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【人生Q&A】理解してほしいあまり、人間関係をうまく築けない [mi-molllet]

2018年03月13日(火) 14時00分配信

ぴのさんからの質問

Q. 理解してほしい気持ちが強すぎて人間関係を上手く築けません。

いつも親身に、しかし大局を見てのご回答に感激し参考にさせていただいています。今回の相談は人間関係の構築についてです。穏やかで平穏な家庭に育ち、好きな人と結婚、子どもにも恵まれ幸せな日々を送っています。けれど人間関係においては、理想とのギャップを度々感じています。中高一貫で青春時代を共にした友達も、親友になれた人は1人もおらず。就職した会社の上司は心から尊敬できず、ギクシャクする寸前で逃げるように寿退社してしまいました。1、2年の人間関係構築は問題ないのですが、長期になると相手に理解してほしくてハッキリ言い過ぎてしまいます。いつも後悔するものの抑えきれず、ギクシャクした結末に。でも子育てが落ち着いたら社会復帰し、周囲とも深く良い人間関係を築いていきたい、社会の役に立てる仕事をしていきたい、と強く思っています。こんな性格の私がより良い人間関係を築き継続していくにはどうしたらいいでしょうか?(32歳)

特別ゲスト 小林照子先生の回答

A. 外の社会で心地よく暮らすためには、“ちょっと踏み込まない” というスキルが必要なのです。

お悩み拝見いたしました。ぴのさんは今、32歳でいらっしゃるのですよね。とてもお若いですから、真の友を得ることはまだまだいくらでも可能、……ということを今回はお話ししたいと思います。というのも私は今、50代で得た友人たちが親友となっているからです。女性は50代くらいになると子育てが一段落し、仕事も佳境を過ぎて、話もペースも合うようになるのですよ。彼女たちとは月イチでご飯に行き、面白おかしく意見交換をしています。

ただし、長く良い関係を築いていくためにはマナーというものが必要です。私たち親友仲間は4人グループなのですが、いくつかルールをもうけています。それは、食事代はワリカン、幹事は順番に務める、そして悪口は言わない、というもの。お互いに踏み込まない関係で情報交換をする、ということをモットーにしているのです。だからとても良い関係。ぴのさんは現在専業主婦とのことですが、これから40代、50代でキャリアを積めば、いくらでもそういった友達を持てますよ。持つべきものは女友達です!

さてそこで問題は、これまでなかなか良い人間関係を築いてくることができなかった、と感じられていることですよね。ぴのさんは、ご家族とはとても仲が良く幸せであるとのこと。おそらく、内向的に身近な人と心地よく暮らす能力はとても高い方だと思うのですね。だけど社会に出て心地よく暮らしていく能力というのは、また別もの。これからはその能力を身につけるためにも、キャリアを積まれると良いかもしれませんね。上司と上手くいかなかったとしても、それは“学びの時間”だと思って受け止めるのです。

では家族で暮らすスキルと社会で暮らすスキルとで何が違うのかと言いますと、それは“ちょっと踏み込まない”ということなのです。家族と上手くいっているからといって、それが良い人間関係のすべてだと思ってはいけません。外の人間関係においては、こらえるところはこらえる、適度な距離を置く、相手の領域に土足で踏み込まないといった、また別なスキルが大事なのですよ。
世の中には、外面だけが良くて家族との関係が良くない、といった人もたくさんいます。でもぴのさんは、家族に感謝しながら暮らされている。素晴らしい能力だと思います。たしかに外の人間関係にはまだ苦手意識があるようですが、距離感さえ会得すれば、親友は絶対にできますよ。

何度も言いますが、持つべきものは女友達。男性だって、女性と暮らしているほうが心豊かな印象がありませんか? いわんや女同士をや、です!(笑)
いかがですか?
小林照子先生の回答、ぜひご参考になさってください。

PROFILE

小林照子(こばやしてるこ)
1935年生まれ。美容研究家。現在のコーセーを経て、1991年に「美・ファイン研究所」を設立。モデルや女優、政治家など何万人ものイメージ作りを手がけるほか、[フロムハンド]メイクアップアカデミー、青山ビューティ学院高等部東京校・京都校の学園長も務めている。最新著書『これはしない、あれはする』(サンマーク出版)が好評発売中。プライベートでは27歳で結婚。娘の小林ひろ美さんは同じく美容家として活躍中。

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