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【夫婦問題Q&A】ダブル不倫中。いずれ相手と一緒になるつもりだけど不安 [mi-mollet]

2018年02月14日(水) 14時00分配信

mi-ayaさんからの質問
Q. ダブル不倫中。子供が巣立ったら一緒になろうと話していますが、確約はなく気持ちが不安定です。

来春から中学生になる息子が一人いる42歳です。夫は一時期、部下の女性と不倫をしており、弁護士に相談したこともありました。それと同時期から、私は6歳上の外国籍の彼とお付き合いしています。 彼の家族構成は、彼曰く、不仲の専業主婦の妻、高校生と中学生の息子です。 ずい分昔になりますが、私の夫、彼の妻にお互いの存在を知られたことがあります。 それぞれ、子どもたちを巻き込み離婚の危機となりましたが、今は不穏ではなくなってはいます。が、私と彼との間には、お互いの子どもが巣立ったら一緒になろうという密かな夢があります。でもその頃には私は50代目前、彼も50代。確約でない約束を信じてあと数年待つことも、そんな年齢からリスタートできるかも不安で、気持ちが不安定になります。彼は妻からの「家を買おう」という催促をかわし、虎視眈々と数年後を迎える準備をしていると言っています。でも、2年前にも私が彼の家を訪れていたことが発覚しても離婚しない彼の妻。しかも彼女は会社を辞めたため、すんなり離婚に応じるとは思えないのです。彼とは職場も自宅も近いことから、毎週のように1時間でも会うという、かけがえのない存在です。夫への愛はなく、彼を愛しています。 気持ちに素直に従うのであれば今すぐ彼と一緒になりたい。しかし、父、母としての理性がお互いそれを許しません。このことは誰にも打ち明けておらず、よく悶々となります。どのように離婚するのがベストでしょうか?

特別ゲスト 原口未緒先生の回答
A. 他人軸でなく自分軸で人生を決めないと同じことの繰り返しになるかもしれません……

お悩みを拝見していますと、お互いに今は「父、母としての理性が現状維持を選んでいる」とおっしゃっているように、このままでも良いのではないかという気もいたしました。何より、不倫相手である彼が離婚をしないことには、mi-ayaさんの思いだけでどうこうすることはできないのが実情ですから……。

mi-ayaさんのように、不倫相手に愛情を抱き、「夫と離婚して不倫相手と再婚したい」とご相談に来られる方は少なくありません。そういった方には私は、「いったん、恋愛感情と結婚を切り離して考えてみましょう」とアドバイスを差し上げるようにしています。「愛しているから結婚しなくてはならない」と考えると、事が望む方向に運ばないとどんどん辛くなるからです。ですから今は、mi-ayaさんがおっしゃられているように、「一番大事なのは母と父であること」という考えで良いと思うのですよ。彼はあくまで“パートナー”と割り切り、かつ、その気持ちを彼と共有できると良いですよね。そうすれば彼が離婚をしなくても、あまり気にならなくなると思うのです。

一方で、もし、本当に今すぐ離婚して彼と一緒になりたいという気持ちが強く、彼も同じ思いならば、そのように進めても良いと思うのです。このようなことをお伝えしたのは、mi-ayaさんと彼の子供が、ともに息子であるからです。私がこれまで見てきたケースでは、ある程度の年齢に達した息子というのは、親の離婚に対して「自分のことさえ(例えば食事の支度など)してくれれば、好きにすれば」と淡々と受け止める印象がありました。これが娘となると、「お父さん(お母さん)がかわいそう、離婚してほしくない」などと傷つき悩んでしまうことが多いのですが……。もちろん息子さんたちの本心は違うかもしれませんが、少なくとも言葉を尽くして説明すれば娘さんよりは理解してくれる可能性は高いと思うのです。ですので、mi-ayaさんも必要以上に「母としてこうあらねば」という思いに捉われなくても良いのかな、という気もいたします。

でももしかしたらmi-ayaさんは、本当は、夫と良い関係に戻れたら、それが一番良いのかもしれません。そもそもmi-ayaさんが不倫を始めたのは、夫の不倫がきっかけとのこと。おそらくmi-ayaさんは、潜在的に「愛されたい」という思いを強く持たれているのではないでしょうか。夫に裏切られたことで、その愛を不倫相手に求めるようになったのではないかと……。ですが「愛されること」を自分の外側に求める限り、今抱いている不安はずっと続いてしまうのではないかと思います。そうではなく、自分で自分のことを愛せるようにまずはなってみてほしいのです。

そのためには、カウンセリングを受けて自分の気持ちなどを受け止めてもらうのもオススメです。またはセラピー系のセッションを受けて、自分を癒すのも良いかと思います。それらを経てから「彼との関係をどうしようか?」と考えたら、自分が本当は何を求めているのか見えやすくなると思うのです。でも、「この人は自分に何をしてくれるか」という“他人軸の愛”で物事を決めていたら、もし不倫相手が離婚に向けてなかなか動き出してくれなかったり、不倫相手のふとした言動に不安を抱いたりしたとき、また別の相手に愛を求めるということを繰り返してしまうかもしれません。反対に、自分で自分のことを愛してあげることができるようになると、自分が何を求めているのか、何をしたら幸せを感じられるのか、という“自分軸”で人生を考えることができるようになると思うのです。そうすると、現在とはまったく別の選択肢を選ぼうとするかもしれない。たとえば不倫をやめて夫と愛し愛される関係を築こうと思うかもしれませんし、夫でも不倫相手でもない、新たなベストパートナーが見つかるかもしれませんし。

具体的な解決案でなくて恐縮ですが、離婚を焦る前に、まずは自分で自分を満たす、ということを探ってほしいと思いましたので、このような提案をさせていただきました。参考になりましたら幸いです。
いかがですか?
原口先生の回答、ぜひご参考になさってください。

PROFILE

原口未緒(はらぐちみお)
1975年生まれ。弁護士。学習院大学法学部卒業。2004年に弁護士登録。民事、商事、家事、刑事、倒産処理、債務整理など様々な案件を担当した後、2010年に「未緒法律事務所」を開所。夫婦、離婚案件を主に扱っている。法的な解決策を提案するだけでなく、コーチング、カウンセリング、セラピー手法を取り入れ、「心のケアもする弁護士」として人気がある。著書に『「この結婚もうムリ」と思ったら読む本 こじらせない離婚』(ダイヤモンド社)がある。自身は3度の離婚を経て、現在4度目の結婚をし、第一子をもうける。

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