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映画『ナラタージュ』に出演した坂口健太郎さん「モヤモヤする物語が好き」 [with]

2017年11月02日(木) 20時00分配信

撮影/神藤剛

絶賛公開中の映画『ナラタージュ』で、ヒロインの泉の彼氏役を演じている坂口健太郎さん。数々の話題作に出演し、幅広い役柄にチャレンジしている坂口さんに、仕事へのスタンスをインタビュー。達観した大人にも、“天然”にも見える。今もっとも気になる26歳の胸中に迫ります!
役作りでは、10%の距離を置くようにしています

撮影/神藤剛

役作りでは、10%の距離を置くようにしています

モヤモヤ系が好き― ピュアな植物オタクを演じた『とと姉ちゃん』や、幼馴染の運命を変えるために時間を巻き戻した『君と100回目の恋』など、優しく誠実にヒロインと向き合う役回りが多かった坂口さん。
しかし、最新出演作の映画『ナラタージュ』では様子が違う。 自分の彼女が密かに想いを寄せる母校の男性教師に嫉妬して、ときに無様に感情を爆発させてしまう大学生を演じている。

「彼女を追い詰めたり、怒鳴ったり、愛情表現が不器用で狂気的かもしれないけど、僕はまっすぐで正直な男だなと思いました。我を失うほど恋愛に固執することって、僕自身にはほとんどないので、演じるキャラクターを客観的に捉えやすかったですね」

補足するように、役作りでは「10%の距離を置くようにしています」と語る。

「気持ちが分かりすぎて100%その人物になりきってしまったら、芝居が過剰になって“ひどい男”にしか観られない可能性があると思うんです。だから、役に“なりきる”のではなく、俯瞰(ふかん)している部分は残しておきたいなと。役を通してさんざん傷つけた彼女役の有村架純ちゃんが『坂口くんが演じてくれて良かった』と言ってくれたのが救いかな(笑)」

ヒロインの有村架純さんと、教師を演じた松本潤さんによる許されない恋の行方も見所のひとつだ。

「ダメだと思っていても、実際に障壁のある恋に直面したら燃えてしまうかもしれませんよね。個人的に、こういった観た後にモヤモヤする物語が好きなんですよ。映画館で観るなら、やや後ろの列の右端の席がベスト! 周囲の人を気にせずスクリーンに集中できますしね」

役の個性を探したい

取材中に『with』をパラパラとめくり、水着姿のモデルを発見。「めっちゃスタイルいいですね」と目を輝かせる坂口さんの姿は、少し意外に見える。

「よく『女の子に興味なさそう』って言われるんですけど、健全に女の子が好きですし、学生の頃はモテたい欲がありました。もちろんフラれた経験はありますが、あまり女の子のために身を削った経験はないかもしれません。僕、けっこう冷めているので(笑)」

俳優デビューから約3年。メインキャストでの出演が増えた最近は、女の子よりも自分が演じる役柄と向き合うことに夢中になっている様子。

「例えば台本で“イケメン”とカテゴライズされた役でも、作品によって、一人一人、人物像はまるっきり違うんですよね。今回のように恋愛で報われない設定も何度か経験してきましたが、感情の持ち方は同じではないはずです。だから型にはまった役作りはしないように心がけているし、セリフの裏側にある、その役の人物にしかない個性を探していく作業が好きですね」

季節は芸術の秋。多忙を極めるなかで、空き時間にピアノを奏でることがマイブームなんだとか。

「ドラマでピアニストの役を演じたので必要に駆られて練習したのですが、じつは子どもの頃に2年ほど習っていたことがあるんです。僕は父親の影響でもともとクラシックは好きだったし、孤独に浸れるピアノは性に合っているんです。こんなこと言ったら、ネクラっぽいですかね。一応、休日には友達と飲みに行くのも大好きです(笑)」

坂口健太郎さん PROFILE

1991年7月11日生まれ。東京都出身。『メンズノンノ』の専属モデルを経て、2014年に俳優デビュー。映画『俺物語!!』『64‐ロクヨン‐前編/後編』、ドラマ『とと姉ちゃん』『東京タラレバ娘』など数々の話題作に出演。今後は、2年ぶりの新シリーズとなる10月スタ ートのTBS系ドラマ『コウノドリ』で新生児科医の白川を演じる。

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