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バッグがケージに愛犬・猫と一緒に避難。経験から作られた「災害用リュック」 [おとなスタイル]

2017年08月10日(木) 10時00分配信

ケージとしても使えるキャリーバッグ。

老犬の預かりボランティアをされているインテリアデザイナーの小林マナさん・恭さんご夫婦が開発に関わったという震災対応にもなるキャリーバッグについて、お話を伺いました。
震災にも対応できるキャリーバッグデザインに参加

インテリアデザイナー 小林マナさん

震災にも対応できるキャリーバッグデザインに参加

保護犬の預かりボランティアを何度も経験されている小林マナさん。ボランティアに関心を持つようになったのは、2011年の東日本大震災のときだったといいます。
「以前から関心はあったのですが、東日本大震災の後、SNSなどで被災犬・猫がたくさんいることを知りました。最初に預り犬ボランティアをした、タケは福島からきた子で、ご家族がバラバラに避難されて。タケと暮らせる環境ではなかったんですね。震災で、タケのように、本当はご家族と一緒に避難したいのにできない状況の動物たちがたくさんいる状況を目の当たりにしました。日本は地震が多い国ですし、地震以外にもさまざまな災害に遭われる方がいます。私自身も預かり犬だけでなく、猫たちもいるので、何かあったら、の準備も真剣に考えるようになりましたね」

そのキャリーバッグが、こちらの『災害用リュック型ペットキャリー “GRAMP”』です。

そんな実感を持っていたマナさんと恭さんご夫婦に、動物と人間との快適な生活向上を提案する社会貢献プロジェクト『LEONIMAL』から、防災を目的にしたリュックを作る企画の話が……!
「なんてよい機会なんだろう、とすぐにお返事しました」とマナさん。
制作には、専門家の意見も多く取り入れられたといいます。
動物福祉を科学するペット災害のスペシャリスト NPO法人アナイス代表・平井聡子先生が監修に。平井先生のNPO法人アナイスは、緊急災害時に飼い主と動物が同行避難し、人と動物がともに調和して避難生活を送ることができるようサポートをすることを目的に、さまざな情報を配信。多くの災害現場を経験された平井先生の監修とともに、企画されたといいます。
犬や猫がストレスなく過ごせる。そんな視点で作られたキャリーバッグ

ペット用の給水ボトルまでセットできる。

犬や猫がストレスなく過ごせる。そんな視点で作られたキャリーバッグ

見た目は、リュックにもなるキャリーですが、背面部分を開放するとキャリーバッグがケージに拡張します。ケージスペースは、トイレシートが敷ける広さがあり、ペット用の給水ボトルもセットできます。キャリーバッグなのに、居心地がいいスペースに早変わりできるというわけです。避難時の移動用のキャリーというだけでなく、避難先で生活するための工夫もたくさん詰め込まれたキャリーバッグなのです。

シンプルなデザインなのでリビングに置いても○。

「避難にも使えるというだけでなく、普段の病院通いにももちろん使えます。我が家では、常にリビングに置いておいて、キャリーに慣れさせるようにしています。といっても、マロンもギルバートもすぐに慣れてしまって(笑)。掃除機をかけると、一目散にここに逃げ込みます。ハウス的な感じなのかも。あとは、猫のマロンは食いしん坊で、老猫のギルバートと食事のスピードが違うんですね。なので、ギルバートにはキャリーに入ってゆっくり食事をしてもらう、なんて使い方もしています」

愛猫のマロンちゃん。

震災などでは、立場的に弱者になりがちな動物たち。だからこそ、避難所情報を確保したり、自分の地域がペット避難についてどう対処しているか調べたり、便利な道具を事前に揃えるなど、できることを備えておくことも大切なことだと、教えていただきました。

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