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こだわりの器や日用品をあえて見せる「キッチンリノベ」 [FRaU]

2017年10月14日(土) 13時00分配信

長谷川亭のキッチン。 Photo:Mai Kise 

リノベした家に人が来た時に案外注目されるのがキッチンだろう。人が住む限りは避けられない暮らしの感触を、どこまで見せ、どこから隠すか。これを改めて考えることで、自分の本来ありたい姿、ほんとうに大切にしたいものまで見えてくるはずだ。

今回は、“見せるものはありとあらゆる生活感、見せたくないものは買わない” と決めている長谷川邸をご紹介。

長谷川邸

家族構成:夫、妻、子ども2人
設計:フジワラテッペイ、アーキテクツラボ
施工:広橋工務店
徹底的にものを選ぶことで 見せる収納と好きなものに 囲まれた暮らしを実現

シンクとコンロは外枠だけ作ってもらい、別々に購入した食洗機とIHコンロを入れた。 Photo:Mai Kise 

徹底的にものを選ぶことで 見せる収納と好きなものに 囲まれた暮らしを実現

長谷川さんの家は、古い知り合いの建築家にほぼお任せで作ってもらったという一軒家。造りはいたってシンプルで、もともとは柱と外壁だけの “箱” の状態だ。その中心にキッチンを置いたのはよく人を呼んではごはんを食べるため。多い時は20人ほど集まったこともあるとか。

いろいろ見えて興味を持つのか、お子さんも積極的に手伝ってくれるそう。 Photo:Mai Kise 

そしてそのキッチンには食器も日用品も、生活に必要なものがそのまま置かれている。それでいて煩雑な印象にならないのは、家の中に置くものをすべて慎重に吟味しているから。なんとなく間に合わせで買ったものも以前はあったが、この家へ引っ越す際にすべて処分したそうだ。

こまごまとした日用品は、無印良品で購入した半透明のケースに入れて収納。Photo:Mai Kise 

「見せたくないものはできるだけ買わない。買う時は必ず、自分が納得のできるものだけを選ぶようにしています。そうすれば見えても気にならないんですよ。仕方なく隠しているのは掃除道具と洗剤くらいかな」
気分や生活スタイルは いつか変わるもの、変えられる 家なら暮らしをもっと楽しめる

コンロ下の収納。左側に無印良品のケース、右側に自作の棚を入れて鍋類を。 Photo:Mai Kise 

気分や生活スタイルは いつか変わるもの、変えられる 家なら暮らしをもっと楽しめる

コンロの下や棚といった収納部分も、最初は外枠しかない状態にとどめてもらった。そこに、収納するものと量に合わせて自分で棚板やケースを入れている。

庭のウッドデッキも自作のもの。 Photo:Mai Kise 

家をシンプルにしたのには工費をなるべく抑えたいという理由もあったそうだが、このやり方、収納に悩む多くの人の参考になるのではないだろうか。

可動式の棚板は置くものの大きさにあわせて、ピッタリの位置に。 Photo:Mai Kise 

「たとえば食器棚の幅が何センチ必要かなんて実際に住んでみなきゃわからないし、食器の量ひとつとっても、子どもが一人増えるだけで全然変わってくるんですよね。使いながら少しずつ手を加えて、家を育てていくような感覚を楽しんでいます」
●情報は、FRaU2017年10月号発売時点のものです。

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