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【人間関係Q&A】夫の浮気を疑って、行動チェックがやめられないことに自己嫌悪 [mi-mollet]

2017年05月01日(月) 14時00分配信

りんはなさんからの質問

Q. 夫が浮気しているのではと気になって仕方ない。
こんな自分が嫌でたまりません。

一緒にいない時間の夫の行動が気になって仕方ありません。きっかけは、携帯での何人かの女性とのやり取りを見てからです。情報位置サービスで居場所を確認したり、毎日携帯をチェックしたりせずにはいられません。夫は携帯を見ていいと言ってますし、浮気はしていないと言っています。でも信用できないのです。こんな自分が嫌でたまりません。結婚を機に専業主婦になり、家事と二人の子どもの育児に明け暮れてきました。よく「好きなことをやればいい」と言われますが、自分が何をしたいのか、何が好きなのかも分からなくなってしまいました。夫が仕事で大変なことも分かります。たまには女性のいる飲み屋で飲みたいのも分かります。でも、私だけがキャリアを捨てて我慢させられ、“空っぽ”のように感じてしまいます。今43歳ですが、この先どんな心持ちで生きていけばいいのでしょうか?

特別ゲスト 齊藤勇先生の回答

A. 同じように家庭に入った人たちに会って
これからの生き方についてじっくり考えてみてください。

りんはなさんはきっと、優秀なキャリアウーマンだったのでしょうね。でもキャリアを捨てて夫を選んだ。その“代償”感が、「夫が浮気しているのではないか」という疑惑につながっているのではないかと思われます。つまり、夫のためにキャリアを捨てたのに、その夫に裏切られたのでは、私は何のためにキャリアを捨てたのか? という深層心理があるのではないかと……。そこで、夫が浮気してないか必死で調べられているのではないでしょうか。

しかしそう考えると、ご自身もおっしゃっているように、りんはなさんにとっての一番の問題は、キャリアを捨てたことによってできた“空っぽ感”です。おそらく今までは子育てに忙殺されて気がつかずに来れたのでしょうが、それが少し落ち着いたことで気づいてしまわれたのでしょう。となると、この空っぽ感を埋められないことには、夫が浮気していないと分かっても何の解決にもならないと思います。むしろ、本当に浮気をしているほうが、それを探ることで充実感を味わえるかもしれないぐらいです。

しかし急に、空っぽ感を埋めるべく“好きなこと”を見つけようとしても、なかなか難しいですよね。そこで私がオススメしたいのは、“好きなこと”に特化するのではなく、「これからのご自身の人生をどうするか、ということをボンヤリでいいので考えてみる」ということです。とはいっても、テーマが大きすぎてどう考え始めたらいいのか戸惑われるかもしれませんよね。そこで、家庭に入られているご近所の方や昔の同級生など、りんはなさんと同じような環境にいる人たちに会って、話をされてみてください。そこから考えてみる、というのがヒントを得やすいかと思いますので。あくまで“同じような立場の人”というのが大事で、キャリアのある人に会うとよけい焦って落ち込む可能性があるので、避けたほうがいいでしょう。

あと、夫と一緒に過ごす時間を作られることも良いかと思います。または、子育てが落ち着いた後の時間を夫とどう過ごすか、それを相談するのも良いでしょう。

このように、“自身の人生”という大きな視点で空っぽ感を埋めることを、是非されてみてください。43歳とお若いのですから、新たに充実した人生をやり直すチャンスはいくらでもあると思いますから!
いかがですか?
齊藤先生の回答、ぜひご参考になさってください。

PROFILE

齊藤 勇(さいとういさむ)
1943年生まれ。心理学者、立正大学心理学部名誉教授。専門は対人心理学と恋愛心理学。分かりやすい講義が人気で、『笑っていいとも!』(フジテレビ)や『それいけ!ココロジー』(読売テレビ)など多数のテレビにも出演していた。著書は100冊以上あり、『男と女の心理学入門』(かんき出版)、『悪用禁止!思いのままに人をあやつる心理学大全』(宝島社新書)、『ずるい心理学~上司に得意先、先輩、同僚も年下まで、なんかいいように“使われている”~』(ぱる出版)、『超・相槌』(文響社)など近著も多数。

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