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「年を取るほど気を付けたい」熊倉正子さんが始めたこと [おとなスタイル]

2018年03月26日(月) 10時00分配信

ファッションは自己演出。 50歳からは、小さな達成感で、ご機嫌に

「mEeyye」デザイナー、ディレクター 熊倉正子さん

ファッションは自己演出。 50歳からは、小さな達成感で、ご機嫌に

パリのヴァンドーム広場を見渡すオフィスで働いていた頃、窓から見て、日本人をほぼ百発百中、当てることができたんです。猫背でペタペタと歩いているから」
と辛口に話すのは、ドリス ヴァン ノッテンなど、多くのハイブランドを日本に紹介し、欧米のファッション界の第一線で活躍してきた熊倉正子さんだ。初の著書『無駄のないクローゼットの作り方』には、世界を知るからこそ気付いたことや、明快なおしゃれ哲学、働き方の極意が綴られている。

写りの悪い写真は、反省材料として消さずにしばらく保存する、シーズンごとにファッションのテーマを決める、黒のパンツは潔く諦める、1500円のTシャツも必ず試着する……など、少し意識するだけで明日から変われそうなヒントがいっぱいだ。
「残念ながら日本には素敵な50歳以上の人が少ないですね。バブルの頃にいいものを知っている世代なのに、洋服、髪型、靴、バッグ、メイクがちぐはぐだったりする。自分の外見を客観的に見ていないからかな。年を取るほど気をつけなければいけないことは、私は“立ち居振る舞い”だと思います。きちっと立ち、きちっと歩くことが、おしゃれの基本。そのためにはインナーマッスルを鍛えるのがいいですよ。私自身も、グレーのセーターに白のコーデュロイパンツといったシンプルな洋服の似合う上品なおばあさんを目指してるので(笑)、マシーンを使ってのピラティスやヨガで体を整えてます。シンプルな服ほど姿勢が大切になりますから」

熊倉さんは50歳の直前に、大嫌いだったジョギングを始めたのだそうだ。
「ジムでのウォーキングに飽きて、試しに少し走ってみたら気持ち良かったんです。忙しいときも朝、走ってからシャワーを浴びて仕事に向かうと、『私、なんて立派なんでしょう!』とご機嫌に1日を始められる。そんな毎日の小さな達成感があると、ちょっと幸せだし、自分のことも好きになれるんです。
幸せって数字で測れないし、定義もないものだから、自分の感じ方次第。だったらおとなの女性は、自分で幸せをつくっていけばいいんだと思います」
■Profile
くまくらまさこ
1959年生まれ。’87年日本初のラグジュアリーブランド専門PR会社「KIC」設立。2000年仏VOGUE誌ディレクターに就任し、渡仏。グッチグループ、アレキサンダー・マックイーンを経て、’17年アイウエアブランド「mEeyye」を立ち上げる。著書『無駄のないクローゼットの作り方』(講談社)には、欧米ファッション界で一目置かれる“伝説のマサコ”の、とっておきのアドバイスが満載。

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