• > 【ビジネス&日常】好感度を上げる訪問のマナーとは? [おとなスタイル]

【ビジネス&日常】好感度を上げる訪問のマナーとは? [おとなスタイル]

2018年04月07日(土) 10時00分配信

岩下宣子さんの「大人のマナーレッスン」

冠婚葬祭や訪問時、食事でのマナーや立ち居振る舞いなど、その場になって慌てたり、知らずに恥をかいていたという経験があるという人も少なくないはず。とはいえ「今さら聞けないし……」と気になってはいても、ついついそのままになってしまいがち。
「マナーのルールを知っておけば、心に余裕が持てるようになります。人とのおつきあいにおいて、『これはどうすればいい?』とその都度悩んだり、迷っていては、自分のことで精一杯になり、他者を思いやる心が持てません。マナーのルールは、先人たちが、私たちに思いやりの心を発揮できるように、今に伝えている生活の知恵なのです」と語るのは『社会人の基本 マナー大全』の著者であるマナーデザイナーの岩下宣子さん。
そんなマナーの中でも、「社会人なら知っておきたい、大人ならできて当然」といった基本となるマナーを厳選し、岩下さんに教えていただきました。
岩下宣子さんの「大人のマナーレッスン」は、「外出先(訪問)での印象アップの心がけ」です。ちょっとした気遣いや配慮ができるかどうかで、相手の方のあなたへの印象はぐんとアップします。ぜひとも覚えておきましょう。

ビジネスでの訪問は5分前、 個人宅はオンタイムが基本

たとえば、取引先の会社の方に10時から打ち合わせのアポイントをとった場合。10時ちょうどに相手の会社の受付に到着していればいいと考える人がいるかもしれませんが、これは間違い。10時からの打ち合わせというのは、10時に打ち合わせがスタートするという意味です。受け付けは遅くとも5分前にはすませるようにするのがマナーです。
逆に個人のお宅を訪ねるときは、約束の時間より早く着いてしまったとしても、時間まで玄関のチャイムを押してはいけません。おもてなしをするほうは、約束の時間に照準を合わせて準備をしています。早く着いてしまっては、訪問先の方をあわてさせてしまうだけですので、約束した時間に訪ねるのがマナーとなります。また、訪ねる時間は、相手の食事どきや、その前後は避けましょう。もちろん早朝や深夜も非常識です。午前中は10時~11時半、午後は1時から4時ごろがもっとも適した時間帯と心得ましょう。
そのほか、訪問時のマナーをまとめましたので、参考にしてください。
ビジネス&プライベート 訪問マナー

手提げ袋は、相手が親しい間柄なら一緒に渡しても構わないが、そうでないなら持ち帰る。

ビジネス&プライベート 訪問マナー

出迎えを受けたらまずは「あいさつ」
相手が誰でも、あいさつは、「相手より先に」が基本。知人のお宅や取引先に伺ったとき、「本日はお招きいただきありがとうございます」「お忙しい中、お時間を割いていただいてありがとうございます」のひと言が、訪問をより充実したものに。

遅れそうなときは必ず「連絡」
やむを得ず約束の時間に遅れそうなときは、どのくらい遅れそうか、余裕をもって多めに連絡すること。10分ほど遅れそうな見通しでも「20分ほど遅れます」と伝えておけば、遅刻を繰り返す心配もなし。

手みやげ選びのポイント
取引先であれば、数が多くて配りやすい個別包装のお菓子など。ホームパーティにお呼ばれしたときは、ワインとチーズのように、その場で出しても、とっておいてもよいものを。大人のみか、小さい子どももいるのか、相手の家族構成も把握しているとベター。

・相手の好みを知っておく
・相手の地元では買わない
・できれば季節感のあるものを
・訪問先の人数を考慮する


手みやげは手提げ袋から出して渡す
冷蔵庫にすぐに入れてほしいもの以外は、部屋に通されて、あいさつをすませてから渡す。手みやげは、手提げ袋から出して渡すこと。

手みやげは必ず両手で相手に差し出すのを忘れずに。

渡すときには「心ばかりのものですが」のひと言を
「つまらないものですが」よりも「心ばかりのものですが」のほうが、相手は嬉しいもの。押しつけがましさを感じさせず、喜んでもらいたくて選んだことをさりげなく伝えるのがポイント。

訪問時は玄関前や受付前で 身だしなみを整える

欧米では、玄関先で、「どうぞお入りください」と言われる前にスプリングコートなどを脱ぐのは「早く部屋に通して」と催促しているようなので、失礼だとされています。しかし、日本では、玄関前の外でコートなどは脱ぎ、裏返しにたたんで持って入ります。脱ぐときにバタバタしないスマートな脱ぎ方を知っておくとよいでしょう。脱いだコートは部屋まで持ち込まずに、玄関の邪魔にならないところに置かせてもらいます。寒い季節に使用するマフラーや手袋なども同様に外しましょう。荷物を持っていてコートを脱げなければ、「着たままで失礼します」とひと言断りを。
コートを着るのも玄関を出てからが基本ですが、室内で着ることをすすめられたら「失礼します」とひと言添えて袖を通してもかまいません。ただし、マフラーや手袋については、外に出てから身につけてください。
ビジネス訪問の場合は、受付に行く前に、コートを脱いで同様に身だしなみを整えましょう。受付に行く前に化粧室があれば、そこで身だしなみを整えることをおすすめします。

脱いだ上着やコートはきれいにたたむ。

上着やコートを脱ぐときは「肩から」がスマート
まず、右手で上着の右襟、左手で左襟を肩から外す。次に両手を背中側に回して、右手で左の袖口を持って、左手をはずす。その左手で袖口を持って、右手を抜く。
狭い場所でも、この方法ならもたもたせずに上着やコートを脱げる。

1 両手を両肩の部分に入れて、その両手を合わせる。 2 右手首を上にひねるようにして、右肩部分を裏返しにして、左肩と重ね合わせる。 3 右手で襟をつまみ、左手を入れたまま、右手でコート全体を2~3回上下させる。

簡単で、きれいにコートをたたむ方法
コートは裏返しのまま二つ折りに。そのまま腕にかけるか、玄関に置くときは軽く折りたたむ。

岩下 宣子(いわした のりこ)


「現代礼法研究所」主宰。NPOマナー教育サポート協会理事長。1945年、東京都に生まれる。共立女子短期大学卒業。30歳からマナーの勉強を始め、全日本作法会の故・内田宗輝氏、小笠原流・故小笠原清信氏のもとで学ぶ。’84年、現代礼法研究所を設立。マナーデザイナーとして、企業、学校、商工会議所、公共団体などでマナーの指導、研修、講演と執筆活動を行う。『知っておきたいビジネスマナーの基本』(ナツメ社)、『ビジネスマナーまる覚えBOOK』(成美堂出版)、『好感度アップのためのマナーブック』(有楽出版社)、『図解 マナー以前の社会人常識』 『図解 マナー以前の社会人の基本』(講談社+α文庫)など著書多数。

【関連記事】

NEWS&TOPICS一覧に戻る

このページのTOPへ戻る