て」(前田美保さん)

イラスト/トシダナルホ

Q.鼻水が止まらなくて鼻の下がヒリヒリ……。上手なかみ方は?


A.保湿力のあるティッシュで、小鼻を押さえすぎないようにして
「日本人は鼻が低めなので、小鼻を押さえながら鼻をかむんです。すると皮が剥けがち。できるだけやわらかいティッシュで、鼻水を押し出すよう、鼻の力でかんでみて」(谷祐子先生)
Q.家から帰ってきて、まずするべき花粉対策は?

A.メイクを一旦オフして、顔についた花粉を落として
「メイクオフを最優先にして、顔についた花粉もオフを。乾燥からのゆらぎを防ぐためにもスキンケアまで終わらせて。花粉は髪にも付着するので、髪を洗うのも◎」(谷祐子先生)

Q.顔がムズムズします。洗顔をしっかりした方がいい?

A.刺激に敏感になっているので、丁寧な洗顔を
「ゴシゴシ洗いは刺激になるので、その思いは封印して。肌にやさしい洗浄料をしっかり泡立ててから、泡を転がすように洗顔を。顔まわりなど洗い残しのないように注意を」(前田美保さん)

Q.半身浴で体温をあげるのがアレルギーに有効って本当?

A.リラックスするとアレルギーが和らぐ効果が
「確かにリラックスするとアレルギー症状が和らぎます。しかしお湯の温度が高すぎると逆に痒みを誘発するので、体温をあげすぎないように気をつけて。ぬるめのお湯でゆっくりリラックスを」(谷祐子先生)

イラスト/トシダナルホ

Q.花粉にはアルコールが入っている化粧水が有効って本当?

A.×。皮脂の取りすぎで悪化の可能性も
「アルコールには殺菌消毒効果がありますが、この場合は刺激にしかなりません。皮脂を取るのでニキビには有効かもしれませんが、花粉対策にはなりません」(國澤直美さん)

Q.花粉の時期はクレンジングができないぐらい肌が荒れちゃいます……。スッピンでいるしかない?


A.お湯でオフできるベースを試してみては?
「今はお湯でオフできる下地もあります。スッピンだと逆に直接肌に花粉がついてしまうので、こういった下地を活用して。メイクもお湯でオフできるものを使って」(前田美保さん)

教えてくれたのは

資生堂 化粧品情報開発センター コスメティックブランド情報開発G 國澤直美さん
多くの人の肌を測定・研究。皮膚生理の知見を活かして製品開発業務に。

ディセンシア PR 角田日向子さん
商品の企画からPRまでを担当する敏感肌のエキスパート。

広尾プライム皮膚科 院長 谷祐子先生
医学博士。肌を知り尽くしたゆえの分かりやすい解説にファン多数。

美容ライター 前田美保さん
スキンケアからインタビューまで幅広く担当。最近花粉症を発症!

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