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ドミニック・ローホー「おとなのバッグ、ここが大事!」 [おとなスタイル]
2017年10月14日(土) 10時30分配信
「日本のおばあちゃんたちが持っているバッグが、私は大好きです。彼女たちはコットンの、軽くて柔らかい手提げ袋を持っているでしょう? それは、彼女たちの年齢やライフスタイルにとても合っていると思う。バッグは自分の気持ちにフィットしていることが一番大事なのです」
では、50代の私たちにふさわしい素材はどんなものだろう?
「50代はまだ体も心も若々しく、その一方でゆとりが生まれるとき。バッグの素材で言えば、ナイロンや帆布も上質なものが似合う年代です。
革ならなおさらのこと、品質にこだわりたい。触ってみて手触りの良い革を選んでください。良い素材というのは目で判断するのではなく、感触や匂いなど五感で感じるものです」
バッグにおける上質な革の特徴を、ドミニックさんは本にこう書く。
〈使い始めの革は少し硬い感じですが、使うほどに柔らかくなり、そのうちエロティックなほどなめらかになっていきます。バッグの最大の魅力は、革のつやが増し、色が濃くなり、全体が丸みを帯び、優しげなかたちになっていくこと〉
「もうひとつ、バッグで確認したいのが裏地です。とても薄い革や、サテンのジャカード生地、裏地なしの一枚革のバッグは、革そのものと縫製のレベルがはっきり出るので間違いなく上等なバッグと言えます」
では、50代の私たちにふさわしい素材はどんなものだろう?
「50代はまだ体も心も若々しく、その一方でゆとりが生まれるとき。バッグの素材で言えば、ナイロンや帆布も上質なものが似合う年代です。
革ならなおさらのこと、品質にこだわりたい。触ってみて手触りの良い革を選んでください。良い素材というのは目で判断するのではなく、感触や匂いなど五感で感じるものです」
バッグにおける上質な革の特徴を、ドミニックさんは本にこう書く。
〈使い始めの革は少し硬い感じですが、使うほどに柔らかくなり、そのうちエロティックなほどなめらかになっていきます。バッグの最大の魅力は、革のつやが増し、色が濃くなり、全体が丸みを帯び、優しげなかたちになっていくこと〉
「もうひとつ、バッグで確認したいのが裏地です。とても薄い革や、サテンのジャカード生地、裏地なしの一枚革のバッグは、革そのものと縫製のレベルがはっきり出るので間違いなく上等なバッグと言えます」
持っているバッグの減らし方、手放し方
1.持っているすべてのバッグのリストを作る。ノートに「黒革、A4サイズ、ショルダー」というふうに特徴を書く。絵を描いてもOK。
2.それぞれのバッグに、「一週間に○回」「一年に×回」など、使用頻度を書き込む。
3.そのバッグの好きな点(色、素材、形など)を書き込む。
4.あまり使わないバッグは、なぜ使わないか( 重さ、大きさ、形、持ち手の不具合など)の理由を書き込む。
5.上記のリストは保存する。二度と同じ失敗をしないように。
6.リストをもとに、今の自分に不要なバッグを処分する。見極めるポイントは「使わない」「旬を過ぎていて、古ぼけて見える」「持っていても気分が上がらない」こと。
2.それぞれのバッグに、「一週間に○回」「一年に×回」など、使用頻度を書き込む。
3.そのバッグの好きな点(色、素材、形など)を書き込む。
4.あまり使わないバッグは、なぜ使わないか( 重さ、大きさ、形、持ち手の不具合など)の理由を書き込む。
5.上記のリストは保存する。二度と同じ失敗をしないように。
6.リストをもとに、今の自分に不要なバッグを処分する。見極めるポイントは「使わない」「旬を過ぎていて、古ぼけて見える」「持っていても気分が上がらない」こと。
値段は安いか高いかどちらか。中途半端はやめる
「どのくらいの頻度で使うのか、バッグのリストを作って書き込んでみましょう、と紹介しました。冠婚葬祭用のような一年に数回しか使わないバッグは、高価である必要はないのです。
私は小さめのバッグが好きですが、書類の入るようなビジネスバッグも、素敵なものを見ると欲しくてたまらなくなる。でも、冷静に考えてみると、私のライフスタイルでは年に一度、税金関係で役所へ行くときにしか使わない。だから書類ケースは、100円ショップのナイロン製のもので充分です」
たとえばミッデイバッグのような、毎日フルに使うバッグこそ、高くても良質なものを持つべきなのだとドミニックさんは考える。
「それでも自分の理想のバッグがどんなものか、まだ掴めていないのならば、高価なバッグを買うのはおすすめしません。特に中途半端なクオリティのバッグはもったいないです。だって5000円の失敗は許せても、5万円の失敗は嫌でしょう?」
〈だから、安いか高いか、どちらか。どうしてもこのバッグが欲しい、というものに出会ったのならそれは幸せなこと、思いきって買いましょう。長く使うことを思えば、そしてあなたの心の喜びを思えば、何も贅沢なことではないのです〉
サイズ、素材。“ 客観視”すれば、
必要なバッグは3種類で充分。
使う頻度によって、予算を決めること
私は小さめのバッグが好きですが、書類の入るようなビジネスバッグも、素敵なものを見ると欲しくてたまらなくなる。でも、冷静に考えてみると、私のライフスタイルでは年に一度、税金関係で役所へ行くときにしか使わない。だから書類ケースは、100円ショップのナイロン製のもので充分です」
たとえばミッデイバッグのような、毎日フルに使うバッグこそ、高くても良質なものを持つべきなのだとドミニックさんは考える。
「それでも自分の理想のバッグがどんなものか、まだ掴めていないのならば、高価なバッグを買うのはおすすめしません。特に中途半端なクオリティのバッグはもったいないです。だって5000円の失敗は許せても、5万円の失敗は嫌でしょう?」
〈だから、安いか高いか、どちらか。どうしてもこのバッグが欲しい、というものに出会ったのならそれは幸せなこと、思いきって買いましょう。長く使うことを思えば、そしてあなたの心の喜びを思えば、何も贅沢なことではないのです〉
サイズ、素材。“ 客観視”すれば、
必要なバッグは3種類で充分。
使う頻度によって、予算を決めること
■Profile
ドミニック・ローホー
著述家。フランスに生まれ、ソルボンヌ大学で修士号を取得。イギリス、アメリカ、日本の大学で教鞭をとる。禅の修行などを通して日本の精神文化への理解を深め、シンプルな暮らしを提案。『シンプルに生きる』(講談社+α文庫)、『小さいものと豊かに暮らす』(メディアファクトリー)など。
『おとなスタイル』Vol.8 2017夏号より
イラスト/かくたりかこ
ドミニック・ローホー
著述家。フランスに生まれ、ソルボンヌ大学で修士号を取得。イギリス、アメリカ、日本の大学で教鞭をとる。禅の修行などを通して日本の精神文化への理解を深め、シンプルな暮らしを提案。『シンプルに生きる』(講談社+α文庫)、『小さいものと豊かに暮らす』(メディアファクトリー)など。
『おとなスタイル』Vol.8 2017夏号より
イラスト/かくたりかこ