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50代、60代、70代。気がつきにくい老化の兆候のチェックポイントはコレ! [おとなスタイル]

2017年04月26日(水) 09時00分配信

“年齢に負けないカラダ作り” 変化を知って、正しく心配、正しくケア!

更年期からカラダは新たなステージへ

“年齢に負けないカラダ作り” 変化を知って、正しく心配、正しくケア!

50代のカラダ作りは、今の自分や各年代の特徴を知ることから。
「閉経後は、血圧やコレステロールが高くなりがち。肥満リスクもこれまでより高くなっていくことを意識して。動脈硬化、高血糖、脂質異常症などの発症リスクも高まります」と東京女子医科大学東医療センター性差医療部准教授の片井さん。
顕著なのは骨粗鬆症の有病率の上昇。女性ホルモンのエストロゲンは、骨吸収と骨形成のバランスを保つ働きがあるため、閉経後は骨密度が低下しやすいのです。
「今までと同じ生活をしていたら、そうなる可能性が大きいという意味なので、生活習慣を改めれば、病気の発症リスクを下げることができます。弱点を一つずつ減らしていきましょう」
はずは、年齢とともにカラダの中はどう変化していくのか、かかりやすい疾患・症状を確認しましょう。

50代 新しいカラダに出合う人生のコロモガエ期

●カラダが大きく変化する衣替え期。
●前半は更年期まっただ中、更年期症状と呼ばれる不調が多い年代。
●閉経後の骨量減少、血圧上昇や脂質異常症などに注意。
●子宮がん、乳がんなどの発症リスクが高い年代、婦人科にかかりつけ医を持ちましょう。
甲状腺機能低下症発症率

※Thyroid 14 Suppl.1, 2004より引用

甲状腺機能低下症発症率

「50代女性では、更年期症状と似たほかの病気が隠れていることも。特に、甲状腺機能低下症は、更年期世代から増える傾向にあります」(片井先生)

60代 エイジングの個人差が大きく開いていく年代

●定年後のセカンドステージがスタート。
●エストロゲン欠乏の影響で、骨、粘膜、血管、肌がさらに弱くなりやすい。
●尿もれ(60代の3~4人に1人)、子宮脱、萎縮性膣炎(性交痛)で悩む人も。
●生活習慣病が顕在化しやすい年代。健診や人間ドックで定期的にチェックを。
●骨や筋肉を維持する生活習慣を心がけましょう。
骨粗鬆症有病率

グラフ他、参考文献:平成25年 国民健康・栄養調査報告

骨粗鬆症有病率

骨粗鬆症は長年の生活習慣などにより骨がスカスカになってしまう病気。
高血圧有病率

グラフ他、参考文献:平成25年 国民健康・栄養調査報告

高血圧有病率

50代までは高血圧ではなかった人も60代を過ぎると急激に増加。

70代 足腰が元気な人は生涯現役・趣味も充実

●女性の健康寿命74.21歳をいかに延ばせるかが課題。
●足腰の衰えを防ぐためにも、筋トレなどの転倒予防対策を。
●物忘れが気になるときは医療機関へ。
かかりやすい疾患・症状の目安

立体イラストレーション/伊藤尚子

かかりやすい疾患・症状の目安

1:更年期障害
2:乳がん・子宮頸がん・子宮体がん・卵巣がん
3:高血圧・脂質異常症・肥満傾向
4:糖尿病・脳卒中・虚血性心疾患
5:甲状腺疾患(甲状腺機能低下症など)
6:泌尿生殖器疾患(膣炎・尿失禁・膀胱炎・膣萎縮など)
7:骨粗鬆症
8:認知症
■Profile
片井みゆきさん
医学博士。
東京女子医科大学東医療センター性差医療部准教授。女性専門外来と内分泌代謝外来を担当。更年期女性の心身にも詳しい。

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