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上質な日本人作家の器はどこで?【知っておきたい器の名店】 [FRaU]

2017年10月21日(土) 12時00分配信

どんな種類の器があるのか、どんな器だと料理が映えるのか。悩む前にまずは器のプロたちに話を聞きに行こう。いいお店に行けば、自ずといい器に出合えるのはいうまでもないこと。ストーリーのある器たちに出会いに行こう。
お手頃価格の若手作家ものが並ぶ

Photo:Toru Daimon

お手頃価格の若手作家ものが並ぶ

器まるかく

30代~40代をメインに、30名ほどの作家さんとお付き合いのあるお店。旧山手通り沿いにひっそりと佇む店内には、美しい器たちが。

「当店では、京都出身の作家さんの作品をメインに取り揃えています。創業から15年、当時はまだ駆け出しだった方々と一緒に成長してきたお店です。セレクトのこだわりは、フォルムが繊細なもの。価格的にもデザイン的にも日常使いできるものが中心」(器まるかく店長 片山明子さん)

Photo:Toru Daimon

1. 江戸の終わりから昭和にかけて作られた骨董品も店内には多数あり。骨董八角鉢
2. 白磁と青磁の作品をメインに京都で作陶している谷村崇さん作・青白磁菊浅鉢
3. 黒木泰等さん作・分銅豆鉢
4. デイリー使いがしやすい器作りを得意とする高田志保さん作・黒釉ポット
5. 越前町にて夫婦で作陶をする。土本訓寛さん・久美子さん作・ファイアンス杯
6. 上品さと使い心地の良さを兼ね備えた黒木泰等さん作・輪花豆鉢
7. 骨董芙蓉手豆皿
8. 5と同じく土本訓寛さん・久美子さん作 酒杯

器まるかく
東京都渋谷区神泉町20-4
日常使いにぴったりな美しい器たち

Photo:Toru Daimon

日常使いにぴったりな美しい器たち

yūyūjin

親子2代にわたって営まれているお店は、創業33年目。店内には島根や岡山、広島、そして九州や沖縄などの窯元の作品が取り扱っている。

「日常使いしやすい美しい器をベースに50ほどの窯元とお付き合いをさせていただいています。特に人気が高いのは、島根の出西窯や湯町窯。祖父が県出身なこともあり、昔から縁がある器たちなんです。他にガラスの器なども人気があります」(yūyūjin店長 孫田友衣さん)

Photo:Toru Daimon

1. 人気のある、大分県の小鹿田焼。飛びカンナという模様が特長。坂本工さん作・中皿
2. 美しいイエローが外国人からも人気。湯町窯・マグカップ
3. 井上尚之さんと二人展を毎年同店で開催している、人気の高い岡山のガラス作家石川昌浩さん作・ピッチャー
4. 沖縄らしい絵柄の中にモダンな雰囲気を加えた、海外でも活躍する山田真萬さん作・角小皿
5. ガラス作家の石川さんとの展示を始め、高い人気を誇る井上尚之さん・角小皿
6. 長く付き合いのある島根県の窯元。出西窯・中皿

yuyujin
東京都目黒区鷹番3-4-24
300人以上の作家とともに歩む名店

Photo:Toru Daimon

300人以上の作家とともに歩む名店

暮らしのうつわ 花田

創業41年を迎えた名店で、海外から訪れる人も多い。

「料理を引き立てて美味しく楽しく食事できる、あくまでも脇役な器。時代や食文化に合わせて作家さんと直接やり取りをしながら、東西の古いものも参考にし、和の特長を生かしたオリジナリティのある作品を一緒に作っています。最近はガラスや木など、異素材のものも増えていますね。実力のある若手作家さんにも注目です」(暮らしのうつわ 花田オーナー 松井英輔さん)

Photo:Toru Daimon

1. 初期伊万里の魅力を現代に表現した作品。藤塚光男さん作・楕円鉢
2. ろくろ使いに優れ、食器作りをするために生まれてきたような作家。杉本寿樹さん作・ロール鍋
3. 西伊豆にて夫婦で制作。生島明水さん作・アイスクリームグラス
4. 家具作家でもある藤﨑均さん作・カッティングボード
5. ベーシックなものを安定して作ってくれる作家。海野裕さん作・豆皿セット
6. 鎌倉や桃山時代などのクラシックなスタイルを得意とする。岸野寛さん作・目盃
7. 杉本寿樹さん作・ミート皿

暮らしのうつわ 花田
東京都千代田区九段南2-2-5
今の暮らしとフィットする、万能な器

Photo:Toru Daimon

今の暮らしとフィットする、万能な器

かぐれ表参道

益子の陶器市に年2回買い付けへ行き、そこで出会った作家さんとの交流を大切に育んでいるのが『かぐれ』だ。

「現在お付き合いがあるのは20名ほど。すべて日本人の作家さんです。もの作りの良さを知ってもらうために作家さんの個展も開催しています。器は使ってこそ魅力も増すもの。まずは気軽に手にとって欲しいので、毎日の生活で使える、丈夫で長く愛される器を提案していきたいです」(かぐれ表参道スタッフ 長塚晴子さん)

Photo:Toru Daimon

1. ちょっとしたおもてなしにもぴったりなお皿は、岩手で作られている。関口憲孝さん作・角皿
2. 素材の良さを尊重する作風。焼締はどことなく宇宙を彷彿させる美しさ。松村英治さん作・焼締
3. 黄みがかった緑がまるで葉脈のような印象の器。山形で作っている。今野安値さん作・小鉢
4. 土が彼を導いて作らせると言わしめるほど、深みのある器作りをする。まるで輝く太陽のような模様も独特。田鶴浜守人さん作・中皿
5. ぐい呑みとしても使えるし、おつまみなどを入れてもOK。松村英治さん作・ぐい呑み

かぐれ表参道
東京都渋谷区神宮前4-25-12 MICO神宮前
●情報は、FRaU2017年10月号発売時点のものです。

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