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ドミニック・ローホー「ルール化することでムダを省く」 [mi-mollet]

2017年07月01日(土) 11時00分配信

ルール化することでムダを省く

ジーンズはジャケットにも白シャツにも合うインディゴカラー主義。

ルール化することでムダを省く

皆さんはクローゼットの中にたくさんのバッグを持っていると思いますが、私は「バッグは3つ」と決めています。普段使いのミッデイバッグと、あとはポシェットと大きめのトートバッグ。これまで世界中を旅する生活を送ってきて、この3つさえあればあとは必要ない、という結論に達したのです。ですから出かけるときも、バッグ選びには迷いません。「普段はミッデイバッグ」、「旅なら大きめのトートバッグ」というふうに、目的によってどのバッグを使うか決まっているからです。

アクセサリーはこのダイヤのピアスだけ。「同じものを毎日つけている人を人は無意識に信頼する」

同じように、洋服選びも迷うことはありません。こちらも、家で過ごすとき用、お出かけ用、仕事用などと用途別に着るものを決めているから。このようにあらゆることをルール化してしまえば、「どのバッグにしようか」「何を着ていこうか」と悩む時間がなくなります。その分、音楽を聴いたり、木や空といった自然を眺めたりする時間が増える。これが私にはとても大事なことなのです。

女優のもたいまさこさん主演の『めがね』という映画があります。この中で主人公はある島に降り立つのですが、その島の人たちは何をするでもなく「ただ、たそがれたい」とぶらぶらしているんです。これを英語では「トワイライトする」と言うのですが、私にとっての幸せはそんな時間をたくさん持つこと。そのためにムダを削ぎ落すシンプルライフを追求しているのです。

ドミニック・ローホー

著述家。フランス生まれ。ソルボンヌ大学で修士号を取得し、イギリス、アメリカ、日本の大学で教鞭を取る。様々な国に移り住む中で、モノを持たず豊かに暮らす「シンプルライフ」を確立。それを本にまとめた『シンプルに生きる』(講談社+α文庫)がベストセラーに。他に『シンプルリスト』『99の持ちもので、シンプルに心かるく生きる』(ともに講談社)など著書多数。また禅寺や墨絵を通して日本の精神文化に理解が深いことでも知られる。
写真/ドミニック・ローホー著「99の持ちもので、シンプルに心かるく生きる」より

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