• > 【ワーママの保険選び・前編】行政書士兼FPが断言。「民間の医療保険は不要!」その驚くべき理由

【ワーママの保険選び・前編】行政書士兼FPが断言。「民間の医療保険は不要!」その驚くべき理由

2017年06月01日(木) 16時01分配信

なんとなく、入らなきゃいけない気がしているけれど……

将来のお金や、老後の資金。“自分も働いているし、きっと大丈夫”と、これまではあまり気にせずにお金を使ってきてしまった……。子供ができて急に“家族のこれからのお金、どうしたらいい?”と悩み始める人は少なくない。しかし、一般的なママ向けマネー情報は、自分より若いママを対象にしたものばかりで、いまひとつピンと来ない……。

この記事を書いている編集Tは、40代半ばながら子供はまだ小1&保育園という高齢出産ワーママ。学資保険以外入っておらず、医療保険や生命保険は?老後の資金は?など、お金について気になることばかり。そこで、高齢出産ワーママ向けのアドバイスを、行政書士・FP(ファイナンシャル・プランニング)技能士として地元・東京都町田市を中心に活躍している、つるま行政書士事務所の馬場敦さんに受けました。

日本の場合、公的な保険でかなり手厚く守られている!

編集T(以下T)「いま、どんな保険に入ったらいいのか調べているところなんですが……。保険って難しい! いろんな情報がありすぎて、いまひとつよくわからないんです」

馬場さん(以下B)「そうですね、保険をはじめお金に関しては、知識はあまり役に立ちません」

T「えっ?ある程度の知識を身につけて、それから自分にあったものを選んでいけばいいんじゃないですか?」

B「確かにそのとおり。ですが、お金関する制度はどんどん変わりますし、ネットには新しい情報も古い情報も混在しています。また、家族構成や資産、収入、支出計画などは家庭によって細かく異なるので、そこそこの知識を身につけても、いざというとき、あまり役に立たなかったりするんです」

T「では、いったいどうしたらいいんでしょう?」

B「まずは、専門家に相談してみるといいと思います。でも、そもそも保険は必要だと思いますか?」

T「そこなんです!本当に保険がいるのか、いつも疑問を感じていて。馬場さんはどうお考えですか」

B「はっきり言って、保険はいりません!」

T「えっ?入らなくっていいんですか?」

B「はい。この場合、民間の医療保険のことですが。“民間の医療保険はいらない”が私の持論です」

T「でも、もし病気になって働けなくなったり、入院手術となったら、かなりのお金がかかりますよね?」

B「確かにお金はかかります。ただし日本の場合、公的な医療保険制度でかなり手厚く守られているんです。そもそもTさんは、病院に行っても医療費を全額は払っていませんよね?」

T「確か3割負担です」

B「さらにお子さんは無料ですよね。自治体により異なりますが、子供の医療費は中学校卒業まで無料のところが多くなっています。また、高額療養費制度はご存じですか?」

T「高額リョウヨウヒ制度?」

B「はい。これは1ヵ月の間に、病院や薬局で支払った額が一定額を超えると、超えた金額分を支給してもらえる制度なんです。たとえば70歳未満で年収約370万~770万円の方の場合。100万の医療費がかかったとしたら、窓口で支払うのは3割(30万円)。でも実際は、21万2570円が高額療養費として支給され、自己負担額は8万7430円ですむんです」

T「それだけ? 治療費負担が30万円と聞くとぎょっとしちゃうけど、実際は9万円未満ですむんですね」

B「それに治療が長引いて、高額療養費制度の支給を受ける回数が増えると、自己負担額はもっと下がるんです」

T「それは助かります!」
病院の都合や治療上の必要による差額ベッド代は支払う義務なし

もし、入院することになったら、いったいどれだけかかるの?

病院の都合や治療上の必要による差額ベッド代は支払う義務なし

B「高額療養費制度は、世帯合算もできます。同じ世帯で同じ公的医療保険に加入していれば、それぞれが支払った自己負担額を、1ヵ月単位で合算できるんですよ。ただしこの制度では、入院時の食事負担や差額ベッド代等は含まれません」

T「とすると、差額ベッド代が出るような民間の医療保険はいいですね」

B「個室を強く希望する場合はいいでしょうね。でも、差額ベッド代は、本人が希望した場合にのみ発生するもので、病院の都合や治療上の必要から個室になった場合は、支払う義務はないんですよ。ご存じでしたか?」

T「えっ?そうなんですか?知らなかった!」

B「つまり、公的な医療保険だけでなんとかなるくらい、日本の保険制度はしっかり整えられているんです。さらに会社員の方なら、会社の福利厚生でお見舞い金が出ることも。入院1日あたり1万円という民間の医療保険に加入しても、お金をもらうための条件は、なにかと厳しかったりします。保険料は高くなるし、それまで支払った金額に対し、戻ってくるお金はごくわずかなんです」

T「なるほど~。なんだかスッキリしました。ずっと悩んでいましたが、民間の医療保険は入らずにいようと思います」

-----ワーママの保険選び・後編へ続きます

馬場敦さん

お話をうかがった方

馬場敦さん

つるま行政書士事務所(https://baba-tsuruma.jimdo.com/)代表。地元密着型の行政書士、FP技能士として、保険、住宅に関する相談はもちろん、遺産相続、お墓の改葬まで幅広い相談に載っている。自分史活用アドバイザーとしても活躍中。「自分の歴史を記すことで、生き方を振り返り、今後どう生きたいかが見えてくる。お金に関する相談のベースにもなりうる“自分史”。一度書いてみることをオススメします」

【関連記事】

NEWS&TOPICS一覧に戻る

このページのTOPへ戻る