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家での時間が楽しくなる!贅沢な日常を叶えるプロのアイデア [おとなスタイル]

2017年06月14日(水) 10時00分配信

いるだけで心地いい空間は最高の贅沢です。

家が楽しいと、人生が楽しくなる。
ひとりの時間も、うんと豊かになる!
そんな理想の家には、いったいどんな秘密が隠されているのか。
「贅沢な日常」を叶えるアイデアの数々を、一級建築事務所スタジオCY(サイ)主宰、堀内雪さんのご自宅を披露してもらった。
大好きなモノに囲まれながら、フロアごとに変わる景色を楽しむ

堀内邸3階テラスから眺める、多摩川の景色。 川面が光り輝き、流れる時間もゆったり感じられる。

大好きなモノに囲まれながら、フロアごとに変わる景色を楽しむ

家じゅうどこにいても光と風が心地よく感じられる、多摩川沿いの堀内邸。好きなモノを使い勝手よく配置して、ストレスフリーな空間が完成!

見取り図

堀内雪邸(東京都 狛江市)

 
3つの異なるフロアで、オンとオフを使い分け

窓をふんだんに設けたモダンな外観。 2色の塗料を塗り重ねたレッドシダー米杉(べいすぎ)の外壁が周囲と調和して。

3つの異なるフロアで、オンとオフを使い分け

多摩川の土手沿いの土地に、自ら設計し、家を建てた建築家の堀内雪さん。
仕事場兼自宅に夫と二人で暮らす。
「都会にいながら自然を感じられるこの場所が、とても気に入っています。目の前の多摩川の自然をいろいろな切り取り方で楽しめるよう設計しました」
河原に面した南側は、1階から3階まで大きく窓がとられ、階段を上がるごとに違う景色が飛び込んでくる。それに合わせるように、しつらえや、インテリアも一変させているのが興味深い。

3階の寝室。窓辺にはインゴ・マウラーの照明やパオラ・レンティのオットマンがさりげなく。

たとえば、2階。雪さんの仕事場兼リビングは、鉄骨やデッキがむき出しの天井で、仕事部屋らしいシャープな空間に仕上げている。一方、3階の寝室は、白を基調に緑のカーテン、木目の棚が、やわらかく優しい雰囲気に。

京都で手に入れた建具が美しい1階の和室。将来はお茶会の夢も。

窓からたっぷり入る光が、季節や時間ごとに、部屋の表情を変えていく。

明るい2階の仕事場兼リビング。アルフレックスのソファとHAYのラグもお気に入り。

仕事の合間の一息に、その日、一番気持ちのいい部屋を選んでコーヒーを飲むという、雪さんが羨ましい。

キッチン前の中庭や階段上のすき間など、いたる所に陽だまりや風を感じられる。

堀内邸の1階は、実は玄関がなく、靴のままダイニングに入る趣向。仕事の打ち合わせや毎日の食事まで、フレキシブルに対応できるスペースになっている。イギリスのアンティークテーブルを囲むように、お気に入りのヴィンテージステレオやレコードが飾られ、楽しい雑貨屋さんのようだ。

「将来はここをカフェスペースにしてもいいかなと思って」 ダイニングは土間にしている。

ダイニングからキッチン、和室が中庭を囲む「コの字設計」や、1階と2階の間にあえてつくった小さな隙間が、光と風の通り道になり、より快適な空間を実現。こだわりのコーヒー道具がずらりと並ぶキッチンを見ながら、「時間ができたら、このスペースをカフェにしてもよいかな」という雪さん。

1階ダイニングでくつろぐ雪さん。 仕事で疲れたときに外を眺めたりお茶を飲む、憩いの場所。

「仕事をしていると、夫の淹れるコーヒーの香りや、静かに流れる音楽が1階から流れてくる。ひとりでいてもつながりを感じられて、とてもリラックスできるんです」
鉄骨ベースの家の中に、多彩な素材と色が溢れる堀内邸。ハードな鉄材と温もりの木材、家具もアンティークとモダンなデザインが仲良く同居し、窓のサッシもニュアンスのある紺色で、グレーやブルーの壁と調和している。
「いろんなテイストの、好きなモノがどんどん集まってくるので、それぞれの置き場所をつくっているんですが、どんなものにも対応できるよう、室内は、あえて異素材を合わせた空間にしています。好きなモノに囲まれた暮らしはやっぱり気持ちがいい。自分の居場所もたくさんある、快適な家です」
堀内さんの快適インテリア術3ヵ条

あえて異素材を一部屋にまとめる

堀内さんの快適インテリア術3ヵ条

キッチンの脚には階段と同じスチール材、カウンターは無垢の古材、作業台はステンレスなど異素材を合わせ、個性的な空間を演出。

カタログ本で一石二鳥の部屋づくり

寝室の小窓から差し込む朝日を遮るために、無地のハードカバー本を並べて。オブジェのように飾れば、見た目もよく、一石二鳥!

収納力を備えた圧巻の本棚

古材と新しい集成材を組み合わせた書棚には、ぎっしりの本をグラフィカルに見えるよう配置。大胆な「見せる収納」に挑戦。
■Profile
堀内雪
ほりうちゆき
一級建築事務所スタジオCY(サイ)主宰。住宅や店舗の設計デザインを多く手がける。女性らしい細やかな視点と、機能的な設計に定評があり、「住む人の個性がにじみ出るような家づくり」を目指している。

 

『おとなスタイル』Vol.7 2017春号より
撮影/大河内 禎

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