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【人生Q&A】子供を亡くした姉への寄り添い方がわかりません [mi-mollet]

2017年12月25日(月) 14時00分配信

エルモさんからの質問

Q.子供を亡くした姉。もともと距離があったため関わり方が分かりません。

姉は数年前に子供を亡くしました。生まれながら障害があり、小学生に上がる前に亡くなりました。住んでいる場所が遠方であることなどを理由に、そんなに頻繁に連絡はしていませんでした。毎年、命日の頃には必ず思い出しますが、あえて花などは送っていません。ですが、姉は生きているときも関わりが少なかったことや、お葬式のときもすぐ駆けつけたが最後までいてくれなかったことや、今は話題にも上がらなくなっていることが悲しいとのこと。そう母には言いますが、私には言いません。関わりが少なかったことはもう取り戻せないことですし、距離ができてしまった姉との関わり方がわかりません。(36歳)

特別ゲスト 金子稚子さんの回答

A.いつか寄り添うときがくるかもしれませんし反対にどんどん離れていくかもしれません。今、決めることではないと思うのです。
お姉様は大変おつらいことだと思います。私は子供がいませんので、お気持ちが分かるとまでは言えませんが、でも大切な人—— 夫を亡くしております。その喪失感を思うと、胸が痛みます。

エルモさんは、そのお姉様と距離ができてしまわれたのですよね。でも質問を読ませていただくと、お姉様の気持ちを慮ってあえて距離を取られていたのかな、と感じました。エルモさんはエルモさんの思うところがあって、そのように行動されていたのではないかと。私は、それはそれで良いと思うのですよ。

お姉様もお姉様で、おそらく、エルモさんにはおっしゃられずにお母様にだけ話されているということは、あえてそうしているのではないかと思うのです。こんな言い方をしては失礼かもしれませんが、お姉さんはただ話を聞いてほしいだけかもしれませんし、「何でうちの子だけ……」と複雑に思うところがあるため、妹であるエルモさんではなくお母様だけに、と思われているのかもしれません。どちらにしても、お姉様の感情をすべて受け止めよう、と思わなくて良いと私は思うのです。

お姉様のお子さんは亡くなられてしまいましたが、エルモさんとお姉様は、この後も生きていきます。その年月の中では、これまでもそうだったようにいろいろなことが起こるでしょう。いつか寄り添うときがくるかもしれませんし、どんどん離れていくかもしれません。それは時が決めることで、今無理をして決めることではないと思うのですよ。ですから今は、そのままの状態で、エルモさんはエルモさんのやり方でお姉様を見守られたら良いのではないでしょうか。

もちろん、もうお姉様とはお会いしたくない、ということでしたら、関係を切ってしまっても、私は良いと思っています。皆さん、家族だからというだけで仲良くしなければならない、という思いを持ってしまわれるところがありますが、結婚して独立した家庭を持ったならば、時には誰を優先するか、決めなければならないこともあると思うのです。自分の周囲の人すべてを助けることはできませんし、支えることもできませんから。もちろん、お姉様との関係を断たれたら、自分も支えてほしいときに支えてはもらえません。いろいろと厳しいことを申し上げて大変恐縮ですが、そういったことも踏まえて、でも焦らずに、ゆっくりとお姉様との距離を考え続けていただけたらと思います。

いかがですか?
金子稚子さんの回答、ぜひご参考になさってください。

PROFILE

金子稚子(かねこわかこ)1967年生まれ。終活ジャーナリスト。終活ナビゲーター。一般社団法人日本医療コーディネーター協会顧問。雑誌、書籍の編集者、広告制作ディレクターの経験を生かし、死の前後に関わるあらゆる情報提供やサポートをおこなう「ライフ・ターミナル・ネットワーク」という活動を創設、代表を務めている。また、医療関係や宗教関係、葬儀関係、生命保険などの各種団体・企業や一般向けにも研修や講演活動もおこなっている。2012年に他界した流通ジャーナリストの金子哲雄氏の妻であり、著書に『金子哲雄の妻の生き方~夫を看取った500日』(小学館文庫)『死後のプロデュース』(PHP新書)『アクティブ・エンディング 大人の「終活」新作法』(河出書房新社)など。編集・執筆協力に『大人のおしゃれ手帖特別編集 親の看取り』(宝島社)がある。

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