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夏木マリの人生相談「バラバラな個性の職場の後輩をどう育てればいい?」 [FRaU]

2017年11月06日(月) 12時00分配信

後輩をどう成長させるか? (31歳・未婚・会社員)

(C)HIRO KIMURA

後輩をどう成長させるか? (31歳・未婚・会社員)

新卒で入社以来、営業職についています。最近、部の中でも責任あるポジションについたのですが、後輩をどのように指導していけばいいのかに悩んでいます。後輩の中には、“もっともっと成果を上げたい!” というタイプの子もいれば、“最低限でいいや” というタイプの子もいます。成長意欲が強い派には色々アドバイスもできるのですが、それなりでいい派をどう動機づけして、やる気にさせていけばいいのでしょうか? みんなをまとめていくのが仕事なので、とても悩んでいます。

◆夏木マリさんのアンサー

「仕事として」である前に、まずは一人の人間として向き合うことが大事なのではないかしら。成長のスピードは人それぞれだし、価値観を押し付けることはできないわよね。でも、仮にチームとして仕事をするのであれば一人の人間としてきちんとコミュニケーションを取って、価値観を共有する必要があると思うの。先輩ぶらずに、本音をぶつけてみる。“飲みニケーション” という方法もあるかもしれないけど、私は飲んで仲良くなる前に、就業時間内できちんとコミュニケーションを取り、わかり合うことが先決だと思うの。

ではそのためにどうすれば良いか、よね。もし、あなたが本気で後輩たちを導きたいと思っているのであれば、まずは人としての信頼を勝ち得るしかないわね。後輩たちより経験を積んだ者として、自分自身が恥じない仕事を、例えば掃除も含め行動で示す。そしてキャリアプランを示してあげるの。

仲間として一緒に仕事をして、成果を出し、働く喜びと意味を共有する。失敗をしたら、どんなリスクが生じるかを教えてその対処法を学んでもらう。できたことに対してちゃんと褒めて、失敗にはきちんとダメ出しをしてあげる。人は経験することによって成長する生き物だと思うから、褒めることと叱ることは、共にすごく大事なことなのよ。

もし優秀な後輩だったら、あなたを追い抜いてぐんぐん成長していくかもしれないし、「最低限でいいや」と思っている後輩でも、成功体験をすることで、「この人とならやってみようか」「仕事って面白い」と、少し意識が変わるかもしれない。

人と人は一対一。その人のスピードに合わせて、根気よく、諦めずに何度も何度もトライする。人を育てることって、一朝一夕でできることではない。だからこそ、自分自身にとっても本当に勉強になるのよ。そこまで寄り添うことができたら、間違いなくあなた自身にとってもキャリアアップになると思うわ。

PROFILE

夏木マリ Mari Natsuki
今春、クリエイションを手掛ける「印象派NÉO vol.3」を東京・京都・パリにて公演。称賛を浴びる。音楽活動では、ライブハウスツアーを完走し、フェスに多数参戦。11/19には今年で4回目となる清水寺パフォーマンス奉納を予定。
●情報は、FRaU2017年11月号発売時点のものです。

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