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「ご祝儀袋」の知ってるつもり!? [おとなスタイル]
2018年03月30日(金) 10時00分配信
岩下宣子さんの「大人のマナーレッスン」
冠婚葬祭や訪問時、食事でのマナーや立ち居振る舞いなど、その場になって慌てたり、知らずに恥をかいていたという経験があるという人も少なくないはず。とはいえ「今さら聞けないし……」と気になってはいても、ついついそのままになってしまいがち。
「マナーのルールを知っておけば、心に余裕が持てるようになります。人とのおつきあいにおいて、『これはどうすればいい?』とその都度悩んだり、迷っていては、自分のことで精一杯になり、他者を思いやる心が持てません。マナーのルールは、先人たちが、私たちに思いやりの心を発揮できるように、今に伝えている生活の知恵なのです」と語るのは『社会人の基本 マナー大全』の著者であるマナーデザイナーの岩下宣子さん。
そんなマナーの中でも、「社会人なら知っておきたい、大人ならできて当然」といった基本となるマナーを厳選し、岩下さんに教えていただきました。
今回は、結婚式や様々なお祝いの際になくてはならない「祝儀袋」にまつわるマナーについてうかがいました。
「マナーのルールを知っておけば、心に余裕が持てるようになります。人とのおつきあいにおいて、『これはどうすればいい?』とその都度悩んだり、迷っていては、自分のことで精一杯になり、他者を思いやる心が持てません。マナーのルールは、先人たちが、私たちに思いやりの心を発揮できるように、今に伝えている生活の知恵なのです」と語るのは『社会人の基本 マナー大全』の著者であるマナーデザイナーの岩下宣子さん。
そんなマナーの中でも、「社会人なら知っておきたい、大人ならできて当然」といった基本となるマナーを厳選し、岩下さんに教えていただきました。
今回は、結婚式や様々なお祝いの際になくてはならない「祝儀袋」にまつわるマナーについてうかがいました。
ご祝儀袋の「格」を知り 金額によって使い分ける
お祝いの現金を入れるのしのついた祝儀袋ですが、たくさんの種類があって、迷ってしまいがち。「可愛い!」「素敵!」と好みで選んでいる人はいませんか。でも、これはNG!せっかく贈ったご祝儀が失礼にあたることもあるので、金額や贈る人の立場に見合った祝儀袋の選び方を知っておきましょう。特に体裁が豪華な割に金額が少ないといったことのないように注意してください。
祝儀袋の上に結ばれているのが水引です。水引の結び方にも「結び切り」と「蝶結び」があります。また、「結び切り」には「あわじ結び」、「結び留め」、「輪結び」などがあり、それぞれ使い分けが必要です。「結び切り」は、一度結んだらほどけないというところから、「一生に一度だけ、これっきり」という意味があり、「蝶結び」は、すぐにほどけるというところから、「何度あってもよい」という意味があります。簡単な使い分けとしては、結婚祝いには「結び切り」、それ以外の出産祝い、新築祝いなどは「蝶結び」と覚えてください。
祝儀袋と金額の目安としては、1万〜3万円未満なら水引は金銀の「あわび結び」か「輪結び」、5万円からは金銀の「飾り結び」、10万円以上は松竹梅つきの「飾り結び」のものがふさわしいでしょう。
祝儀袋の上に結ばれているのが水引です。水引の結び方にも「結び切り」と「蝶結び」があります。また、「結び切り」には「あわじ結び」、「結び留め」、「輪結び」などがあり、それぞれ使い分けが必要です。「結び切り」は、一度結んだらほどけないというところから、「一生に一度だけ、これっきり」という意味があり、「蝶結び」は、すぐにほどけるというところから、「何度あってもよい」という意味があります。簡単な使い分けとしては、結婚祝いには「結び切り」、それ以外の出産祝い、新築祝いなどは「蝶結び」と覚えてください。
祝儀袋と金額の目安としては、1万〜3万円未満なら水引は金銀の「あわび結び」か「輪結び」、5万円からは金銀の「飾り結び」、10万円以上は松竹梅つきの「飾り結び」のものがふさわしいでしょう。
左から「あわじ結び」、「結び留め」、「輪結び」の水引。いずれも結婚祝いに使われる「結び切り」です。
「蝶結び」の水切は何度も繰り返すを意味するため、どんなに華やかなものでも婚礼のお祝いには不向きです。
「蝶結び」の水切は何度も繰り返すを意味するため、どんなに華やかなものでも婚礼のお祝いには不向きです。
祝儀袋の上包みの裏の折り返しは上を下に
祝儀袋は、お金を入れた中袋に上包みをする形になっています。祝儀袋は、「喜びを受け止める」という意味から、上包みの下からの折り返しを上にして「上向き」に重ねます。ちなみに不祝儀袋は「悲しみを流す」という意味で、折り返しを「下向き」に。
<著者プロフィール>
岩下 宣子(いわした のりこ)
「現代礼法研究所」主宰。NPOマナー教育サポート協会理事長。1945年、東京都に生まれる。共立女子短期大学卒業。30歳からマナーの勉強を始め、全日本作法会の故・内田宗輝氏、小笠原流・故小笠原清信氏のもとで学ぶ。’84年、現代礼法研究所を設立。マナーデザイナーとして、企業、学校、商工会議所、公共団体などでマナーの指導、研修、講演と執筆活動を行う。『知っておきたいビジネスマナーの基本』(ナツメ社)、『ビジネスマナーまる覚えBOOK』(成美堂出版)、『好感度アップのためのマナーブック』(有楽出版社)、『図解 マナー以前の社会人常識』 『図解 マナー以前の社会人の基本』(講談社+α文庫)など著書多数。
岩下 宣子(いわした のりこ)
「現代礼法研究所」主宰。NPOマナー教育サポート協会理事長。1945年、東京都に生まれる。共立女子短期大学卒業。30歳からマナーの勉強を始め、全日本作法会の故・内田宗輝氏、小笠原流・故小笠原清信氏のもとで学ぶ。’84年、現代礼法研究所を設立。マナーデザイナーとして、企業、学校、商工会議所、公共団体などでマナーの指導、研修、講演と執筆活動を行う。『知っておきたいビジネスマナーの基本』(ナツメ社)、『ビジネスマナーまる覚えBOOK』(成美堂出版)、『好感度アップのためのマナーブック』(有楽出版社)、『図解 マナー以前の社会人常識』 『図解 マナー以前の社会人の基本』(講談社+α文庫)など著書多数。