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山崎賢人インタビュー「“ジョジョ”主演で掴んだ役者としての自信」 [FRaU]

2017年08月14日(月) 17時00分配信

Photo:Chikashi Suzuki 

数々の話題作で “女子の憧れ” を演じてきた山崎賢人が挑んだ新境地。そこから見えてきた過去の壁、前向きな現在、現在進行形で進化し続ける姿。今まさに全国から注目を集めている “旬” な役者が語る22歳の本当のホンネ。
いい意味で “吹っ切れた”今はどこまでも行ける気がする

Photo:Chikashi Suzuki 

いい意味で “吹っ切れた”今はどこまでも行ける気がする

カメラの前でユラユラと踊るようにポージング。真っ直ぐレンズを覗き込んだかと思えば、悪戯っぽく微笑み、変顔をしてみせる。撮影の合間にはライトの前にわざと立ち、その眩しさに驚く仕草を繰り返しながら、周りの笑いを誘う場面も。どこでも、誰に対しても、飾ることなく飄々と自然体。山崎賢人には “自由” という言葉がピタリとはまる。

「もともと自由な人間ではあるんですけど。最近、さらに解き放たれた感があって。それはきっと、この作品との出会いが大きかったんだと思う」

そう語る作品こそが映画『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章』だ。国内外に熱狂的なファンを持つ大人気漫画の実写化。発表と同時にそのニュースは世界中を駆け巡り、大きな話題に。

「“スタンド” という特殊能力を持つ東方仗助をどう演じればいいのか、不安もあったけど。それと同じくらいワクワクも強く感じた。どうやってこの世界観を作り上げていくのか、現場はどうなるんだろうって」

Photo:Chikashi Suzuki 

スペインのシッチェスという町に約1ヵ月滞在して行われた今作の撮影。スタンドを使って戦う場面では、アクションはもちろん想像力や集中力が求められた。「今まで使ったことのない筋肉を駆使している」そんな実感を覚えながらの芝居。細かい段取りなしで挑む「現場に入ってからが勝負」の三池崇史監督の現場。

「それは凄く刺激的な経験で。どこまでもできるんじゃないかって、自分の中の可能性を感じることもできたし。なんでもできるんじゃないか、そんな気持ちにもなれたんですよ。とはいえ、悩むことも多くて。そんなときに僕の心に響いたのが共演者の山田孝之さんの言葉。“気合いだよ” の一言だったんですよ」

今回の取材中、何度も彼の口から飛び出した「気合い」というキーワード。

「今作に出会うまでは悩むことが多かったというか。原作作品が続いて “どう演じたらいいのか?” 着地点が定まらず行ったり来たりしていたんですよ。でも、原作があろうがなかろうが、結局、自分は “人” を演じているわけで。そこに “気合い” を注げばいいのかなって……なんかね、いい意味で吹っ切れたんですよ」
大事なのは “気合い” その役、その作品に対する “気合い”

Photo:Chikashi Suzuki 

大事なのは “気合い” その役、その作品に対する “気合い”

今作の撮影直後、舞台『里見八犬伝』に出演したのも大きかった。大勢の観客の前に立ち、日々変わる“生”の舞台を経験することでその思いはさらに明確に。

「そのおかげで一歩先に進めたというか。より芝居が楽しくなった。毎日、ワクワクしています。今の僕はもうね『ワクワクさん』ですよ(笑)」

そう笑いながらも滲み出る自信と手応え。今の山崎さんは壁を乗り越えた骨太な男らしさも漂わせている。

「最近、ぐっと男っぽくなった? やっぱり感じますか……って、そんなこと全然言われませんけど(笑)。周りからそんな言葉をかけられることもなく、僕自身は特に “何も変わりナシ” ですよ(笑)」

Photo:Chikashi Suzuki 

そう言いつつも、本人はいたって飄々。

「さっきから、あたかも “乗り越えた” 感出して語ってますけど……こないだ、ものすごく繊細な役を演じたんですよ。そしたら “あれ?” って(笑)。“ウォリャア!” って演じる勢いも大事だけど、目の動きひとつで感情を物語る繊細な演技も大事だし……。やっぱり、ゴールはないんだなって痛感しました(笑)。まあ、そこも、まとめると “気合い” ですよね。その役、その作品に対する “気合い” ですよ!!」
常に精一杯だけど、欲も生まれ始めてる

Photo:Chikashi Suzuki 

常に精一杯だけど、欲も生まれ始めてる

乗り越えたと思っても、目の前にはまた次の壁が。でも、今はそれを「面白い」と思えるようになった。作品を重ねるごとに進化し続ける山崎さん。最後に「手に入れたいものはありますか?」と質問すると今の彼らしいこんな答えが返ってきた。

「それはもう数え切れないほどあるけど。ひとつ挙げるなら “英語力” かな。英語が話せたら、世界が広がるじゃないですか。目の前のことで精一杯なのは変わらないけど、最近は視野を広げたい欲も生まれ始めていて……まだまだ広いですからね、世界(笑)」

PROFILE

山崎賢人 Kento Yamazaki
1994年9月7日生まれ。2010年、ドラマ『熱海の捜査官』で役者デビュー。NHK連続テレビ小説『まれ』でその人気は全国区に。その後映画『ヒロイン失格』『orange』等、途切れることなく話題作に出演。今年は今作の他に『斉木楠雄のΨ難』『氷菓』、来年は『羊と鋼の森』の公開も控えている。
INFORMATION

(C)2017 映画「ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章」製作委員会 (C)LUCKY LAND COMMUNICATIONS/集英社  

INFORMATION

『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章』
8月4日(金)全国超拡大ロードショー 配給:東宝/ワーナー・ブラザース映画
スタンドという特殊能力を持つ東方仗助(山﨑賢人)が暮らす杜王町で起きる奇妙な事件。そして、引き寄せられるように現れるスタンド使いたち。仗助は杜王町の平和を守ることができるのか……。荒木飛呂彦による大人気漫画が遂に実写化。三池崇史がメガホンをとりジョジョワールドをスクリーンに描き出す!!

●情報は、FRaU2017年8月号発売時点のものです。

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