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利便性より古き良き味わい!38年前の間取りを復元したリノベ [FRaU]

2017年10月17日(火) 14時00分配信

チダコウイチさん・野口アヤさん夫妻が住まうヴィンテージマンションを訪問。暮らしやすいように施されたリフォームを、あえて完成当初の設計にリノベーションし直した空間は、アンティークやヴィンテージで揃えたインテリアが引き立つ、フラットな天井と真っ白な壁が印象的。夫妻のこだわりが詰まった、オシャレすぎるご自宅をご紹介。

さらに、夫妻が休日を過ごす海辺の別邸も取材。拠点としている本邸とリラックスした時間を過ごす別邸、それぞれの用途やムードに合わせたリノベーションのアイデアは参考になることがたくさん!

チダコウイチさん・野口アヤさん邸
家族構成:3人(夫、妻、猫・マメ)
平米数・間取り:168.4㎡/4LDK
築年数:38年
ヴィンテージの良さを引き出す温かみのある白

リビングのポイントでもあるアルコランプは元からあったもの。Photo:Yusuke Miyake

ヴィンテージの良さを引き出す温かみのある白

夫妻が住まうのは、1979年に建てられたヴィンテージマンション。皇居新宮殿にも携わった名建築家・吉村順三氏によるもので、家を購入した際に完成当初の設計図がついて来る。前のオーナーによる “便利で合理的” なリフォームを、設計図に基づき忠実に戻した。吉村建築の特徴のひとつが、直接照明のないフラットな天井と白い壁や床のシンプルな空間だ。

ダイニングのテーブルセットはイギリスのアンティーク。Photo:Yusuke Miyake

「実は18年前に現在の部屋の隣に住んでいたんです。縁あって2年前に戻ってきました。本来の状態を知っていただけに、リフォームを残念に感じたんですよね。だから歴史ある建物を現代の技術でよみがえらせる、ということをしたくて。本来ならカーペットはもう少し明るい白だったけど、猫の粗相対策でベージュに。リビングの床のタイルはフランス製で、これも当時から。床暖房入りですが、古いものなので暖かさにムラがあるのが唯一の難点かな(笑)」

白いドアのレトロフューチャーなデザインがアルコランプと好相性。Photo:Yusuke Miyake

シンプルな空間だが、温もりを感じるのはアンティークやヴィンテージの家具で揃えているから。旅行が趣味の夫妻は、旅先で出会った “味わいと異国情緒を感じさせるもの” で空間作りをしている。

存在感のあるアンティークの大きなスピーカーがアクセント。Photo:Yusuke Miyake

「オーディオ類も含め、新品はほとんど買いません。自分たちが好き、ということもあるけれど、この建築物に合うかどうかも買い物をする時の判断基準になっているかも。あとはグリーンとお花を絶やさないことも大切。古いものばかりの空間に瑞々しさを与えてくれます」
大量の服をしまうならひと部屋まるごとクローゼットが正解

Photo:Yusuke Miyake

大量の服をしまうならひと部屋まるごとクローゼットが正解

子ども部屋を思い切ってWICにカスタマイズ
夫妻の拠点は都内のヴィンテージマンション。服の収納は3部屋分で、メインのクローゼットは元々子ども部屋用のスペース。

ものは多くとも、ショップのディスプレイのように美しく重ねることで見やすく。Photo:Yusuke Miyake

「職業柄、洋服が多いので広い収納は不可欠。作り付けの木の棚はもちろんフル活用しつつ、ハンガーラックを入れて基本はかける収納しています。この部屋の位置は寝室とバスルームの間なので、支度の動線的にも無駄なく動けてちょうどいいんです」

メイン収納と別に、6畳ほどの予備の収納部屋も。Photo:Yusuke Miyake

「使用頻度で収納場所を3つに分けていて、季節外のものなどは予備のクローゼットと、もうひとつのWICへ。ここには夫のものの他に、着物などを入れています」
●情報は、FRaU2017年10月号発売時点のものです。

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