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高橋一生が素敵だと思う、女性のファッションとは? [FRaU]

2017年12月04日(月) 21時00分配信

非日常の中にある “影” のリアルすぐれた写真には、その前後のストーリーをイメージさせる力がある。すぐれたファッションは、そのシルエットに着た人の品格が映し出される。すぐれた役者は、役柄の目に見える個性のみならず、その影さえも演じることができる——。

色気に妖気に覇気に英気。目には見えないあらゆる美しい気を、自在に操る高橋一生さんが、クラシカルなファッションを身につけ、1920年代のトーキー映画の世界へと、見る物を誘ってゆく。悲劇も、喜劇も。彼の魔法にかかれば、全ては幸福な夢のごとし。
僕のファッションのベースは’90年代のストリートスタイルにあって

Photo:Junji Hata 

僕のファッションのベースは’90年代のストリートスタイルにあって

『いくつになっても一緒に地べたに座れる女性のことをいいなって思っちゃう(笑)』
クラシカルな世界観の中にもごくナチュラルに馴染むことのできる一生さんは、“想像力の豊かさ” という俳優の必須条件が、飛び抜けて秀でている。そんな天賦の才能に加え、経験の中で培われた知識や知性や教養が、その存在に奥行きを与えているのだろう。

「子供の頃は、映画好きだった祖母と一緒に、昔の無声映画やフランス映画をよく観ていました。狭い部屋を映画館のように真っ暗にして、そこでモノクロームの映画を観ると、部屋中の光が、白と黒で埋め尽くされる感じがしたんです。

画面に映る人間が、モノクロだと人でなくなっていくような気がして、怖かった。そのドキドキは恐怖なんだけれど、同時に “もっと観たい” という興味でもあって、子供の時から、スリリングで刺激的な映画体験をたくさんしてきました(笑)。

今日も、影にこだわった撮影にとてもワクワクしたんです。演じる時も、僕は、影のほうが好きです。せっかく演じるなら、人間の中に潜む “見えない部分” を出していかないと面白くない。

極端なことを言えば、本当は台詞なんて喋りたくないんです。芝居をハイジャンプに例えれば、僕の中で、台詞というのは一種の助走に過ぎなくて、それはつまり喋らないときの芝居を生かすためのもの。“あ、この瞬間高く跳んでるな” って時はだいたい僕、喋ってないですから(笑)」

Photo:Junji Hata 

長時間に及ぶ撮影の中、一生さんは終始笑顔だった。何度同じポーズをリクエストされても、疲れた顔は一切見せず、待ち時間では気心の知れたスタッフと、ファッション談義に花を咲かせたり。雑誌を手にとっては熱心に見入ったり。彼の周囲は、常にハッピーな雰囲気で溢れていた。

「どうして終始楽しそうにしているかというと、実際楽しいので(笑)。僕、そもそも仕事で疲れるってことがわからないんです、鈍感なので(笑)。もし、何か過酷な状況に追いやられた場合でも、キツいとは口にしないです。むしろ、意地でも “楽しい” って言ってしまいます。あとは “痺れますね” とか(笑)。それに、一緒に仕事をした人たちには、みんな幸せになって欲しい。僕だけ幸せになってもつまらないし、せっかくなら、周りを幸福の巻き添えにしたいです(笑)」

Photo:Junji Hata 

何とも奇特なモチベーションの持ち主。彼と仕事の現場で関わった誰もが、彼のことを大好きになる理由が、垣間見えた気がした。とはいえ、女性のファッションについて聞いた時は、ドキッとするような鋭い言葉を放ったりもして。

「この間、ある現場にいた女性たちが、制服のようにワイドパンツに白いシャツを身につけていたんですけれど、それぞれ全然違って見えた。そこに表れているのは結局、それまでに何を選択して生きてきたかという、生き方そのものだったんだと思う。

自分がそうだから言うわけではないですが、制服のような自分なりの定番ファッションのある女性は好きです。そのほうが、肉体から品性が滲み出ると思うから。それと、昔のファッションがいくら恥ずかしくても、ちゃんと肯定してあげないとダメだと思うんです。過去の出来事は肯定してこそ、その蓄積としての今が素敵になる。僕は、今でも一緒に地べた座れる女の人のことを、素敵だと思ってしまいます。僕が、いつまでも地べたに座っていないとダメなので(笑)」
PROFILE

Photo:Junji Hata 

PROFILE

高橋一生 Issey Takahashi
1980年12月9日生まれ。東京都出身。ドラマ、映画、舞台と幅広く活躍。2017年は、前半でNHK大河「おんな城主 直虎」「カルテット」など、10月以降は連続テレビ小説「わろてんか」CX系月9ドラマ「民衆の敵~世の中、おかしくないですか!?~」に出演、NHK海外ドラマ「THIS IS US 36歳、これから」では主人公の声を務める。最新出演映画・二宮健監督「リミット・オブ・スリーピング・ ビューティ」が新宿武蔵野館ほかにて公開中。
●情報は、FRaU2017年11月号発売時点のものです。

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